「後編:あんこと黒糖とディープなちむどんどんとマクロでオポチュニティな地元」

昨晩、家族がDAZNを見ていると、急に画面が途切れた、と話してきた。
いつもなら、自宅のWifi接続との相性が悪くなったりすることで画面が途切れることが多くなるのですが、昨日は5回調整をしてもうまくいかず。
もしや、システムトラブルかと思いネットで調べたところ、他のDAZNユーザーでもそうだったそうで。トラブルはその日のうちに解消されましたが、
今月から利用料の値上がりがあってか、他のDAZNユーザーから怒りの声が多数寄せられているとのこと。ユーザーが納得のいく形で、DAZNさんでユーザーの怒りを鎮めていただけたらと願うばかりです。

さて、昨日noteにアップした前編はいかがでしたでしょうか。

元々は、前編、後編と分けずに一気に書き上げたかったのですが、
途中でエネルギーが消耗し、ヘトヘトになりましたので、
当初の予定を変えて、あえて分けて読み手の方にお届けすることにしました。
このあたり、映像を生で届けるというDAZNとは異なり、速報でない限りは
遅れても、肝心なのは読み手の方に読み応えのある文章を届ける、というので、遅れても大丈夫、というのがこれまたnoteの魅力だと思った次第です。

前編を読まれて、後編が気になる!という読者の方がいましたら、
それはそれはライター冥利に尽きます。本当にありがとうございます!

また前編には、地元・沖縄の学生さんの活動を応援されている団体の方からスキを頂きまして、これまた大変嬉しく思っているところです。
今後とも、新しい記事が出ましたら、お読みになっていただけますと幸いです。

ここから、前編で触れた2つ目の理由の続きを扱っていきます。
前編をお読みになられていない方は、ぜひ下記から前編をお読みになっていただけますと幸いです。

インターネットが登場したことで、どうなったかというと、
旅行会社を経由してではなく、じゃらんやAgodaといったインターネット上にある旅行サイト、航空券を購入するにも、どこかの航空会社のマイラーでない限りは、Sky ticketで価格を比較して購入といったように、旅行を買うまでの過程での選択肢が多様になったのだ。選択肢が多様になったというので関連して、以前だと旅行者が自身の体験を他人に伝えるにしても、何かしらの雑誌や新聞に投稿するか、友人に話す程度だったのが、ブログに投稿したり、SNSにアップすることで見知らぬ他者にさえ魅力を伝えられるようになり、旅行の計画を立てる上で、ブログやSNS上のアカウントを複数閲覧される方の中には、この人推しという人もいるわけでその影響力は計り知れないものだ。もちろん、前編で触れたプロモーションの意味がなくなったわけではないが、一個人が企業ではなく個人によって影響を受けるようになったのは間違えのない事実である。

そうなのだとしたら、前編で挙げたプロモーション案もいいが、個人の発信者を巻き込んだプロモーションがあってもいい。例えば、人々が沖縄のどこかでちむどんどん!した瞬間を対象として、#沖縄でちむどんどんしちゃった!とSNS上でアップするのを呼びかけてみるのはどうだろう。

例えば、ブルーシールアイス好きの人が、沖縄のスーパーに、県外では見かけない光景である、ブールシールの商品が多数並んでいるのを見ていて驚いている人を写した写真と一緒に#沖縄でちむどんどんしちゃった!とアップするとか。

またここ直近で言うと、修学旅行で沖縄に行く予定が、コロナで中止になった学生を対象にSNSイベントをしてみてもいい。よかった投稿には、景品をプレゼントすることで中止になった時に感じた悲しみが喜びに変わるのかもしれない。

それから、インターネットの登場によって、人びとの一つの出来事に対する反応が多様であることが誰でも一目でわかるようになったし、日本において国内で事業活動をするとなると近年、人口、特に若年層の人口が減少していることから、規模の経済が対応するような大きなパイが狙えなくなりつつある。そうなると、マクロな視点で施策を打とうとすると、効果を発揮しなくなる。だとすれば、狙いたい層を絞りに絞って、その層が満足する、リピートしたくなるような施策を構築するようなミクロな視点で施策を打った方が利点がみられる。一例として、ちむどんどんがマクロだとすれば、身近なものだとうーん、前編の記事で取り上げたあんこ、あんこになる前はあずきだったというので、沖縄ぜんざいのあずき好みの人をターゲットにとって施策を打ってみるのがミクロである。またミクロで施策を打つためのコツとして、話題になっていないことに目を向けるのがある。

その点に関して、本記事ではミクロとしたのを経営学者の楠木先生はクオリティ経営とおっしゃられている一方、マクロとしていたのを楠木先生はオポチュニティ経営とおっしゃられている。詳しくは、下記の資料に説明を譲りたいのと、詳しく知りたい、勉強されたい方にはぜひ資料の閲覧を薦めたい。https://www.murc.jp/assets/img/pdf/quarterly_201601/pdf_010.pdf

ここから、3つ目の理由に移る。3つ目の理由は、沖縄観光のプロモーションが航空会社と費用面から見た客層の増大という点で対応していないと思えるからだ。
具体的に説明すると、スカイマークやソラシドエア、スターフライヤー、ジェットスター、ピーチといった新しい航空会社が那覇空港をはじめとする県内の空港に就航を開始させたことで(那覇は触れた航空会社全てに対応する一方、新石垣や下地島では一部に対応)、沖縄行きの航空券の中には以前より手頃といえるものが登場したことで、旅行にかかる費用面から見た観光客のターゲット層はというと、低価格を求める層と標準価格を求める層、ラグジュアリーといわれるような高価格でも惜しみもなくお金が払える層と客層が多様化している反面、これまでの沖縄のプロモーションを見ている限り、層を絞っているのかもしれないが、どこに絞っているのかわからないと感じることだ。またJALやANAが、旅行会社の店頭では見られない、自社サイトでタイムセールを打ち出したことで、低価格を求める層がJALやANAを利用しやすくなったことも挙げられる。

費用面の対応というので、星野リゾートはうまく対応している好例だ。
下記に星のリゾートのサイトを載せている。
低価格を求める層には、BEBやOMOと呼ばれるブランド、
標準価格を求める層にはリゾナーレと呼ばれるブランド、
ラグジュアリーといわれるような高価格でも惜しみもなくお金が払える層には界や星のやと呼ばれるブランドを設定し、事業活動をする中で誘客している。

それこそ、最近沖縄には星野リゾートのホテルが増えていて、
7月には恩納村に沖縄初登場のBEBの施設がオープンする。

まぁ、一言でいえば、星野リゾートのようなプロモーション施策が沖縄観光のプロモーションの施策で必要なのでは、と言いたいのである。

仮に、低価格で楽しむプランを打ち出すのであれば、
比較的低価格な航空券を提供しているスカイマークやソラシドエア、ジェットスター、ピーチとタイアップして施策を打ち出すというのが考えられる。また低価格を好む学生を囲むという観点で、過去にANAでU25割を利用したことのあるU25ユーザーや、JALカードのnavi会員に向けて施策を打ち出してもいい。(デフレ嫌いな私なので、ラグジュアリーな施策を考えたかったが浮かび上がらず、やむを得なくデフレ好みの施策を提案した。ただ、最近見られる日本のインフレ下では返って人びとの財布は厳しくなると思われるため、こうしたデフレ好みの施策で人びとの財布を緩ませるには一利あると考える。)

以上をもって、3つの理由から私は今回のブームの創出には懐疑的と考える。説明とする。

後編までお付き合いくださりありがとうございました!

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