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TO DOリストはオワコン!成功者がTO DOリストの代わりに使ってるタスク管理術。それは、〇〇

こんにちは、メンタリストの清水陽介(@smzyuskmental)です。


突然質問ですが、あなたはTO DOリストを使いますか?


やることを整理するためにTO DOリストを使う方も多いと思います。

では、ここでさらにもう一個質問。



TO DOリストが全部片付いたことあります?



どうでしょう。恐らく、片付いたこと無いですよね。

というのも、そもそもTO DOリストって片付かないんですよ。「生産性を上げるにはTO DOリストを使え!!」なんていう事を意識高い系の人はよく言いますが、実は成功者ほどTO DOリストを使わないことが分かってるんですよね。「え、じゃあどうやって予定管理してんの!?」ってなると思いますが、それを教えてくれる本があります。


というわけで今回はこの本。

ケビンクルーズさんの「1440分の使い方」って本。去年の夏頃出た本なのですが、すでに結構な人気で、もう読んだよ〜って方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

この本は簡単にいうと、”一日は1440分あるだろ?もし1分あったら何が出来る?メールを返したり、友達に手紙を書いたり、ツイートをしたり。色んな事が出来るだろう。それが1440個出来るはずだ。でも何故たったそれだけのことが出来ないのか?教えてしんぜよう”的な本。まあ要するに、生産性を上げる系の本です。

で、今回はこちらの中から、「TO DOリストはオワコン!」って部分を紹介。Twitterを見ていて未だにTO DOリストを使ってる方が多く見られたので、これはいかん!って思ってこのnoteを書きました。


予定を管理するときにTO DOリストを使ってるって人は、色々とヤヴァイ事になることが分かっているので、未だにTO DOリストで予定を管理してるって方は是非最後まで読んでいただけたらと思います。


section①
TO DOリストの41%は書く意味がない

前書きで”TO DOリストは意味ないよ!!”って話をしましたが、これなんでかっていうと、TO DOリストの半分くらいはどうせ終わらないってことが分かっているからです。

これはTO DOリストのアプリを作ってる会社の調査で、アプリのデータを基に「みんなTO DOリストちゃんと処理できてんの?」ってことを調べたもの。要は、TO DOリストの使用履歴から、TO DOリストがどのように消化されているかを分析してみたわけです。するとその結果何が分かったかというと、

TO DOリストのうち”41%”は永遠に終わらない

ということが分かったそう。つまり、「これをやるぞ!」って決めてTO DOリストに書き込んだは良いものの、約半分くらいは”どうせやらないこと”を書いちゃってるってことです。要は「どうせやらないんだったらそもそも書く意味なくね!?」っていうことが分かったわけですね。

しかも、さらに研究を見ていくと、「みんなTO DOリストに色々詰め込みすぎだよ!!」ってことも分かっています。これはウィルパワーでおなじみのロイ・バウマイスターさんの研究。この研究によると

人は平均して150以上のタスクを抱えていて、1週間かかる作業を一日で終わらせようとしている

とのこと。つまりは、本来1週間かかる作業を一日のTO DOとして入れ込むっていう、ありえない無茶をしてしまっているわけです。どれくらい無茶してるかっていうと、紙コップの中にサッカーボールを丸ごと入れ込もうとするくらい無謀なことをしてしまっています。

というわけなんで、要するに”TO DOリストって半分くらい無駄なこと書いてるんだから、そもそも書く必要なくない?”っていうのが現実。むしろ、TO DOリストは”やることリスト”というよりも、”やれたら良いなぁリスト”になっちゃってるわけですね。

”歯医者に行く”とか”部屋を片付ける”とかはTO DOリストに残りがちですよね。こういうのは基本永遠にやらないってことです。


section②
しかもTO DOリストの半分はその日のうちに片付く

というわけで、「TO DOリストの半分くらいは無意味だよ〜」ってことをお話しました。「じゃあ、残りの半分はどうなってるの?」というと、それすらもほとんど書く意味がないってことが分かってます。

