Jul.2023

 おひさしぶりです 。海です 。

 祖母の 一周忌を 無事に終えて、
 瀬戸内に 戻ってくることが できました。

 すっかり 季節は 夏になって、あれから もう一年、
 季節が 巡ったのだなと 感じます。

直島にやってきた日のことを思い出していたのですが、バタバタしながらも、島暮らしをはじめた日のことを ちゃんと記録に残していました。

色々なことがあったけれど、こうして ふと思い出せる日が来るのならば、つたなくても、文章に残しておいて 良かったなと 思えます。

✦ Happy  Birthday  &  Hello，NAOSHIMA .

こうして 誕生日を迎える 1日前に 祖母と別れて、
島の暮らしや 仕事にも、ひとまずは 慣れた 2ヶ月後

あれだけ 元気だったはずの祖母は、本当に 急に亡くなってしまいました。

何度も 瀬戸内から 新幹線にのって、また直島へ戻りを繰り返し、そして ようやくと思いきや、身体を壊し…  気がついたら、直島のことを はじめて ここに綴った日から、半年が経っていました。

「 あんた、厄年だわ。島暮らしなんて、するべきじゃなかっただわ 」と 母には言われましたが、そのときは " 確かに…" と 思うほど、人生の様々な試練が、一気に訪れたときでした。

note を 書く余裕どころか、日々の生活さえもままならず、もう暮らしのことも、旅のことも書くことはないだろうと思えました。

けれど 冬になって、親友が ここまで会いに来てくれた日に、また  " 文章を 書きたいな "  と 思いました。
そうして半年が経ったとき、もう一度、note を 書いてみようと思ったのです。


✦ Happy  Birthday  &  Welcome to NAOSHIMA . 

それからは 少しずつ、穏やかな気持ちで、また文章を綴ることができるようになりました。

こうして「 文章を書く 」ということも、心のゆとりがなければできないことなのだと はじめて気がついて、それができる日々が、心の底から 有り難いと思えるようになりました。

思い返すと、はじめて " 文章を書きたい " と思ったのも
親友といっしょに、海を見に行った日のことでした。

いつも「綴りたい」と思う日々を、それを思い出させてくれる彼女に、感謝をしたいです。

✦  Prologue .│ はじまりの海

そうして 旅をはじめて 一年がたって、母とも久しぶりに、ゆっくり話すことができました。

母は祖母が亡くなるまで、自分の戸籍の名前を見なかったそうなのですが、これまで何十年も使ってきた自分の名前の「漢字」が、一文字ちがっていたことを、この時はじめて知ったようです。

わたしは『 自分の名前 』が、とても好きです。名前をつけてくれたのは母ですが、「 女の子が生まれたら、絶対この名前にする！」という、もはや願いをこえて、怨念の込められた 名前だと言われました（笑）

『 植物のように 優しい子になってほしい 』と、植物に纏わる文字を使ったこと、それから『外国でも呼んでもらえるように』と、日本でも 海外でも 良いような 響きの 名前にしたのだと 聞きました。

海外は 一度だけ イタリアに行ったことがありますが、イタリアでも多い名前だったとのことで、授業のときに先生が とても喜んでくれたことを思い出します。

それから海外で暮らすことはないと思っていましたが、こうして 瀬戸内で、日々 海外の方と お話することになるとは、思ってもみませんでした。

森や湖 といった  自然が 心から好きなので 、
自分に ぴったりな 名前をもらったと 嬉しく思います｡

文章を書くときも、本名でも良かったのかもしれませんが、note には  " 目に見えないもの " …  大切な記憶を 瓶につめて、海に流すような 気持ちで書きたいという思いから、『 海 』という 名前を つけました。

 こうして 自分の記憶を ふりかえってみると、
" 海に まつわる記憶 " を たくさん綴っていて、これも
 自分に ぴったりの 名前になったな、と思いました。

『名は体を表す』と言いますが、それは願いとともに、自分自身が、その名前に似合うような人間になっていくということなのかもしれません。


✦ 行き先は、いつも海だった。

瀬戸内にやってくる少し前、note をはじめた 1年前に
海の思い出とともに、" see " という  名前の由来  を
書いていました。

「 海を 見る 」という、ふたつの願いをこめています。

 四国遍路を 歩くなかで 、
 波のかたちが 刻まれた 海を見ました。

風景が鏡のように映る美しい海だったけれど、わたしは 長い年月をかけてできた その砂浜に、名前をつけたいと思いました。

出会った ひと 、出会えた ひとに 、
"  名前の由来  "  を  聞くことが 好きです 。

いつか  あなたの 名前の ことも 、
聞いてみたいと 思っています 。

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