どれにしようかとして
あんまり迷うなら
適当にでも選んで
それをつかめばいい
それでいいのなら
そのまま使って
馴染む頃には
もう当然となっている
それほどいいというわけでもない
けれどいつも使っていれば
それがいつものことになる
本当の所は別にあっても
それはそれとして
置いとけばいい
今あるものと
今はないもの
どちらも既に持っている

余計なものは削ぎ落として
シンプルとして
そのまま置いておこう
気に入らなくなったら
ちょっと横にのけて
視界の片隅で待っていればいい
いつか出番が来るかもしれない
どれもが新鮮でありつつ
損なわれてもいる
眠りの最中では
忙しく夢を見ているかもしれない
であっても検討しながら
あちこちを見回し
違和感の正体を見定めている
感覚の所々では
既に崩壊に向かうも
それもまた良しとしておこう

組み合わせの妙で
唱えられる無言のいい雰囲気
それでいてそこが何なのかは
遠く遠くに
あまりにも近すぎても見えてこない
よく言えばそう
それでいて普段は見過ごしている
ニュアンスの含みは甘辛でいて
その付け足しさえ
要るのか要らないのか
少しの違和で崩れつつ保っている
よくある話しかもしれない
そんなことを聞いてるのでもなく
聞き逃したものが
まだ聴覚のどこかで
うずくまっては
数回転びまた起きる