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そうだ、屋台をやろう。

リアルに想像できることは現実になる。

私は今日、はる虎さんの「カンボジア屋台」を買収した。

まさかこんなことになるなんて!と思う一方で、でもそうなることを望んでたもんねと納得している私がいる。不思議な感覚。

不安が無いわけじゃないけど、きっと大丈夫。
私が味わいたい「たのくるしい」は、屋台にありそうだなって勝手に思っている。


異国の文化にもみくちゃにされたい

そもそも、私が海外に目覚めたのは、モロッコに行ったとき。
海外旅行に+αになることがしたくて、「絨毯を買う」というミッションを自分に課した。

ぼったくりっぽいお店で無理やり絨毯を買わされた後、それが相場の4倍くらいの値段だったと知った。

悔しさで怒り狂った私は全身全霊で返品返金を求めてモロッコ商人の男と大喧嘩した。
モロッコ商人も物凄い剣幕で何かをまくし立ててきたけど、そんなことで負けてはたまらない。
泣きながら粘りに粘って、「もう返してやれよ」的なことを親分が言ったことでバトルは終了。私は勝利した。
その後、別の良心的なお店でちゃんと絨毯を買った。

めちゃ優しくて良い人だった。

私はこの経験から、「望む方向へ100%の力を出せば、自分の望む結果が手に入る」「自分の気持ちに正直でいることは悪じゃない」という学びを得た。

買った絨毯。かわいい。

そして、これに気付かせてくれた「海外」には、「日本」とは違う文化や価値観が多くあることに興味と面白さを感じた。
異国の文化にもみくちゃにされることで、新しい発見が出来ると思った。


旅行ではわからないリアルを知りたい

私が屋台いいなと思い始めたのは、1年前くらい。
当時、彼氏が仕事で壁にぶち当たって「ワーホリしたい」と言っていたのがキッカケ。

「私も、生涯で一度は海外で働いてみたい」
「でも、ワーホリや海外就職は立場が守られすぎている気がする」
「”外国人”と扱われないくらい、現地の人と近い距離で働きたい」
「例えば、屋台とか」
とっても漠然とそう思ったけど、その時は実行しようとも思えていなかった。

でもしばらくして、それを実践している人がいることを知った。

単純にすごい。うらやましい。
けど、はる虎さんはプロフィールを見る限り、私と違うすごくデキる人。

私みたいな凡人には、屋台なんて無謀かな。
はじめ方もよくわかんないし、英語も話せないし。

などなど、「できない・やれない」理由を探すのは簡単で、私は海外で働く夢から勝手に自分で遠のいていた。


会社をやめると決めたら、世界の隔たりが消えた

私は今月末、ずっと辞めたかった仕事を辞める。

次の職場が決まっていないことは不安だったけど、逆になんでもできる状況ということにワクワクしていた。

海外で働いてみたいな。こんな機会がないと出来ない気がする。
やっぱり屋台で、道路にお店を出して、1人で。
でも、ご近所さん達とも仲良くなって、一緒に仕事してる感じで出来たら面白そう。

その時には、結構リアルな絵を頭の中に描けるようになっていた。

そして、そんなワクワクに思いを馳せていたのも束の間。
思いがけない募集が飛び込んできた。

!?!?!?

ほとんど条件反射の勢いでツイートしてDMした。
やりたい人沢山いるだろうなー。私に屋台の権利が来ることはあるのだろうか。
でももし選ばれたら、自ら手を降ろすことは絶対にしないと誓った。

DMで何度かやり取りして、そわそわしながら年末年始を過ごした後。

「ロゴ使用の有無と仕入れ先を変更する可能性について教えてください!」

と、個別具体的なお返事。

どうやら私は屋台を引き継ぐ権利をもらえたのだった。
正直すごくびっくりしたけど、やらないという選択肢はなかった。


そこからは速かった。
MTGをセットして、場所やお金、屋台運営の話に始まり、保険や通信手段、家の話まで。
私も必死にメモを取って、現実になるんだなとじわじわ実感。
その後、費用を見積もってみたり、航空券を取ったりを進めた。

そして今日。
はる虎さんが屋台をするために使っていた仕入れ先や販売する場所、屋台・機材の全てをひっくるめた「カンボジア屋台」を買った。

いよいよ、私の「屋台やってみたい」が現実になった。


なんで屋台が良いのか?

これ、正直まだ解明できていない部分もある。
でも、私の1番の目的は、「人格矯正」と「自分に自信をつけること」。

そんなの屋台じゃなくてもできるんじゃない?と思うかもしれない。

でも何故か屋台がいいと強く思うのは、大学時代に経営学やマーケティングを習って「めっちゃ面白いな!」と思ったこととか、アルバイト先だったFAR EAST BAZAARで「世界にはみんなが知らない素晴らしいものがまだまだ沢山ある」と知ったこと・それを伝える仕事をしていたことや、販売のアルバイトを通して「お店の経営って難しいけど楽しそう」と思った影響が大きいと思う。
けどちゃんと言語化できていないので、わかってきたらまた書きたい。

これは、はる虎さんにも正直に話した。

目的意識の塊みたいな人でも、わからないこともあるんだ。
結構安心できました。ありがとうございます。

先に挙げた目的に対して、屋台を手段として使う。
その方法はとても沢山ある。
そして私はまだ手段はふわふわしているけど、大きく3つやりたいことがある。

①小さくても屋台=お店を経営する以上、利益を出すこと
②「カンボジア屋台」に価値を感じてくれる日本人を増やすこと
③私が屋台を終える時、同じように価値を感じてくれる人に受け継ぐこと

この3つがクリア出来たら、私の目的は果たせると思う。

これから先のことはまだ自分でもわかっていないけど、ワクワクしていることだけはわかる。
3月中旬にカンボジアに渡航するまでの期間。
沢山考えて、未来を描いていけるように頑張ります。

これからも、変わらず見守ってもらえたらとても嬉しいです!

ご清聴、ありがとうございました。

<当日談>
友達のキッタサキから、「“会社辞めてカンボジアで屋台”って多くの応援コメントの裏には絶対不安を感じてる人が多いだろうから、その人たちに向けてかっこいいインタビュー記事をぶつけたい」と連絡がきて、その日のうちに記事に。

応援してくれてありがとう!

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