Shinichi Komeda | 米田 真一 @ 富士通にてマーケティング変革

マイクロソフト→オートメーション・エニウェア (RPA)→富士通でマーケティング変革に…

Shinichi Komeda | 米田 真一 @ 富士通にてマーケティング変革

マイクロソフト→オートメーション・エニウェア (RPA)→富士通でマーケティング変革に従事中。製品開発と大企業でも使えるB2Bマーケティングの最新動向やリアルな現場の情報をお伝えします。 ※発言は個人の見解であり、過去及び現在所属する企業の正式見解ではありません。

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日本企業に転職して考えたこと、そして私のパーパス

私は過去20数年間、アメリカベースの外資系企業であるマイクロソフトやオートメーション・エニウェアに勤めていましたが、今年の5月から、日本の大手IT企業である富士通に転職しました。なぜ20年以上も外資系企業で働いていて日本企業に入ろうと思ったかというと、ご縁もあったのですが、いままで顧客として接してきた日本企業の内部に入って日本企業の内側から日本を眺めてみることに興味があったからです。 40代にもなると、社会人のキャリアの中で、自分が仕事をする意味 ― 自分は何のために仕事を

    • 生成AIがあれば専門家はいらなくなるのか?ロジックツリー生成に使ってみると...

      マーケティングの勉強をするときに基礎として習うのが「ロジカル・シンキング」の手法です。ロジカル・シンキングは言うまでもなく、事象を論理的に捉え、問題解決能力の向上、意思決定の質の向上、議論の質を高めて説得力を向上させることなどに役立ちます。そして生活に浸透しつつある生成AIもロジカル・シンキングを行う際のツールとして活用することができます。この記事では、ロジカル・シンキングを使ったプロセスに生成AIがどの程度使えるのかを実際の例を見ながら見てみたいと思います。 事業計画の作

      • 「スーパーアマチュア」目線を大切にしよう

        こんにちは、米田 @ 富士通にてマーケティング変革実行中です。最近、アップルがEVプロジェクト断念との報道があり、驚きました。エンジン車から電気自動車へのシフトが簡単に進むわけではないことを匂わせる出来事で、業界の変革は一筋縄ではいかないことを改めて認識しました。ただし、このようなことは、なんらかの変革に関わっている読者の皆様の身の回りでも大なり小なり発生していることと思います。この記事では、変革の際に大切にすべき目線について考えてみます。 「新結合」を作り出すのに必要なこ

        • 全社統一CRMの運用後に現場で出てくる実践的課題と解決策

          こんにちは、米田 @ 富士通にてマーケティング変革実行中です。今回は、比較的大きな組織で全社統一のマーケティングオートメーション (MA) やCRMを導入して運用を開始した際に、営業部とマーケティング部の間でよく発生する課題とその解決策について書きます。私も、現職、前職、前々職で、ビジネス側のMAやCRMの運用に携わってきましたが、割と共通で出てくる課題があります。これらのことを予め想定して先手先手で次のフェーズに移っていくことで、MAやCRMの運用を着実なものにして効果を出

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          「人間レベル」とは何か、を明らかにすることが人工知能研究の究極のゴール

          2022年、2023年と、人間の創造的な仕事を支援してくれる生成AIがかなり身近になってきました。2024年も引き続きAIは大きな進化を遂げてより多くの人に色々な形で使われるようになっていくことが予想されますが、その時に常に課題になるのが、AIが人間のようにきちんと仕事をしてくれるのか、ということです。でも、「人間のように」っていったい何のことでしょう?今回はこの「人間のように」について考えてみましょう。 ヒトは人による仕事とAIによる仕事を見分けられる?年明けにこのような

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          どうなる2024年?

          こんにちは、米田 @ 富士通にてマーケティング変革実行中です。いよいよ2024年が始まりますね。2023年は約3年に渡って世界中に大きな影響を与えた新型 コロナ 禍が明け、みんなマスクを外して元の生活に戻ろうとしたら、人々の思想や嗜好、社会情勢や働き方など完全には元に戻らないものも多くありました。2024年は皆さんはどのような年になると思いますか?私も、勝手に想像してみることにしました。 ポストコロナ2年目2023年は新型 コロナ 禍が完全に明ける最初の年となりました。20

          マーケティングプロモーション部門は製品やサービスの理解とフィードバックを意識せよ

          こんにちは、米田 @ 富士通にてマーケティング変革実行中です。私も社内の事業部門や別会社の人々と話す機会が結構ありますが、どこの会社でもマーケティング部門に不満を持っているケースがあるようです。他の部門はマーケティング部門にどのような不満を持っているのか、そしてそれはどう改善できるのか、この記事では私が聞いた話と考察をもとに見ていきたいと思います。 マーケティング部隊に不満が持たれているケースある一定以上の規模の企業には、「マーケティング部門」に相当する部門があることが多い

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          生成AIを使わない企業の言い訳とあるべき活用方法に関する考察

