広い視点・長い視点

とある災害支援団体の方が、防災リーダー向けセミナーで次のように語っておられました。

避難所の支援に当たる場合、目の前の被災者に対して一生懸命になりすぎることがあります。

もちろん、一人ひとりに寄り添うことはとても重要です。

しかし、一部のニーズに応えるあまり、避難所全体のバランスが崩れてしまうようなことがあってはいけません。

また、大規模災害時には、その時点のニーズだけでなく、将来的に発生するニーズも頭の中に入れておくことが大切です。

リーダーは、「広い視点・長い視点」を持っておく必要があります。

あらゆるまちづくりの場面において共通する、非常に重要な視点だと感じました。

また、「全体のバランスをとっていく」というのは、ある意味で「行政的な感覚」なのかもしれません。

住民の方にとって、普段からそういったバランス感覚を意識する場面は少ないと思うので、とても良いお話だったと思います。



様々な課題に直面したときに、目の前のことに精一杯になるあまり、どうしても視野が狭くなりがちです。

もちろん、個別に寄り添う対応をする人がいないと、きめ細やかなニーズを拾うことは出来ないので、そういう役割も重要です。

ただ同時に、「多面的・多角的な視点」「長期的な視点」を持って、全体のバランスが取れる存在も必要になってくるのだと感じました。


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