見出し画像

最初に浮かんだ直感を信じてみることから始めてみる

雑談で「迷うのは自分の選択を疑うから」という人の話を聞いた。
その中で、何かをしたいかしたくないかを考えるとき、自分の中で、何にはワクワクして、何には嫌だと思うかというのは「感覚」の話であり、情報や知識に基づいた「思考」が選択することとは違うという話をした。
「思考」はたいていの場合、「感覚」を無視する。というか理屈や根拠を求める。それに対して「感覚」に理由はない。
でも、人は本来「感覚」で好き嫌いを決めているのであり、食べ物を例に挙げれば、美味しいから好きなのであって、料理する人がどんなに立派な経歴をもった人であっても、お店がどんなにみすぼらしくても、美味しいと思うものを好きになる。
料理人がすごい賞を取った人なのに、自分の舌に合わなくて、美味しくないって感じていることにその情報が邪魔をして、自分がおかしいのだろうかという葛藤が起きる。
それと同じなのである。
だから、自分の「感覚」を疑わないほうが自分の心は平和である。

自分の「感覚」を信じるということが「自信」になるのだと思う。

だから、その「感覚」というのは直感的に感じるもので、一番最初に直感的に感じたことを疑わないというところから始めたらいいと話してみた。
最初に感じた「感覚」が一番情報に邪魔されてないからだ。
最初に感じたものを否定するとそのあとは、もう純粋な感覚は得られなくて、そこからは左脳が理屈で考え始める。

疑うというのは思考がそうさせるのであって、感覚はワクワクしているのに、思考がそれを否定するということを繰り返していると、だんだん自分がやりたいことがわからなくなる。そして次第に自信を失う。感覚的に欲しているはずのものにそれが自分が好きなこと、やりたいことかどうかの確信を持てなくなる。

つまり、自分がやりたいことというのは、感覚的なことであり、「何をしたら自分のこころが喜ぶのか」なのだから、やりたいことを探すために、他人の経験談ややりかたのマニュアル、比較検討などの知識に基づく思考に頼っていてもやりたいことは見つからないし、見つける判断材料さえ見失う。判断材料はあくまで、それを見た時にわくわくしたり、うれしくなったり、楽しさを感じたり、感動したりすることが一番重要なのだ。

そのためには、直感を疑わないことをしてみないといけない。自分の直感をとりあえず疑わないでそのまま受け入れるようにすると自分の感覚が少しずつ敏感になってきて、次々に直感が湧いてくる。そしてその直感を受け容れ続けると、自然にシンクロニシティが起きて、必要な考え、必要なもの、必要なタイミングが自然にいつのまにかそろうようになる。

直感を信じられるようになったら、シンクロニシティも自然に信じられるようになる。だいたい、いいことが起こるからうれしくなる。

朝起きたとき、朝身支度をしているとき、朝の通勤途中など自分ひとりの時間に感じることを観察するといい。その間はまだ左脳が働いておらず、右脳だけで自然に行動しているから、その時に感じたことは、自分の感覚が純粋な状態なことが多い。
出社して人に会うと、左脳が働き始める。そうするとそこからは左脳が知識と情報と経験を使って、自分の行動を決め始める。

自分の感覚を疑わず、その時感じたことを覚えて、積み重ねておくと、どういう感覚を持つのが自分なのかが分かってくる。メモするのもいいだろう。それが分かってくると自分らしさとか自分のやりたい分野とかやると気持ちいいこととかがわかってくる。
自分はこんなことが好きだったんだと再発見するだろう。
それを心で感じた時は、結構自分で自分に感動する。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?