これは先ほどのアプリのデータ解析の続き。これ見るとどうなっていたかというと、

・TO DOリストの50%はその日のうちに終わる
・TO DOリストの18%は1時間以内に終わる
・TO DOリストの10%は1分以内に終わる

とのこと。つまり、TO DOの残り半分はやればすぐに終わることばっかり!ってことが分かったということです。まあ確かに思い返せば、”ペンを買う”とか”書類をコピーする”とかって、やればすぐ終わりますからね。というわけなんで、”どうせすぐ終わるんだったら別に書く意味なくない?ていうか、書く暇があったらやっちゃえば?”ということです。

まあしかし、そうは言っても、何から何までその場で手を付けていたらそれはそれで問題です。この具体的な対処法は後ほど解説します。

というわけなので、ここまでをまとめると、

・TO DOリストの半分はどうせやらないことだから書く意味ない
・残りの半分もどうせやればすぐ終わるんだから書く意味ない

という感じなので、”TO DOリストって意味あるの??”って話になっているわけですね。


section③
なんだったら、
TO DOリストの存在自体がストレスになる

というわけで、僕たちは無駄なタスクをかかえまくっちゃってるわけなのですが、これの何がいけないかっていうと、ストレスになっちゃうんですよね。というのも、TO DOリストにタスクが残っていると人の脳はストレスを受けるっていうことが分かっています。

これは心理学者のロバート・エモンズさんとローラ・キングさんの研究。この研究によると、

目標があまりにも多くあることから生じる不安が、私たちの生産性だけでなく、肉体的および精神的な健康状態を引き起こす。

とのこと。要するに、”これやらなきゃ、あれもやらなきゃ”っていう状態が脳を疲れさせてしまうわけです。よく「忙しくて脳がパンクしそう!」って言う人がいますが、まさにこれと一緒ですね。やらなきゃいけないことがあると、それが脳に残って無意識にそこにパワーを使ってしまうわけです。

しかももっというと、TO DOリストって言い換えると、”やろうと思ってるけどやってないことリスト”なので、脳はそれをずっと覚えててくれちゃうんですよね。心理学でいうツァイガルニク効果ってやつですね。ツァイガルニク効果とは何かというと、”人は未完了の出来事を覚えやすい”っていう性質のことです。例えば、ドラマとかアニメって毎回必ず「うわ、今いいところだったのに!!」ってところで終わるので、めっちゃ続きが気になりますよね。あれがツァイガルニク効果です。

つまり何が言いたいかっていうと、TO DOリストに”やることリスト”を書き込むと、未完了のタスクとして脳に残り続けて、それでストレスになっちゃうわけです。

というわけなので、TO DOリストは

・どうせ半分は終わらないし
・どうせやればすぐ終わるし
・TO DOがあると疲れる

という感じ。


section④
僕らが書くべきは、
”TO DO”ではなく”スケジュール”

というわけで、TO DOリストはオワコンだよ〜って話をしてきました。「え、でも、やることを書いとかないと忘れるじゃん!」って話になりますが、タスクの正しい処理の仕方はTO DOリストにすることではありません。「じゃあTO DOの代わりに何をすればいいの?」というと、それが”スケジュール化”です。TO DOリストの代わりに”スケジュールリスト”を使うことで、生産性が上がりストレスも消えることが分かっています。

というのも、先ほどTO DOタスクはツァイガルニク効果でストレスになるよ!って話をしましたが、研究によると”ツァイガルニク効果はスケジュール化することで効果が消える”ことが分かってるんですよね。

これは先ほども登場したバウマイスターさんの研究。この研究によると

TO DOをそのままにするのではなく、”いつ、どこで、どうやるか”まで細かく計画すると、ツァイガルニク効果による脳の疲弊は見られなくなった

とのこと。つまり、”TO DOの状態だとストレスになるけど、一日のスケジュールに組み込んじゃえば、脳は落ち着くよ!”というわけです。

ということなので、TO DOリストの代わりに使うべきは、”スケジュール帳”だったわけですね。”いつかやる”ではなく、”何時何分にどこでやる!”ってくらい具体的に決めてあげることで、脳がツァイガっちまうのを防げるわけです。例えば、歯が痛いから、そろそろ歯医者行かなきゃな〜ってのは、”歯医者にいく”っていうTO DOなので、脳が疲れてしまいます。じゃあどうすれば良いかっていうと、”歯医者にいく”じゃなくて、”今日の17時に電話で予約をして、14日の15時に歯医者に行く”ってする感じですね。ここまで決まっていれば、この予定を見てそれ通りに行動すれば自動的にタスクが終わるわけなので、脳が安心できますよね。

