大人になったなあ、、を実感「今本当に付き合いたいけど、どうしても話さないことがある...」①
2季節前に出会った方と、デートをしていくうちにどんどん惹かれていった。
ベタだけど、店員さんに愛想がいいところ。
ごはん屋さんを出るとき、「ごちそうさまでした!」のあとに「おいしかったです!」まで言うところ。
もっとベタだけど、優しいところ。
お散歩をしているとき、居酒屋の看板が倒れていたら何のためらいもなく立てかけるところ。
酔って、「このあとコンビニでアイス買っちゃっか」と言うちょっと意地悪に笑う感じとか。
運転手に気を遣って、流れる音楽にめちゃくちゃノリノリなところ。
「この前こんなことがおもしろいことがあってね~~~」と思い出し笑いしながら、第三者からはそんなに面白くないお話をしてくれるところ。
最初は、気の合う友達ができた!くらいにしか思っていなくて、
こんなはずではなかったのに、会えば会うほどどんどん好きになっていってしまった。
困った。
そもそも自分から人を好きになったことがあまりないし、一度だけあった片思いもあっけなく振られて終わったからだ。
正直、去年は人生最大のモテ期で、それまでも異性関係はそんなに不自由してこなかった方だと思う。
が、前例がない片思いはどうやって攻略していけばいいのだろう?
わからないわたしは、とりあえずこれしなきゃ始まらないだろ!という思いで、すぐ相手に気持ちを伝えた。
と言ってもそれは交際を迫るようなものではなく、あくまで
「わたしは好きだけど、そちらはどうですか」
という軽いもの。
返事は、「大切に思っていててきとうにしているつもりはないよ」。
”てきとう”をちゃんとひらがなにするあたりで、思わずまたすきが1つ増えてしまった。
1カ月経って、向こうからもすきだという連絡がきた。
「次会ったときにちゃんと話すね」
1週間後、告白されるのかなどきがむねむね♪ わくわく♪
の気持ちで会うも、なにも言われず。
せっかちなわたしがしびれを切らして(本当はちょーーーーがんばって)聞いたところ、
「ちゃんとすきだよ。でも、お互い違う世界で生きてきて、信用しきれない部分もある。付き合うことで何か変わることにおびえて、今の心地いい関係性に甘えているかも。」
驚いた。自分が信用されていないことにではなく、全くおんなじことを思っていたからだ。
わたしから好きだと伝えておいて、相手のことは1㎜も信用していなかった。
店員さんに愛想がいいということは、異性ウケを分かってやっていることかもしれないし、優しさもたくさん撒いてきたんだな。
良くも悪くもなんだか慣れているなあ、と思うところも少なくはない。
そう思うと、「寝てた!」も「友達と出かけていた!」も全て噓かもと考えている自分がいた。
友達にしろ、恋人にしろ、今まで誰かのことをこんなにも信じられないことはなかった。
それが、良くも悪くもいろんな人と出会い、時には傷ついてきたことで誰のことも信用できない。
信じたい反面、勝手に信じて傷つかないように心の中に「どうせ」を飼うことによって自制するようになっていた。
1番の原因は、学校や職場ではない出会い方。身分証を見せられても、偽装しているかも…と疑うことすらできてしまう。
周りの人にたくさん質問したが、返ってくる答えは1つ。
「まあたしかに信じられないけど、信じるしかないんだよ」
自分で聞いておいて全く腑に落ちなかった。そうは言われても、嘘をついてほかの異性と遊んでいるのかもしれないよ!?
わたしはもう浮気している人、不倫している人、嘘をついて遊んでいる人、カラダだけの関係。
いろんな人と、いろんな関係の在り方をたくさん知ってしまってしまったわたしは、一生このまま誰のことも信じられないんだ…泣
と思っていたが、ついに少しずつ解決する方法を見つけた。
続く
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