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10代の頃大嫌いだった故郷に、今欲しいものが詰まっていた

おはようございます。

先日、大磯ロングビーチへ行きました。

大磯ロングビーチは私の実家から近く、その日に行くことを伝えていたので、父から夕方に

「今日、花火をしませんか?」とお誘いのLINEが来たので

「どこで花火するの?」と聞くと

田んぼ

とのこと(笑)

そう、私の実家は道路を渡った先は田んぼだらけ。

実家はギリギリ「住宅街」の中にあるけれど、本当にすぐ側が田んぼ。

中学時代はこの田んぼだらけの道を50分かけて歩いた先に学校があったので、大嫌いでした。

短大に入ってからも、最寄駅ではない別の沿線の駅に行くために、この田んぼを通ってバス停に向かわなくていけませんでした。

昼間は日陰がなくて、夏は特に暑い。

夜は街灯が殆どないので真っ暗すぎて、人とすれ違うだけでもちょっとしたホラーです。

その田んぼで手持ち花火をするとのこと。

「そんな所でやって大丈夫なの?」と、ちょっとドキドキ。

だって、今住んでいる場所はどこの公園にも

花火禁止」と書いてあります。

市のHPを見ると、「打ち上げ花火以外は可能。但し公園ごとに禁止と定めている場合は不可」との事で、結局現地へ行ってみないと分からない。

少なくとも我が家から1番近い公園は「花火禁止」なので、子供たちは手持ち花火の経験がありません。
(長男が2歳の頃に、イベントで1回だけやってるけど記憶なし)

近くのファミレスで夕食を済ませてから指定された田んぼへ向かうと、父が準備万端な様子で待っていました(笑)

子供たちは田んぼに着くと、まだかろうじて周りが見えたので「生き物探したいなー」と、田んぼの中を観察し始めた。

そうだよね、今住んでる場所なら「生き物探し」ってわざわざイベント開催されるくらい、水の中の生き物に触れ合う事ないもんね。

でも、この時間から生き物探しを始めたら大変なので諦めて花火をすることに。

先月コテージ泊した時にやるつもりで購入していた花火3袋と、父が持っていた花火1袋。

かなりの量なので、次々消化。

先月打ち上げ花火を見たばかりなので、子供たちは「こんなもん?」と、あんまり感動した様子もなかったけど💦

クルクル回してみたり

火の粉が落ちて熱い!と騒いでみたり

初めての経験ができました。

途中、人が通ったので嫌な顔されるかな?と内心ドキドキしましたが

「こんばんは〜、綺麗で良いねぇ」とニコニコと話しかけてくれました。

別に知り合いじゃないけど、夜道ですれ違ったら、子供がいたら、話しかけてくれる。

のどかだなぁ…と感じました。

空を見上げると沢山の星。

肉眼ではもっとよく見えました

途中から私は花火よりも星空に夢中でした。

10代で農道が通学路だった時も

20代で社会人になってからも

私はこの田舎が大嫌いでした。


流行りの洋服が買えるお店もない

オシャレなカフェもない

なんせ、最寄駅まで徒歩59分(笑)。

バスに乗っても25分。

そのバスも日中は1時間に3本くらい。

「早くこの田舎から出たい。でも都内で一人暮らしをするお金もない」

ずっとそう思っていました。

結婚して、少し都会に近づいて

「あー、嬉しい!」と思っていました。

でも私は男の子2人の母になり

今年の夏特にやりたかった

・手持ち花火
・生き物探し
・天体観測

は、大好きだったはずの都会周辺では中々できる場所がない。

一方で、実家のすぐ近くでは

何の準備がなくても全てできてしまう。

あんなに大嫌いだった故郷に、今私の欲しい環境があった事に気づき、複雑な気持ちになりました。



実家の近くに住むのは

通勤を考えたら、もちろん現実的ではないけれど。


昔、菜の花畑を見て

「菜の花が綺麗だなぁ」と感動する父の横で

「田舎っぽい」と毛嫌いしていた私も

今は素直に「綺麗だね」と言える。

年を取ったんだな…(笑)

と思うと同時に、違う環境に飛び込んでみたからこそ見える景色が変わるという事を改めて感じた出来事でした。


両親も何歳まで元気が分からないし

実家に両親揃って住めるのも、あと何年か分からない。

なるべく子供達には自然に触れ合って欲しいから

実家に沢山寄ろうって思いました。

短くするつもりが、つい長文になってしまった💦

最後までお読みいただき有難うございました。

今日も素敵な1日になりますように😊

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