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一進一退の攻防

先日、人生で初めてデリバリーヘルスを利用しました。今回はその事についてお話できればいいな~と思い、久々にnoteを書くことにしました。最後まで読んでいただけるとうれしいです。

「あのぉ…ネットを見たんですけどぉ…あっはい、初めてです…ホテルとかって?あっ込みなんですね、はい…103号室に…着いたらもう一度連絡ですね、ありがとうございます」

"コスパ最強!100分コース"をお願いして、指定されたホテルで待機すること10分…ニットのワンピースを着たお姉さんが部屋に入ってきました。寒い冬も悪くないですね、ニットのワンピース最強によかったです。ニットのワンピースばんざい!
検温と支払いを済ませると、お姉さんが「じゃあ、お風呂入りましょうか?」と迷うことなく服を脱ぎ始めました。その姿を見て「この人はプロなんだ…」と実感し、僕も服を脱ぎました。
女性に身体を洗ってもらうのは不思議な感覚でしたし、なんとなく「貴族ってこういう生活をしているのかなぁ…」と思いつつ、ホテルのお風呂がとても大きかったので「ゆっくり湯船に浸かりたかったなぁ…」なんて考えているうちにタオルで身体を拭いてもらっていました。プロフェッショナルすげえや…

ベッドに促されると「お兄さん、こういうお店初めてなんですよね?」と聞かれ、僕は黙ってうなずきました。そして、「お兄さんってさ…絶対にMでしょ~」の一言で試合開始。お姉さんの攻撃が始まり、多彩なパターンで攻めてくる姿に「この人はプロなんだ…」と改めて実感しました。しかし、防戦一方な時間を過ごしている間、なんとなく違和感を感じていました。自分自身でも自覚していたようで自覚していなかった"あること"に気付きます。

「さては自分、意外とSもいけるのでは…」

そりゃそうですよ、S郎なんて名乗るくらいですから…多少なりともSの要素がなければおかしいじゃないですか。攻撃の手を緩めないお姉さんに勇気を出して一言。

「お姉さん、攻守交代しませんか…?」

わりとすんなり攻守が入れ替わりました。「私、どっちにも転べますから…」とお姉さん。そこから繰り広げられたのは攻守が激しく入れ替わる、まさに一進一退の攻防でした。攻めては受け、受けては攻め…時間を忘れて夢中でこの熱戦を楽しんでいたところ、無情にも終了15分前を告げるホイッスルが…
「まだ戦えるのに…!」という気持ちと「時間いっぱい全力で戦うことができた…」という清々しさが入り交じるこの感じ、久々でした。スポーツマンの端くれとして現役を退いて、またこういう気持ちになれたことをうれしく思いました。
試合が終わればノーサイド。お姉さんとお互いの戦いっぷりを称え合いながらシャワーで汗を流してグラウンドを後にしました。

そして、お迎えの車に駆けていくお姉さんを見送り、帰路につきました。コンビニで温かい飲み物を買おうとしたときに財布を開いた瞬間、この夜の出費額を痛感。「はぁ…明日からまたがんばるかぁ…」と帰り道に飲んだココアの味はしばらく忘れられない気がします。
「昨晩3万も使ってるんだからな…」というのが脳裏によぎった翌日は、とっても一生懸命仕事に向き合えたと思います。

最後に1つだけ言わせてください、冬のニットはいいですね。さまざまな新しい価値観や考え方を気付かせてくれたニットのワンピースのお姉さん、マジ感謝です。

「100分のお兄様ありがとう💕」というタイトルで更新された後日談を綴ったお姉さんの写メ日記は、今年読んだ様々な読み物の中で1番よかったです。

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