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夜間会議 ②/全6話 【創作台本・世にもになるまで書いてみた・104作目】

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○ 学校・会議室

 室内では会議が始まっている。
 白髭の男性が参加者に向かって話を続けている。
 白髭の男性の紹介テロップ『○○高校・○代目神様』(テロップのイメージは名探偵コナン)

白 忙しい中悪かったね。今日集まってもらったのは他でもないんだ。
  みんなにお願いがあって・・・

○ 学校・校庭

 神様が校庭に咲いている花に水をやっている。
 そんな彼に誰かが声を掛ける。

? 神様~ ちょっといいっすか?
白 (声の方を振り返って)ん? おや「学祭」くんじゃない。どしたの?

 声の主は「学祭の神様」。サッカー部のエースのようなさわやかな男性。
彼の近くに名前テロップが表示される。

祭 実は「告白させてほしい」男子がいまして・・・
白 え? 君が背中押せるんじゃ無いの?
祭 そうなんすけど、今年かなりの人数相手にしなきゃいけなくて・・・
  もう10人以上予約入ってるんすよ。
  だから1人くらい代わりにやってもらえないかなって。
  この通り!

 学祭の神様 手を合わせて懇願。

白 え~? まぁみんなに掛け合ってみるよ。
祭 あざ~っす! さっすが神様!
白 ・・・君もでしょ。
祭 ま、それはそうっすけど~ あ、お礼に何か手伝いますよ!
白 え、え~?

 学祭の神様 神様が持っていたじょうろを強引に奪い、水やりをはじめる。
 神様 止めることもできずに、その場でやれやれといった表情を浮かべている。

○ 学校・会議室

 神様 告白させる男子生徒のプロフィールを紹介している。

白 えー、学年は高校2年生。
  部活動は未加入、学業も優秀・・・というわけではなくそこそこ。
  これといった趣味も無く、クラスでも目立たない。
  いわゆる「陰キャ」って奴だ。
  そして告白したい相手というのが、次のページ。

 参加者達は一斉に資料を1頁めくる。
 そこには「高嶺の花すぎない女子生徒」のプロフィールが乗っている。

白 彼女は吹奏楽部。成績も優秀。趣味も多彩で友人も多い。
  依頼者の彼は席が隣になったことがきっかけで彼女に一目惚れ。
  そして思いが抑えきれなくなり、ついに告白したいというわけで・・・
  彼の手伝いをやりたいよ~って人は挙手!

 参加者たちは誰も挙げない。

白 (困惑しながら)えっと・・・ そうか・・・ 
  「修学旅行」ちゃんはどうかな? やる気あったりする??

 神様 「修学旅行」の神様に目線を向ける。


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