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「セカンドハラスメント」にも十分な配慮を

セカンドハラスメントとは

みなさんは「セカンドハラスメント」という言葉はご存知でしょうか。ハラスメント被害の相談をした際に、被害者側が言われのない非難や批判を受けたり、2次的被害を受けたりすることです。

●セクハラ被害の相談をしたら、相談担当者に「あなたから誘ったのでは?」「あなたにも原因があるのでは?」と被害者側にも非があるような言い方をされた。
●パワハラ被害を相談したのに全く対応してくれず放置された。
●相談した内容が周囲に広がり、居心地が悪くなった。
●パワハラ相談をした結果、上司に逆恨みをされ仕事を任せてもらえなくなった。

これらは、すべてセカンドハラスメントに当たります。

直接的な行為だけではないことに注意

相談を受けて何とかしようと思いつつも、仕事に追われて対応が遅れてしまったということもあるでしょう。悪意がなくても、結果的に対応が遅れてしまうことで、相談者にとっては「いつまでも対応してくれない」「放置されている」という不満や不信感が生まれてしまうかもしれません。対応が遅れたことで事態が深刻化してしまうこともあります。あるいは、広めるつもりではなかったにも関わらず、第3者からもヒアリングをするつもりで不用意に相談内容を他人に漏らしてしまうことで、周囲に相談内容が広まってしまうケースもあります。

ハラスメントというと直接的な行為をイメージしがちですが、「放置する」「相談された内容を漏らす」といった行為もセカンドハラスメントになってしまいます。悪意があるわけではなく、たとえ不注意や無意識に行ってしまったことだとしても相手にとってはセカンドハラスメントなのだ、ということは肝に銘じておきましょう。

こんな発言していませんか?

■相談相手を非難する
「どうして上司と2人きりになったのか?」
「スキがあったのでは?」
「なぜ事前に断らなかったのか?」

■我慢を強いる
「それはよくあること。我慢するレベルなのでは?」「私の頃もそういうことはあった」

■加害者を擁護する
「〇〇さんはそんなことはしないのでは?」
「〇〇部長のことはよく知っているが、そんなつもりではないのでは?」

■問題を軽く捉えている
「気にし過ぎなのでは?」

自分の発する言葉には気を付ける

セカンドハラスメントは、相談の受け方や対応の仕方を理解していなかったり、セカンドハラスメントに対する考え方など、相談を受ける側が要因で起こるケースもあります。何気なく発した言葉が、相談者にとってはとても辛く、傷つけているかもしれません。相談者やケースによってそれぞれ違いますが、相談を受ける側が要因になることがあることも理解しておきましょう。

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