20240427「多重露光」
何度も繰り返し
それを見ている
綺麗に汚れたそれらをもって
断片を拾い
組み合わせつつ
輪郭を朧ながらに持つ
その裏側は見えていないのに
もう凋落しているかもしれない
いやそれらを想像させて
自分なりのそれを描いている
何度も反復繰り返しては
別の切片を焼き付ける
大したことないけれど
積み重なる一瞬を多重に乗せて
その時々のあなたを探そう
きっとわたしは知ってはいない
勝手な解釈でもいい
それが各々の違いの担保
わたしの代わりを誰かが補い
誰かの代わりをわたしが担う
自分