何が君を変えたのか、それはわからぬ

しかし、その姿から、言葉にならない思いと来こし方かたとを、手のひらにとる

君は人生にあふれんばかりの愛情をそそいできた

幸福の未来を信じたのだ

ともに、満面の笑えみをうかべた

楽しくも美しき人生の瞬間を疑わなかった

なれど、運命の闇やみは、君の心に影を落としたのであろうか

瞳からあの光は消えていた

そして、袂たもとを分わかつように、君は後ろを向いた

ありったけの言葉も、湧わきあがる思いも、君の心にはとどかない

桜花おうかの七分咲き眩まぶしき空も、ときに悲しく滲にじむことを知った

思えば人生など、どう変わるかわからぬものとは、誰人だれびとも知る

そうであろうと私は、君の最後の勝利と幸福とを、いつまでも祈り、待っている

君の未来に凱歌がいかと栄光あらんことを天地に願い、うったえる

なぜなら、愛情にあふれた喜々たる君は

私の理想なのだから