見つめられたのは
わたしの方
探していたのは
わたしだったはず
どれを引きずって
何を置いたままに
ここに居るのか
こんがらがることもないが
そのままで見つめている
誰かから見たら
何でそうなるのか
きっとわからないだろう
そうでしょそうでしょ
本当の所は自分でも
わかってないから
見つけられたのなら
それをわたしだとしても
いいでしょ
そうでしょ

よいしょって
抱えた何ものかを
そこに置いて
わたしは軽くなる
捉えられないものばかり
それでいて別の方角へと阿る
どこだっていいはずなのに
ばらばらの感覚をもって
その煩雑さをまとい
わたしに付与する
要らないものを交換して
増えた知見のまどろみで
明日の夢を見ておこう
目の前の物ごと
眠りの中の物語
知らせてくれるのは
ばらばらの脈絡
足りないパーツを当て嵌め
微妙にずれている

そこここの判断で
とりあえず試して
どう転ぶかをそのままに見る
失敗の原因をわたしに問いて
道理でそうなるのかを
体験している
正解とすればいい
わたしがそう思えるのなら
そうでしょうよ
別の見方で編まれているのなら
絡み合った事件もまた
介抱のない凝りを保たせ
自分ごととしている
あなたは聞くだろうけれど
答えなんかないのよって
わかってるのに
聞いてくるから
わたしもまた
何かを確かめに行ってくる