こんな感じで、やるべきタスクは必ずスケジュールへ組み込んでいきましょう。TO DOリストを作ったところで、スケジュールに入らない限りは何も片付きません。


section⑤
スケジュールは”期末試験”だと思え

というわけで、”タスクはTO DOではなく、スケジュールに組み込みましょう!”って話をしてきました。基本的なイメージとしては、学校の時間割をイメージしていただければOKです。「○時○分から開始して、○時○分に終了」みたいに、開始時刻と終了時刻を決めてスケジュールに組み込みましょう。

で、これはちょっとしたコツなのですが、組み込んだスケジュールは”期末試験”だと思いましょう。もっとちゃんというと、”期末試験くらい重要なもの”だと思いましょう。

例えば、”15時から片付けるぞ!”って思ったのに、結局テレビが面白くて片付けできなかったみたいなことありますよね。でもこれがもし学校の期末試験だとしたら、”テレビが面白いから期末試験15分くらい遅れてもいいや〜”ってならないですよね。

つまり、”スケジュールに組み込んだ時間割は、すべて期末テストの開始時刻だと思って厳守する!”っていう考え方です。期末試験だと思えば、友達から誘いが来ても断れるし、眠いからサボるなんてこと無くなりますよね。ちなみに本書では”診察時間だと思え”って書いてありましたが、同じイメージです。自分だけの予定だといくらでもサボれますが、診察だったら他の予定をズラして調整しますからね。


本当はこのほかにも

・タイムブロッキングでスケジュールを立てる

・バッファー(休む予定)を入れる

・重要なことから先に埋める

みたいなコツが書いてありますが、この辺は各自で読んでください。笑


ちなみに僕はスケジュール管理にグーグルカレンダーを使ってます。一応リンクはこちら。

理由は、スマホとパソコンで同期しやすいのと、視覚的にスケジュールがわかりやすいからです。とは言っても特にこだわりはないので、他のアプリでも全然オッケーです。オススメがあったら教えていただけると嬉しいです。


というわけで、TO DOリストはオワコン!成功者がTO DOリストの代わりに使ってるタスク管理術。それは、”スケジュール”でした。


今回を簡単にまとめると、

section①TO DOリストの41%はそもそも書く意味がない

section②しかもTO DOリストの半分はその日のうちに片付く

section③なんだったらTO DOリストの存在自体がストレスになる

section④正しいのは”TO DO”ではなく”スケジュール”

section⑤スケジュールは”期末試験”だと思え

といった感じでした。

「TO DOリストが溜まりに溜まってる〜」という方は、どうせやらなそうな41%はさっさと捨てて、本当にやるべき50%のみを今すぐスケジュールに組み込んじゃいましょう。

毎回言っておりますが、知識は知ってることではなく、使うことに価値があります。
「オッケー!スケジュールね!」って言いながらTO DOリストを使ってたら意味ないですからね。是非とも実践に活かして、みんなで生産性を上げましょう。


また、さらに詳しく知りたい方は、本書も合わせてお読みください。ちなみに、今リンクを調べたらKindle unlimitedで0円になっていました。いつまで無料で読めるかわからないので、気になる方は今すぐGOです。


最後までお読み頂き、ありがとうございました。


追伸:noteでは、皆様の何かお役に立てるような心理学を投稿しております。よろしければ清水陽介をフォローください。

また、本noteの内容があなた様にとって役立つものであれば、「スキ」や「リツイート」をお願いできればとても嬉しく思います。いつも本当にありがとうございます。


参考文献



1記事あたり、ざっくりとリサーチに4時間、構成に30分、執筆に6時間。合計9時間ほど時間を掛けて執筆しております。 『ためになった!』という方は、サポートをいただけると、次のnoteを執筆するモチベーションになります。 気が向いた方だけで構いません。よろしくお願いします。