『何か苦しい感じ…』

ここ数日、自分の就労移行支援事業所では
職員さんが作業の際のルールに目を光らせています。

ただし、発達障害とともに生きる自分にとっては
どこか心苦しいものでした。

そこで考えたのは
「これなら個人で働く術を持っておいたほうがいいな」ということです。

「発達障害のこだわり」とは

まず、発達障害のこだわりについて解説します。

発達障害の１つの特徴である「こだわり」は様々なところに現れます。
今回取り上げている「ルール」もその１つです。その他の例として、

• 物の置き方

• １日のルーティン（朝起きてからの行動など）　など…

これらのこだわりを不意に壊されてしまうと自分達は困惑します。
最悪の場合パニック症状を起こしてしまいます。

こだわりは、発達障害は生まれつきの特性で「直せ！」と言われても
すぐに直すことはできません。
この問題が最近大きくなっているような気がします。
少しでも多数派の人が少数派の声を聴いてくれることを願ってやみません。

ルールを変えたい、のに変えられない…

就労移行支援を利用し始めてもうすぐ半年。早いようで遅いようで。
半年もすると作業にも慣れてきて速さを求めるようになります。

そこで気になってくるのが「作業規則」です。
ルールを守らなければ物の品質に問題が発生する可能性があるためです。
自分の通っている事業所では実際に企業へ納品する物があるので尚更です。

最初のうちはルール通りに作業をしていました。
問題なく時間内に終わらせることもできました。

しかし時間の経過と経験が重なってくると
『これ、Bの方が良くね？』と気付き少しずつ自分勝手に変えていくのです。
『別に問題ないよね』こう思いながら。

ルールの効率化を発見する事は発達障害とともに生きる人達にとっては
得意分野です。事業所でも時々あります。
その方の知恵のおかげで効率が上がることも多くあります。

しかし、それに対して事業所の職員さんは
「ルールを変えたいのなら相談してください」
「自分勝手に変えてはいけません」
これらは企業へ就職した際には重要な「暗黙のルール」のようなものです。
これらを説明されることは就職を目指す利用者にとっては大事です。

ただし、それでもー
「でもBの方が明らかに効率いいんですよ？」
「早く作業を終わらせられるのですよ？」
このように自分が発言したにも関わらずルール変更はありませんでした。
「この場では変更できない、全体で共有する必要がある」こう言われて。

このことから、上の人を通さなければルールを変えることはできないー
これが今の日本を作っているとなると悲しい気持ちしか浮かびません。

これには柔軟さが欠けている、としか言いようがありません。
その場でルールを変えることができずにそのままを貫いてしまうと
その不満がそれ以降も溜まっていくーいつかは爆発しかねない問題です。
そうなると退職も視野に入ってきてしまいます。

このような状況なら「個人で稼ぐ技術を身につけていて損はない」
こう考えざるを得ません。

発達障害の人達こそ個人事業主に

就労移行支援事業所でのルールの非柔軟性…
これを解決する方法が「個人事業主になる」事です。

• いつ、（内容によっては）どこでも仕事できる

• 自分だけのルールを敷くことができる

• 気の合う他人と仕事できる　など…

当然、デメリットもあります。

• 稼ぐまでは時間がかかる　→　コツコツすることが大事、と言い聞かせる

• 一人で稼ぐのは心理的にも苦痛　→　SNS等を通じて仲間とともにする　など…

個人事業主、と聞くとハードルが高く感じますが
最初のうちは自宅にある不要品を売る事から始めてみましょう。
メルカリなどが代表例です。
ハードルが低いものから挑んでいけば良いのです。

発達障害とともに生きる人達は
「暗黙のルールを知らない」人が多くいます。自分もその一人です。
「じゃあ、なぜそのようなルールがあるのか？」と聞き返しても
説明できない普通の人がほとんどです。

発達障害とともに生きる人達が暗黙のルールの下で働く事は
時に苦痛と溝が生じてしまいます。
そうして徐々に精神を病んでいき休職・退職を迫られてしまいます。

そうなってしまった方々、そうなりそうな方々は
是非、今のうちから不要品をフリマアプリなどで売って自分で稼ぐ力を
身につけていただけると困る事が少なくなると思います。

実は自分もフリマアプリで不要品を売っています。
雀の涙かもしれませんがそれでいいのです。
いきなり大金なんて稼げません。

就職を目指しつつも同時にやってみましょう。