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「発達障害」で「主婦」の私のごはん事情

私は広汎性発達障害を持っている。突発的な予定の変更が苦手で、日々の暮らしの何もかもが決まっていないと日常生活を維持できない。

生きていくための決まりごとはたくさんある。就寝時間、起床時間はもちろん、朝起きたらお水を飲んでクラッカーを2枚食べる儀式に始まり(朝食は別に取る)、何曜日の何時にどこの掃除をする、15時になったらお弁当の卵焼きを焼く、夕食の品数、金曜日には翌週の分の献立を立てる、22時になったらストレッチをする、などなど、これらの決まり事をきっちりとこなすことで、安心して一日を過ごすことができている。

そんな私の平日の朝食は、もう20年ぐらい変わらない。オートミールとヨーグルトだ。

オートミールは、毎食30gをきっちりと計り、豆乳をかけて、電子レンジで1分20秒加熱。そこにアーモンドとミロを混ぜて食べている。

私の周囲ではオートミールが嫌いな人が多く、「オートミールなんて私以外に食べてる人いるの?」と思うぐらいいつでも買えたが、最近はオートミールにスポットが当たったらしく、スーパーで買えない時が出てきた。さらに若い女性の間で「ミロ活」なるものが流行ったそうで、ミロは完全に手に入らなくなった。仕方なく、味の近いココアを混ぜている。「いつものがない」ということがパニックにつながる私には、厳しいご時世だ。

ヨーグルトは100gをこれまたきっちり計り、てんさいオリゴというオリゴ糖をかけている。室温が20度を切ったら、ヨーグルトは寒いのでカップスープに切り替える。

平日のお昼ごはんは、毎日お弁当。結婚して、夫の分のお弁当を作らなければならなくなり、自分の分も一緒に作るようになった。お気に入りの曲げわっぱ塗のお弁当箱に詰めている。「家で食べるのにお弁当箱に入れているの?」と失笑されることもよくあるが、これが決まったルーティーンなので苦にならない。

お弁当も、品数や、どの位置に何を入れるかが決まっている。きっちり同じ場所に決まったものが収まらなければならない。ベジタリアンの私は夫のお弁当とはメインが違う。大豆ミートのナゲットや冷凍コロッケが2つ、カップに入れた野菜系の副菜が1つ、卵焼きかゆで卵が2切れ、プチトマトが1つ。これを決まった居場所にセットする。

お弁当の本を見ると、ご飯が斜めに入っていたり、いろんなおかずが臨機応変に詰め込まれているが、そういう芸当は私にはできない。晩ご飯の残りを詰める、というのも、いつも同じでないと困る私にはできない(おかずが変われば、お弁当箱の中のチームが乱れ、パニックになる)。

それでも、「これでいく」とシステムが決まれば、それに従って安心して進めていけるので、私としてはこれが一番ラクで幸せなのだ。毎日同じでも、とくに飽きることもない。

夕食については、なかなか手ごわいトピックになりそうなので、そのうち書いてみたいと思う。


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