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中国のタクシー配車アプリは想像のはるか上

京大卒元メガバンカーの総一郎です。


最近日本でもようやくタクシー配車アプリが市民権を得だした。

と言っても、日本ではいわゆる「白タク」と呼ばれる個人タクシーは禁止されているので他の国と全く状況は違う。

もう4年近く前になるので現在はまた状況が変わっているとは思うが、僕が中国に駐在していた時既に、中国のタクシー配車アプリは現在の日本をはるかに凌駕(りょうが)するほど浸透していた。

中国のタクシー配車アプリは想像のはるか上なのだ。

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▼中国のタクシー配車アプリは想像のはるか上━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
欧米ではUber 、アジアではGrab taxi、日本ではDiDiかGO Taxiだろうか?
それぞれ有名なタクシー配車アプリが有る。

中国ではUberの中国事業を買収した 「滴滴出行(ディーディーチューシン) 」が最も普及していた。日本でも最も有名なDiDiの親会社だ。

次点で「快的大车(クァイディダーチャー)」だろうか。

UberやGrabを使用したことのある方で有ればお分かりかと思うが、現在地と行き先を入力さえすれば近くにいるタクシーが目的地へ連れて行ってくれる。

ただ、中国のタクシー配車アプリはそんなもんじゃない。
想像のはるか上なのだ。

快车:白タク
出租车:専業タクシーの車両
专车:高級車の白タク
顺风车:他の通勤者の車への相乗り
代驾:代行運転

等など。

上記は一例だが、選べる選択肢がめちゃくちゃ多い。

快车や出租车に関しては、乗車地と降車地の乗客が相乗りしたりする。

ドライバーからしたら、同じ道を走っているのに二人分タクシー運賃を稼げるのだからこれほど効率の良いものはない。

乗客からすると、「おいおい、俺の目的地から逸れてってない…?」と心配になるが、相乗りする乗客をピックアップしに寄り道をしているだけ、ということが有る。

降りるときも同様だ。

乗客側は当然時間をロスするが、その分相乗りしない場合より運賃が安いので、節約したい人はこちらを選択する。

顺风车なんて、自分が車出勤するついでに小遣い稼ぎになるのだから最高だ。

自宅の駐車場に置きっぱなしになっている車。
隙間時間。
自分一人だけが乗っている通勤時間。

これらを効率よくITで繋ぎ合わせ見事に「シェアリングエコノミー」を実現しているのだ。

これほどまでに「シェアリングエコノミー」が浸透しているのだ。


恐ろしいのは、それが「4年も前の話」だということだ。


今日本は「タクシー事業」業界の反発が大きいので「白タク」はいまだに違法だ。

既得権益を守るのに必死で、中国等の他国に大きく水をあけられていると言わざるを得ない。

いつになったら日本は「白タク」が解禁されるのだろう…?

車好きのドライバーの高級外車にたまたま当たったときのラッキーな気持ちを日本でも味わいたいものだ。

1点、中国でタクシー配車アプリを使う時は注意が必要だ。

アプリで乗車地をしっかりとピン立てしているにもかかわらず、近くに来たら必ず電話がかかってくる。

「你在哪儿?我马上来!(どこにいる?もうすぐ着くよ)」と。

「いやいや、ピン立てしたとこにおるって!ちゃんと画面見た!?」という声は押し殺すしかない。

或いは中国語でドライバーにぶつけるしかない。

中国語が話せない方も、自分のいる場所だけは中国語の発音を覚えておくと良い。

或いは、通行人に恥を忍んで電話を代わってもらい代わりに現在地を伝えてもらうと良い。

僕も何度通行人に助けを求めたか分からない。

あの時の嫌われる勇気が有ればきっと今頃僕はプロストリートナンパ師にでもなっているだろう。

PS(追伸)   
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