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なぜ幻の名店が浅草に出店するのか探る旅~プロローグ~

パリのひとつ星レストランを経営する友人から連絡がー。

「福岡で好きだった四川料理のお店が閉店してしまって、残念と思ってたら、浅草でお店オープンするんだって」
※2023年11月末予定

「熊の手とか出すんだよ」

学生時代からおいしいもの好きで仲良くなった友人。
今は美食世界一の都市、パリでオーナーシェフである夫とレストランを経営しているのです。
その彼女が言うのだからと、一気に興味が沸きました。

熊の手…浅草でくまのてと言えば、酉の市の熊手ですが…

その四川料理のお店のことを調べると、以前のお店のホームページや取材を受けた記事などが出てきました。
お店は福岡にあり、各界著名人や料理人が全国からやってくる名店だったと。でも2022年に閉店してしまって、幻の名店となっていると。

そして記事を読めば読むほど惹かれる…

これは私自身の業からきているとは思います。
しかし言葉が刺さる、刺さる。

レストランは、料理だけでなく、文化や歴史も提供するところ。

料理で一番に考えるのは、文化の尊重です。

フランスで料理人になるには、いきなり厨房に入るのではなく、まずフランス語や食文化、歴史を学ぶといいます。日本でも、フランスでも中国でも、料理の背景には文化がある。
その土地の風土と、そこに住む人々が作り上げた料理は、つながっています。

単に「おいしい」ではなく、より正確な中華料理を出していきたいのです。

記事タイトル:
四川料理「巴蜀」代表 荻野亮平さん(1)文化や歴史もテーブルに
掲載日:2017年7月11日
https://www.sankei.com/article/20170711-CDXYG3WDSNO4NGALUGOVQ4NAFY/

料理を新しい方向に進化させることもいいかもしれませんが、古い料理を再現して現代に蘇えらせること、まわりの変化に抗いながら、常に古い時代の料理を追求することという、進まないという進化があってもいいのではないかと考えます。

記事タイトル:【閉店】中国料理研究を生き甲斐にする店主による人気四川料理店
著者:上野万太郎
掲載日:2022年1月26日
https://umaga.net/shop/8830/

荻野シェフのように、自分の考えや意識を持って行動する、そうやって生きたいと思いました。

それが人にどう思われようが、常識から逸脱していようが、
自分はこう思うから、これをしたくてやる、ここに到達するためにやっている。

そう思える行動を増やしていきたい。
いや、生きることすべてに、自分の哲学や美学、イムズを反映していかねば。

おいしいだけが正義ではないと、はじめて少し腑に落ちた感じがします。

早く荻野シェフのお店に足を運んで、その体験から刺激を得たいです。

そして、もうひとつ大きな関心は、
なぜシェフが今回、浅草で出店しようと思ったかということです。

ぜひいつかお聞きできる機会を目指して、私も生きていきます。

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