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キャリアを掛け算して今後の選択の幅を広げるために、いまシタテルでUXデザインと向き合う

シタテルの多様なメンバーのインタビューを通して、カルチャーや特徴などを探る「sitateru voice」。今回はコミュニケーションデザイン室 室長の島田にインタビューを行いました。
デザインマネージャーの思考の根底に何があるのかを知ることで、シタテルの特徴がみえてくるかもしれません。

島田 尚保子
コミュニケーションデザイン室 室長

大学卒業後、ソフトバンクBB株式会社(現 ソフトバンク株式会社)の新卒1期生として、顧客対応や新卒社員研修のコミュニケーション設計を行う。その後、インテリアデザイン、webデザイン、都市開発デザインなど幅広く経験し、株式会社リクルートライフスタイル(現 株式会社リクルート)の「Airレジ」ヨーロッパ開拓チーム唯一のUXデザイナーに従事。2019年、シタテルのデザイナーとして参画し、現在はコミュニケーションデザインを統括している。


イギリスでのUXデザインの経験がシタテルで活きるか挑戦


ーーシタテルに入社したきっかけを教えてください。

私は元々好奇心が旺盛なこともあり、自分で壁をつくることなく「何でも挑戦したい、新しい経験をしてみたい」という想いが人一倍強いと思います。

シタテルに転職するタイミングで色んな企業を見ていましたが、自分の中で大事にしたいポイントが3つありました。1つめは「プロダクトが開発されている背景が明確にあること」、2つめは「開発したプロダクトを自分の手で育てられること」そして3つめが、一番重要と考えていた「挑戦する風土があること」です。

シタテルは「サプライチェーンを革新し想像力を解き放つ」というミッションを掲げていて、シタテルプラットフォームを開発する目的が明確でした。なおかつこの背景にある業界の課題が根深かったこともあり、取り組む課題は難しい方が面白いと思っていたので、シタテルは自分にぴったりだと感じました。

・・・と、今となってはそんなことを思いますが転職活動時は「色々な挑戦ができて面白そう!」と直感的に感じたから、というのがシタテルを選んだ一番の理由です。

ーーこれまでの経歴を教えてください。

これまでデザイナー含めさまざまな会社を経験をしてきたのですが、特に影響を受けたのは2社で、シタテルの直前に在籍した会社と新卒で入社した会社です。

まずシタテルの直前は制作会社にいて、リクルートの「Airレジ」というサービスのチームに出向していました。無料で簡単に使えるPOSレジアプリです。このサービスは日本国内だけではなく海外にも展開していて、私はヨーロッパを開拓するチームにジョインしました。チームにはプロダクトオーナーと、マーケティングマネージャー、エンジニアなど合わせて9名いて、デザイナーは私1人でした。

デザイナーはアプリのUIだけではなく、上流のデザインから入り、どんなユーザーがどのように利用するのか、というユーザー理解から紐解いてUXをデザインしていました。

ヨーロッパの中でも特にイギリスへ広めるため、現地調査にも行きました。現地にある飲食店のオーナーさんに使い勝手をヒアリングしたり、アプリをバージョンアップさせたモックを触ってもらい、感想を聞いて開発に繋げていました。

この貴重な経験を通してなぜこのサービスが必要か、どうあるべきか、ということを背景から理解することがどれほど重要か、身をもって知ることができました。

この「Airレジ」での経験があったので、シタテルであれば開発背景を深く理解したうえで、UXデザインのスキルアップができる環境だと思いました。

人の感情がネガティブからポジティブに変換される瞬間


ーーその他にも島田さんのキャリアに影響を与えた経験はありますか?

そうですね、先ほども少し触れた、新卒の時に入った会社ですね。大学は4年制の文系だったのですが、就職のタイミングがかなりの氷河期で...。「ひとまず社会に出て経験を積もう」と思い、そのタイミングで内定いただいたのがソフトバンクBB(現 ソフトバンク株式会社)でした。

当時同社はインターネット回線の販売を行っていました。私は新卒1期生として入社して、企画の部署に配属になりました。でも入社したばかりで会社のことをよく理解していないのに、何を企画すれば良いかわからず…「企画」って響きはかっこいい感じがするけど、今の状態だと自分は何もできないから、まずはどういうお客様がいるか知ろうと思い、カスタマーサポートへの配属を希望しました。

カスタマーサポートってクレームの電話も多いですし、嫌がる人も多いので驚かれました。(笑)  実際、かかってきた電話を最初に取るベンダーがいるのですが、その方たちでは対応しきれず電話口で「責任者だせ」と言われたら、取りまとめをしていた私が新卒ながら電話を代わっていました。大変だと感じることも多かったですが、色んなお客様から困っていることを直接聞けたのでとても貴重な経験でした。
あとは、お客様やベンダーの方々の年齢や属性もバラバラだったので、その方たちと接することで、コミュニケーション力が新卒ながら磨かれたのではないかと思います。

