合わない本って何だろう?

「この本、なんか合わない」

SNSを見ていると、こういった投稿を目にすることがある。

本を読んでどう感じるかはその人の自由だと思っているので、投稿に対しての不快感はない。
ただ、このような投稿を見る度に、自分はどうか問いかけることがある。

僕がこれまでに合わないと思った本は少ない。

小説にいたっては0かもしれない。それは良いことなのだろうかと、実は最近悩んでいる。単に読んだ冊数が少ないからなのだろうか。

そこで合わない本について、自分なりに考えてみた。

合わない本って? 

まず、合わない本とはどのような本なのか。
今の僕が思いつくものを簡単に以下に挙げてみた。

  • 読んでみて思っていたのと違っていた

  • 展開が気に入らない

  • 登場人物が気に入らない

  • 興味のないジャンル

  • 読みにくい文体や表現

  • 調べたい、知りたいことが載っていない

加えて、読んでいる人の状況も関係してくると思う。たとえば、年齢、家族構成、職業、体調、気分、読書歴など。

上記から分かるのは、合わない本は人それぞれで違ってくることだ。たとえ100人中99人が合う本でも、1人が合わなければ、その1人にとっては合わない本となる。

僕がこれまで経験した合わない本

僕は、ビジネス本を読んで合わないと思った経験がある。

上記に照らし合わせると、調べたい、知りたいことが載っていない、自分の状況(立場)と違っていることが原因ではないかと思った。
たとえば、主に経営者に向けた本なのにそうでない僕が読んだケースなど。

ただ、これは目次をザッと見れば防げることで、さほど気にはしていない。

小説で合わないなと感じた本はほぼない

一方で、小説で合わないなと感じた本はほぼない。

ただ、実際には合わないと心の奥底で感じていても、他の素敵な作品を読んだことでそのことが薄れてしまっている可能性もある。

著者が考えに考えて生み出した作品を、合わないという一言で一刀両断したら失礼な気持ちもある。

もしかしたら無理に自分の気持ちを押し殺しているのかもしれない。

色んなフレーズや表現に触れたいとも思っているので、読み方の問題かもしれない。

それとも、本を手に取る前にある程度吟味しているから?

……と、最近はこんな感じに考えて悩んだりもしている。

うーん、でもやっぱり小説はどの作品を読んでも面白い、読んで良かったという気持ちがまず出てくるんだよな。

たとえ合わなかったとしても

僕は今後も読書をする中で、合わない本を手に取った場合でも決めていることがある。

それは、合わない=ダメと決めつけないこと、後日改めて向き合ってみること。

読んだ当時は合わなかったが、自分の状況(立場)が変わることで大切にしたい1冊になるかもしれない。または、単に自分の理解力不足かもしれない。

合わない場合は、その本をすぐに手放すのではなく、なぜ合わなかったのかを考えるようにしたい。そして、相手側に原因を求めない。

1冊1冊に紳士に向き合いたい。

あなたは合う本、合わない本についてどのように考えていますか?

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