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立ち上がれ、日本のSAMURAI達よ

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2050年、人類を脅かす5大危機を我々はどう乗り越えるべきか。 この地球の未来は日本にかかっていると言っても過言では無いほど、日本はとてもつもない力を秘めている。 それは一体、何… もっと読む
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AIを斬る

AIを斬る

SAMURAIはいつものように大好きなハムエッグトーストを片手にブラックコーヒーを飲みながら、テレビに映る朝のニュースを見ていた。
SAMURAIは着物という日本の服を身につけておきながら、アメリカンな朝食が好きなのである。
もちろん、腰には刀をつけている。この刀は人間はおろか物さえ斬る事ができない。この刀が斬れるのは、あらゆる問題の根本原因のみである。

「続いてのニュースです」
いつものように

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格差を斬る

格差を斬る

その日、俺は会社をクビになった。
良い大学に入って、大企業に入って…。人生勝ち組だと思っていたのに、このザマだ。
この格差社会の勝ち組になりたくて毎日がむしゃらに働いて、理不尽とも言える地方転勤にも耐えて頑張ってきたのに、認めてもらえなかった。
まるで「お前は用無しだ」と言われた気分だった。

さて。妻にはどうやって言い訳しよう?娘には?妻には怒られるとしても、思春期の娘には何と言えば良い?本当の

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少子高齢化を斬る

令和の時代に現れた、風変わりなSAMURAIがいる。
彼の腰には刀が1本。
たが、彼の刀は人間はおろか物さえ斬る事ができない。
この刀は、本当に斬るべきものを見つけることが出来た時に力を発揮するのだ。

この街を歩いていてSAMURAIは不思議な気持ちを抱いていた。
「何故こんなに子どもが少ないのだろう?」
気になって、すれ違った夫婦と思われる若い2人に思い切って声をかけてみた。
「あのっ!」

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異常気象の原因を斬る

異常気象の原因を斬る

9月も10日が過ぎたというのに、まだ昼間は暑さが続いている。
一体いつまで続くのだろう。
そういえば、去年もこの時期はまだ暑かったっけ。
そんなことを考えながら、SAMURAIはいつもの仕事を終え、橋の上で休憩していた。
ここからは海が一望できる。SAMURAIはこの碧い海を眺めるのが好きだった。

空を見上げると、モクモクと綿あめのような雲がこちらへ向かって泳いでいる。
「おいおい、マジかよ……

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