名前貸します。④/全6話【創作台本・世にもになるまで書いてみた・102作目】
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○ ニュース映像
再び夕方のニュース番組。
事件の犯人が連行されていく映像。
男性アナウンサーによる原稿読み。先ほどとは声のトーンが変わっている。
男 調べによりますと、男は自称・会社員の「サトウタロウ」容疑者34歳で・・・
犯人 布をかけられながら、護送車に乗り込む。
○ ネタ番組
オーディション形式のネタ番組。
40後半のピン芸人が舞台に立っている。
40 一発ギャグやります!
(変顔をしながら変なポーズで)サトウタロウッ!
スタジオ全体が静まりかえる。
ピン芸人 変なポーズのまま固まってしまう。
○ ファミリーレストラン・入口
昼過ぎのファミリーレストラン。
入り口前には多くの客が順番を待っている。
店員 予約ボードを確認し、客を呼び出す。
店 2名様でお待ちの「サトウタロウ」様~
順番待ちの客が一斉に顔を向ける。
店 あ、えと・・・ テーブル席ご希望の・・・
店員 何とか絞ろうとするも、ヒントが少なくわかりやすく慌てる。
○ 主人公の家・リビング
主人公 スマホで通話中
主 はぁ!? 名前が使えない!?
電 はい・・・
名前を登録されている方は「フリーネーム」を使用できないと利用規約に・・・
電話の主は「フリーネーム」サイトの相談窓口。
主人公 かなりの剣幕で怒っている。
主 おかしいだろ! 誰でも使用可能だって・・・
電 ですから利用規約に書かれておりますので・・・
主 もういい!
主人公 電話をガチャ切り。スマホをソファーに投げ捨てる。
主人公のナレーション
主 使い勝手が良すぎたが余り、
俺の名前のイメージはすっかり悪くなってしまった
しかも、なぜか「フリーネーム」を名乗ることもできない。
もう「サトウタロウ」という呪縛から逃れる方法など・・・(ナレーション終わり)
主人公 何かを思いつき、その場に立ち上がる。
主 そうだよ・・・! この方法があるじゃないか!!
主人公 スマホで誰かに連絡を取り始める。
※ 願わくばここでCMに入って欲しい。
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