その後、2年目で新卒研修の企画・運営を行いました。私は人事ではなかったのですが、「何か面白いことを考えて実行する」というお題が部署内で出たので実施したプロジェクトです。

プロジェクト開始当初は色んな部署の人に掛け合って「研修の講師としてお話してください」とお願いしても、「嫌だな」「面倒くさい」と言われてました。
でも、いざ研修で話をしてもらうと、新卒が目をキラキラさせながら聞くので元々期待値が低かったぶん講師の満足度も高まりました。そして研修後には「楽しかった、また何かあったら言ってね」と帰って行かれる方が多かったです。結果的にこの時の研修がとても好評だったので、人事から今後の新卒研修企画の参考にしたいとお申し出いただきました。

登壇してくださった先輩方には感謝の気持ちがいっぱいなのと同時に、人の気持ちの変化は面白いと感じていました。
最初ネガティブであっても、ポジティブな気持ちに変換される経験について、真剣に考えるようになって…これが自分がUXデザイナーになるきっかけになっているんじゃないかと思います。

まだ先のことはわからない。でもキャリアの幅を広げるための経験をいかに積めるか

そのあとは、webデザインやデザインのディレクション、まちづくりのプランニングなどなど、さまざまな会社で幅広い業務を経験しました。

現在のシタテルでのUXデザイナーとまったく違う業界や分野でのお仕事もしていましたが、それも含めていまに繋がっていると感じます。自分のキャリアにおいて、専門性を磨くことはもちろん大切なことですが、それと同じくらい、掛け合わせのできるスキルを増やすことも大事だと考えています。

将来どうなりたいかを明確に出来ていれば良いと思いますが、なりたい姿を明確にして、逆算しながらキャリアを考えるって正直難しいですよね。だから私はいざとなったら力を発揮できるように、まずは先入観なく飛び込んで、夢中になって目の前のことに取り組むことを続けていると、いつの間にか幅広い経験が積み上がっていました。

結果として、あらゆる状況における「ユーザーエクスペリエンスとは?」の解像度が上がり、現在の業務に活きていると感じます。

ーー現在の業務について教えてください。

現在、コミュニケーションデザイン室という部署が新設されて、その室長をやっています。まずは「コミュニケーションデザイン」ということばが広義なので、現状の把握と整理をしています。

「コミュニケーション」とひとことでいっても、会社やプロダクトの目的に合わせて、届ける相手がだれなのか対象が多く存在するので、まずはその洗い出しをしています。
そして全体像を設計しつつも、各所のデザインは進行しなけばならないので、「sitateru CLOUD」や「sitateru MARKET」の開発段階で、デザイナーとして開発チームと一緒に要件定義から行っています。

そして開発チームと話したことを元に、デザインチームに持ち帰って、分担しながらモックアップや画面遷移図を作り出して、システムの実装面で問題ないかをエンジニアと相談、ということを行っています。いわば、デザイナーとエンジニアの間に立って、デザイン面とシステム面のベストをつくり出しています。

お互いの強み・弱みを尊重する。チームのしなやかさが強さになる

ーー今後挑戦したいことを教えてください。

自分たちが作りたいもの、良いと思っているものを一方的に作るのではなく、世の中とのコミュニケーション・対話を大切にしたいと考えています。それが、コミュニケーションデザイン室の今後の活動にも生かせるのではないかと考えています。

とはいえ、現在部署ごとにアプローチがバラバラになってしまっているので、会社としての発信がブレないように、コミュニケーションデザイン室としての活動を強化していきたいですね。

チームとしても、メンバーの強み・弱みをお互い把握できはじめていると感じます。たとえば、私は点検することがとても苦手なのですが、チーム内で得意な人にお願いしたり、逆にメンバーが苦手なことを私は得意だったりします。「苦手を克服するためにやりたい」という人にはもちろんやってもらいますが、そうでなければ補い合えば良いので、得意なことを伸ばせるのはチームの良いところだなと感じます。

正直いうと、以前は全部1人でやり切らないといけない、と抱え込んでしまうこともありました。でも1人じゃできることは限られている反面、チームだと人数以上の力を発揮できることもあることがわかりました。

ただ、いろいろ言いましたが、あまり気張りすぎるとたぶん自分も周りも息切れしちゃうと思うので。そこはしなやかに、柔軟にやっていきたいですね。関わる人たちが楽しく、同じ場所を目指しながら、それぞれの道を突き進めるチームにしていきたいなと思っています。

ーー島田さん、ありがとうございました!

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