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映画の話337 パーフェクトブルー

 人間の欲望と狂気が、テレビという虚構の世界の中で生々しく描かれていて、万人向けのアニメではないように思いました。
 主人公の内なる世界と、身近な他者の内なる世界が、また現実と非現実、正常と狂気が錯綜しながらストーリーが展開し、ラストまで一気に突き進んでいきます。個人の力や理性では押し留めようのないものがあることを感じさせられます。
 現実なのか、非現実なのか、境界が曖昧なところがこの作品の味だと思いました。

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