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【small design】蟹缶

芸術家の赤瀬川原平さんの蟹缶

蟹缶のラベルを内側に貼ったアート作品である
元々缶詰の中には蟹が入っているのだがラベルを内側に貼ってみると、内側が外になって、外の世界が内側に閉じ込められたような不思議な缶詰になる

外側全部が蟹になっていたらありがたいがそうもいかないからイメージするしかない

お気に入りのプリントの入ったTシャツを裏表反対に着てしまった感覚に近いのだろうか

現代アートは人それぞれが自由に解釈する、その幅に意味があるように思っているが、この蟹缶は

世の中を『くるりんぱ』すると何か面白いことがおこるかもしれないよ

と言っているように私は感じた

赤瀬川原平さんは芸術家でありながら、街に対する鋭いし面白い視点をもっていた
街並みに関する書籍や発言も残っているので今勉強中である

例えば家と街を『くるりんぱ』したらどうなるか
街中が家の中で、コンビニは冷蔵庫であり、図書館は書斎、銭湯がお風呂、コインランドリーは洗濯機、夜の公園は寝室?
みたいな空想も可能である
じゃあ家の中は外だから…
どうなるんだろう…

難しく考えて答えを出す必要はないかもしれないが、これからは『くるりんぱ』が平気で起こる時代になるのではないだろうか

一度常識をひっくり返してみたら案外面白いかもしれないと思えることがあるはずだ
小さなくるりんぱをみつけられたらと思う今日この頃である

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