東京タワーの見える街。
2009.12.22.
六本木・けやき坂にて。
季節はクリスマス直前。
多分、サントリーホールで少し早い第九のコンサートを鑑賞した帰り道だと思う。
六本木というと派手、もとい華やかすぎて近寄りがたい場所だけど、それでもたまに、ほっとしたい時に行きたくなる老舗の喫茶店が二軒ある。
一軒目は、六本木ヒルズの向かい側にある明治屋辺りから脇道にそれてすぐ。
初めて訪れたのは丁度40周年を迎えられた年で、昨年訪れた際には、マスターさんが常連らしきお客さんに「50周年を迎えられるように頑張りたい」と話されていた。
ちなみに、初めて入店したのは2012年の事だ。
もう一軒は、芋洗坂を下り少し小道を入った所にある。ご夫婦でされていて、こだわりの水出しコーヒーも、サービスで付いてくるコーヒーゼリーも美味しい。
すごくお話好きなママさんで、初対面の人と話すのが苦手な私にしては珍しく会話が盛り上がり、「時間があるなら行ってみて」と、その時新国立美術館で開かれていた草間彌生展の無料招待券を頂いた。(もちろん、その後に立ち寄り、楽しませて頂いた。)
既に傘寿を迎えられているとは見えないくらいお若くお元気で、「私が好きだから、うちのコーヒーは苦味が強い。自分が美味しいと思うものを出したいの」とキラキラした表情で話されていたのが、すごく印象的だった。
私は今までに二人の占い師から、「70歳まで働いても、元気で長生きする」とのお墨付きを頂いており、実際に、父方の曽祖母は99歳で亡くなり、祖母は今秋に102歳を迎える。
仮に、この言葉の通り長生きできたとして、マスターさん達と同じ年齢になった時に、同じように「これからも頑張りたい」と宣言したり、強い信念のようなものを持ち続けられているだろうか。
私がこれらの喫茶店に行きたくなる一番の理由は、マスターさんやママさんに会いたいからだ。
どんな人でも優しく受け入れてくれる笑顔と空気に安心でき、前向きなパワーをもらう事ができる。
お店の方の高齢化や、建物の老朽化で閉店する喫茶店が多いけれど、これからもお体にお気をつけて無理せず続けて頂けたらな、と願うばかりである。
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