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20240402「黒化/雪片/透過」

黒化するものを削り
ためらいなく削ぐ
どうにもままならないが
その欠片を集め
再度集合させる
呼んで来ればいいが
そっぽ向く方が多いし
ないならないでいいが
それなりに集まらないと
そのものの質量が乏しく
別のものを加えることになる
しばらく置いておけば
誘われるように重なり
層を成してわずかに含ませる
借り物であるかもしれないけれど
そのものの意味や価値を抽出し
煌めかない煌めきを宿す

雪片を蓄え
すぐに溶けるように
そしてその瞬間を凍結させる
止まったものを
再度解凍し
しばらくは持ち堪える
それらの冷たさで
息も白いが
白黒の影を纏い
更に苦味を加え
あるいは反転しながら
甘さを講じる
どれもが綺麗だと
あなたは言う
それでいて
砕くのはそのあなた自身
溶けた水を啜る

透過する眼差しの類い
交差する視線を掻い潜りながら
その接点を掴んで
解釈の行く末を眺めている
どれもが可変され
時移るままに
踊っている
繋がれた紐を鎖に変えて
いつの間にそうなったのか
あらゆる捜査線の片隅で
あらかた片付いた有り様を
まざまざと凝視する
働かない想像と
在り来たりな妄想で
何もなかったように処理され
わたしはそれらを記憶から外す
巻かれた招集での出来事
見様見真似でそこを過ぎ去るのだろう

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