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映画の話378 世紀末救世主伝説 北斗の拳

 漫画の連載が始まった時、マッドマックスとカンフー格闘系を掛け合わせたような世界観で、少年たちが大好きなものが全部盛り込まれているようでした。すると長期にわたる連載が始まり、アニメ版が始まった頃には、一種の社会現象にまでなって大ブレイクしていました。
 劇場版は、ケンシロウの永い旅路がコンパクトにまとまっていて、北斗の拳の一番美味しいところばかりを一連のストーリーとしてうまく映画にしていて、長い漫画の読み疲れや、長いアニメの鑑賞疲れがないので気軽に何となくな気分で楽しめると思います。
 北斗の拳が今なお古びない近未来のであり続けるのは、格闘とか旅とか男の生き様みたいな古い価値観がこじゃれることなく描かれているからかもしれないと思いました。

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