ここ「デザイン研究所」は、わたしくことSOZO（ソウゾウ）が日々描きなぐったファッションイラストの数々を披露する場です。今日の気分は「アンニュイ」です。

　退廃的なものって、すぐに壊れそうだからその一瞬の輝きに惹かれます。ということでアンニュイな気分で描いていたら、なぜかロボ的な仕上がりになりました。アンドロイドファッションとしましょう。

　さて、アンニュイなファッションといえば、ルーズな着こなしなんだけど、どこか清潔でシンプル、神秘的な雰囲気をまといたい！　という一部の人には刺さりまくるいいとこどりのファッションだと思っています。

　ゆったりとした生地感のカットソーなチュニック。あみあみになっているのはニット。デザインは刺繍。アニメとかゲームに出てくる、古代神殿で朽ち果てていきそうなロボ感を感じます。ストレートなシルエットをニットで緩くしばっているのがポイントで、雰囲気を捉えた仕上がりになっている。

　レザーで演出されたスリーブレスなトップス、クロップドというよりもショートっぽいパンツを、ゆったりとしたサイジングで着こなしている。肌が露出しているのに、シルエットはやや大きくて、静ひつな印象を感じる。ネックレスと、パワーショルダーなオールド感、デザインパンツの功だろう。

　サリーのようなデザイン布を巻き付け、ストライプなシアー素材のトップスをレイヤード。それはちぐはぐな高級感があって、よくみるとパンツのダーク系のカラーにきらきらと光るストレッチ素材の高級感、ブーツのエキゾチックなラギット感、別々な要素がルーズな布のドレープ感と共に融合した神秘的なスタイルだ。

　オフホワイトなイメージ。シンプルで、ともすればオールドなワンピースのウエスト部分にダークなレース生地を巻き付けているが、ストレートな印象は崩していない。ロンググローブもロングブーツもしっかりとした形があって、シンプルな中に神々しさがある。

　ショールのような羽織がドレスのようなゴージャス感を演出するが、チェックパンツにブーツという対称的なアイテムによってバランス感が図られている。大きなネックレスとドッキングなショートパンツのカジュアルさが、逆に統一感を演出していてクール。