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クリスマスに読みたい本といえば



 皆さんは、クリスマスに読みたい本ときいて、どんな本を思い浮かべるのでしょう.....


 ディケンズの『クリスマス・キャロル』が定番ですが、ケストナーの『飛ぶ教室』なんかも有名ですね。

 若干、渋めのところでいえば、カポーティの『クリスマスの思い出』なんかもいい本ですよね。

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 従姉のスックと犬のクイーニーとのささやかなクリスマス。画と文とが共に語りかける、カポーティの幼い日の思い出シリーズ最終作



 ただ、私にとって、クリスマスに読みたい作品といえば

クリスティの『ポアロのクリスマス』

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聖夜に惨劇が! 一族が再会した富豪の屋敷で、偏屈な老当主リーの死体が発見される。部屋のドアは中から施錠され、窓も閉じているのに、犯人はどうやって侵入したのか? 休暇返上で捜査にあたるポアロは被害者の性格に事件の鍵が隠されていると考えるが……クリスマス的趣向に満ちた注目作。


 全然、クリスマスっぽくなくてすみません!
 ブックレビューにクリスマス的趣向に満ちた....と書いていますが、それほど趣向は満ちていません。

 でも、やっぱり読むなら、クリスマスに読みたい本なのです。

 名探偵エルキュール・ポアロを主人公とした長編小説は、全部で33作あるのですが、この『ポアロのクリスマス』は、第17作目で、ちょうど真ん中に位置する作品なのです。

 知名度では他の有名作ほど知られてはいませんが、意外な真相だったりして、中期の佳作だと思うのです。

 クリスマスにミステリーという組み合わせに抵抗がない方は、ぜひ、この時期に!!


 その他、伊坂幸太郎さんにも『クリスマスに探偵と』という絵本があります。

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 デビュー以来の伊坂作品のモチーフ、
「探偵」「男2人」「親子愛」「巧妙な構成」「ラストのどんでん返し」……
などのエッセンスがすべて凝縮された、珠玉の物語。

 この作品は、短いけど、やっぱり伊坂さんらしさがあって、大人が読んでも面白いんですよね。
 けっこう、贈り物としてもいい感じがする作品です!