輝けるひと節は時を超える

『輝けるひと節は時を超える』

たまたま時間を持て余し

立ち寄った古本屋


題名に惹かれて

手に取った

300円の本

中身も大して見ないで買った



私は

一日の終わりに

その古く閉ざされた

重い扉を開く



放たれた香りが

過ぎた時の大きさを伝え

眠りから覚めた

豊かなその言葉たちは

生きている喜びを

呼び覚ます


前の持ち主は

どんな人だったのだろうか


あるひと節に

線が引かれていた


そのひと節は



生きる羅針盤となって

明日を示す







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