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【アインシュタインの罪】


 この日、朝から何か嫌な空気が漂っていたように感じた。その何かに遭遇するのは、そんなに遠くない気もしていた。曇りがちな毎日も、一日晴れたら気にならなくなる様に、空気とは、流れている。人々の動向も似たようなものを感じる。毎日の繰り返しの中で癖ついてしまったもの。例えば、急激な圧迫感や緊張感を自然と感じたときに起こる。マイクロジェスチャー(なだめ行動)も要素として挙げられる。なんでそんな話を悠長に話せるか?
 それは、僕が天才…いや、何でもない。一つ明確に言えるのは、人は誰しも癖があるということ。その癖は時として答えを導き出してくれるものでもある。人の心理を紐解くのなら心理学。“目には目を歯には歯を”みたいにね。人の気持ち、人の流れとは残酷で、過ぎ去るものだけど、真実というのも、また、人が隠しているものでもある。答えはすぐそこに、目の前にあったりもする。では、その先の真実を解明してみよう。

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