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スライド1枚で伝える「日本茶の歴史」

こんにちは。遠藤霜空そうくうです。
煎茶道 黄檗売茶流おうばくばいさりゅう 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。

今回のnoteでは、日本茶の歴史についてスライド1枚にまとめてみました。

※Googleスライドを閲覧できない方は、以下をご参照ください。

日本茶の歴史概観

815年(平安時代)

永忠えいちゅう嵯峨さが天皇に茶を煎じて奉った(『日本後記にほんこうき』)。これが、日本における茶に関する最初の記録。
飲まれた茶は、唐にみられた「餅茶へいちゃ」だと推定される。新芽を蒸し、臼で挽いて餅状に固めて乾燥させたものを、焙って薬研やげんで粉とし、熱湯に入れ、塩を加えて飲んだ。

1214年(鎌倉時代)

栄西えいさいが源実朝さねともに日本最初の茶書『喫茶養生記きっさようじょうき』とお茶を献上(『吾妻鏡あづまかがみ』)。
栄西が伝えた茶は、留学先の宗で体験した最新流行の茶である抹茶を推定させる。

1422年(室町時代)

茶道の祖・村田珠光むらたじゅこうが生まれる。茶の湯に禅の精神を加えることで精神性を深化し、「わび茶」を創出。
「月も雲間のなきは嫌にてそうろう」と、不完全美を説く。

1522年(室町時代)

茶道の大成者・千利休せんのりきゅうが生まれる。織田信長、豊臣秀吉に仕え、茶頭さどうとなる。

1654年(江戸時代)

中国の僧・隠元隆起いんげんりゅうきが来日。黄檗おうばく宗と共に、釜炒りの唐茶からちゃを伝える。
抹茶との対比で、澄んでいる唐茶が文人に愛好された。

1735年(江戸時代)

煎茶道の祖・売茶翁ばいさおうが茶亭・通仙亭つうせんていを構え、売茶の業をはじめる。
「代金はくれ次第、ただでも結構」と、お茶を振る舞う。

1738年(江戸時代)

永谷宗円ながたにそうえんが煎茶製法(青製煎茶あおせいせんちゃ)を開発。

1835年(江戸時代)

山本嘉兵衛やまもとかへいが玉露を発明。

1908年(明治時代)

杉山彦三郎すぎやまひこさぶろうが実験茶園のやぶの北側で「やぶきた」を発見。
ただし、やぶきたが高く評価されるのは戦後。

1985年(昭和時代)

伊藤園が「お~いお茶」の前身となる「缶入り煎茶」を販売。
1990年にはペットボトル入りの緑茶が登場。


最後に私が開催している煎茶道教室のご紹介です。日本橋・人形町で黄檗売茶流おうばくばいさりゅうの煎茶道教室を開催しています。煎茶道だけでなく、日本茶や日本文化について皆さんと一緒に学んでいきたいと思っています。是非遊びにきてください。

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