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ものづくり夫婦世界一周紀

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2018年8月19日から12月9日までの114日間。 5大陸11カ国を巡る夫婦世界一周旅行。 その日、何を思っていたかを一年後に毎日連載したエッセイです。
外に出ることが出来ない今、旅をできること自体に価値が生まれつつあります。僕たちが見てまわった世界は… もっと詳しく
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アフリカおじさん<夫婦世界一周紀75日目>

サハラ砂漠のキャンプまでの道のりは「ラクダに乗って」だった。 足がズボリと沈み込む砂漠で…

草作
4年前
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サハラ砂漠の魅力は10%くらいしか伝えられない。 <夫婦世界一周紀74日目>

サハラ砂漠は別格だ。 世界を旅してきて思ったが、「なんだ、案外動画の方が素敵じゃないか」…

草作
4年前
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サハラ砂漠への道のり<夫婦世界一周紀73日目>

メルキド…ドムドーラ…メラゾーマも近い響き。メルズーガという名前を聞いた時にドラゴンクエ…

草作
4年前
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コップ一杯分の怒り<夫婦世界一周紀71日目>

マラケシュ随一の観光地。コブラも革製品もタジン鍋も手に入るフナ広場に着いた時には、フウロ…

草作
4年前
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ジャッキーチェンも李小龍も日本人でしょ?<夫婦世界一周紀70日目>

今までになかった価値観に触れるには、空白地帯に足を踏み入れるしかない。そのことを如実に思…

草作
4年前
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「職業に就いていない筈がないだろ」 <夫婦世界一周紀69日目>

「お前たちはこっちに来い」と連れて行かれたのは警察の待つ透明な箱の中だった。 どうしてこ…

草作
4年前
7

紙作りの折り返し地点 <夫婦世界一周紀65日目>

ポルトガルの紙のテーマは秋を散りばめたタイル。 日本を感じる葉っぱたち。銀杏やプロペラのようにくるくる回るカエデのタネ。日本ではどんなに頑張っても名前が出てこなかったマーブルの白インゲンを半分に割って埋め込みアクセントに。 ポルトガルといえばコルクが有名だ。ポートワインの栓を薄切りにして規則正しく並べ、最後に拾ったオリーブの実で模様をつけた。土台には落ち葉の粉末が入っている。 市場などが少なくて、日本にも様々な商品が店頭に並んでいるヨーロッパは特に紙作りが難しかった。

カステイラの味 <夫婦世界一周紀63日目>

Mという名の親友は、もうかれこれ25年近い付き合いになる。フウロと一緒に住み始めてからあい…

草作
4年前
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クジャクとぼく <夫婦世界一周紀61日目>

僕には鳥と距離を縮められる特殊能力がある。じーっと目を見ていると心を許してくれるのだ。ペ…

草作
4年前
7

ポルトガルがもっているもの <夫婦世界一周紀60日目>

ワインの旨味とブランデーの甘み。アルコール度数が高くてコスパが良く悪酔いしない。 ポート…

草作
4年前
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フランセシーニャではじめよう <夫婦世界一周紀58日目>

びくびくしながらライアンエアに乗ったのは夜8時を過ぎた頃だった。 格安航空の中でもとびき…

草作
4年前
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エンカンツ蚤の市 <夫婦世界一周紀54日目>

これこれこれ。食器も本も靴も服もAVも全てがごった返して、なに買いに来たんだろうと思うよう…

草作
4年前
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夫婦のすがた <夫婦世界一周紀54日目>

僕はやっぱり、亭主元気で留守がいいっていうのは違うと思う。 そもそもそんな器用に夫婦の関…

草作
4年前
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本当にあった旨い話 <夫婦世界一周紀53日目>

とにかくすごい話なので聞いてほしい。まさに旅の醍醐味です。 マドリッドのパエリアで散財してしまってから、僕たちは一度も外食をしなかった。あのペースでお金を使っていたら終盤まで持たない。スーパーに行けば安い価格で美味しい物が食べられるけど、観光して帰ってきてから自炊するのって意外に大変なのだ。 airbnbで泊まれる宿はキッチン付きの場所を選んではいたが、外国人は「自炊」の概念がどうも違うらしい。包丁はまったく切れないし、どこを探してもまな板がなかった。現地人スザーナが食べ