          こんにちは、米田 @ 富士通にてマーケティング変革実行中です。ChatGPTをはじめとする生成AIが世の中で一般的に聞かれるようになってから約1年が過ぎました。ニュースでも引き続き連日のように生成AIの話題が放送され、一般の人々の知名度も高い状況ですが、日本企業が仕事で活用しているかどうかというと、また話は別の様です。この記事では、生成AIを活用していない企業の状況と理由、そしてあるべき状況について技術の詳細に踏み込まない視点から考察します。 ChatGPTの話題と裏腹に企

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          海外でプレゼンするときに気を付けるべきボディランゲージ10選

          こんにちは、米田 @ 富士通でマーケティング変革実行中です。 先日受講した海外向けプレゼンテーション講座で良くまとまっていた資料があったので、メモ代わりに日本語で記しておくことにしました。海外向けとなっていますが、日本でもほぼ同様に意識すべき点があるので参考になると思います。また、プレゼンテーション以外にも、会議、写真撮影、面接等、応用が利く場面が多そうです。 #1 腕や足を組む意外とやってしまいそうなのが「腕を組む」です。このボディランゲージは「抵抗」「無関心」「閉鎖的」

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          マーケティングの商談貢献をCRM上で表現するには!?

          一般的にB2BビジネスはB2Cビジネスと比べると、マーケティングの貢献は見えづらいと言われています。昔の記事でも書きましたが、B2B (Business to Business)においては、購買の意思決定者は大抵本人ではなく別に複数存在し、また購買までにかかる期間も最低数ヶ月、時には1~2年かかる場合があるからです。しかし、プロセスのデジタル化と可視化により、マーケティングの商談貢献を表現することが可能です。この記事では、その詳細について見ていきましょう。 B2Bビジネスに

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          ポジティブな断り方を身に着けよう

          こんにちは、米田 @ 富士通でマーケティング変革実行中です。皆さんも、色々な場面で断らなければならない状況に遭遇したことがあると思います。そんな場合に、少しでも状況を丸く収めるためにできることはないか考えてみましょう。 どうしてもNoと言わないといけないときはある人生は選択の連続です。読者の皆さんも意識的に、もしくは無意識のうちに、毎日色々な選択、決断を行っています。そんな中で時にはNoと言わないといけない状況も出てきます。 などなど、社会の中で活動していると、毎日のよう

          報告時に一番気を付けるべきこと

          こんにちは、米田 @ 富士通でマーケティング変革実行中です。皆さんも日常業務の中で、誰かに自分の担当の進捗報告などをする機会があると思います。私自身も報告を受ける立場としてメンバーの報告を受けたり、上司に報告を行ったりすることが頻繁にあります。そういう時に、「これだけは気を付けてほしい」という一番重要なことをこの記事では紹介します。 報告のテクニックは色々あれど、一番気を付けてほしいのは…「業務報告」というのは、どのような業種、立場であっても必要になり、かつこの報告の仕方ひ

          "常識" を見直してみる

          皆様、今年のお盆休みはいかがお過ごしでしたか。40℃に迫る「酷暑日」が連続したかと思えば、巨大でゆっくりな台風が2つも日本列島を直撃したり、ちょうど帰省帰りのタイミングで東海道新幹線が止まってしまったりと、大変な目に合われた方もいらっしゃったかもしれません。 私はたまたま東京からでない生活をしていたため直接の影響はありませんでしたが、今回の一連の出来事を見ていて、いろいろと考えさせられました。今までは「こんなの常識」と思っていたことでも通用しないこと多くなってきています。そ

          ChatGPTに色々回答させて説明させてみた

          こんにちは、米田 @ 富士通でマーケティング変革実行中です。前回の記事ではマーケティングでChatGPTが使えることを解説しました。今回の記事では、ヒトが日常的に遭遇して解いている色々な種類の "問題" について、ChatGPTがどれくらい回答できるのかについて試してみました。 (以下の文章では、👤に続く文はヒトによる入力、🔯に続く文はChatGPTによる回答を表します。) 前回の記事: 計算問題コンピュータが最も得意としてヒトよりも高い能力を発揮するのが計算問題です。手

          マーケティングで活用する生成AI~集客メール編

          こんにちは、米田 @ 富士通でマーケティング変革実行中です。ChatGPTのような生成AIをうまく活用することで、今までの様々なデスクワークがとても効率的になります。特に、マーケティングはChatGPTによる生産性向上が大きい分野の一つだといわれています。今回の記事では、マーケティングで具体的にどのようにChatGPTが活用できるのかについて解説します。 過去記事: ChatGPTで集客メールを作ってみようChatGPTの得意な分野を復習してみましょう。ChatGPTは人

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          なぜChatGPTに未来が予測できないのかを簡単解説

          ここ半年ほど世間を賑わせている生成AI「ChatGPT」ですが、ChatGPTに限らず、今まで "賢いAI" や "賢いシステム" が出てくるたびに、賢いAIがあれば「未来が分かるのではないか」「株や宝くじで一儲けできるのではないか」という輩が出てきます。一方、世の中には天気予報や故障予知等、「未来予測」と分類される仕組みがあります。ChatGPTとこれらの未来予測の仕組みとの違いは何なのか、ChatGPTでは未来は予測できないのか、この記事では平易な言葉で整理してみたいと思

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