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インプロを続けてきたからこそ、些末な予感として。


「お客さんが今何を望んでいるのか」
そんな目線を持てるようになった。



お客さんはどんな展開に進んでほしいのか?
・そのためにできる行動は何か?
・このYESはリスクか? 安定したいだけ?



そんなことを考えながら舞台上で生きる。
期待し、裏切られ、どう転ぶかわからない船の上にずっと乗り続ける。



演劇を続けなければ、と思わなくていい。
演劇に一生捧げることは私の役割ではない。

インプロは、人生を自由にするためのツール。



ずっと「何者か」になるために追いかけてきた。
追いかけるよう、教育されてきた。


何になりたい?


呪いのように、ベッタリとこびりついてきた。
早く決めなくてはいけない。理由はわからない。
その質問に答えられるようになっておきたい。


「何者か」探さなくとも
ならざるを得ない者になっていく。



舞台に立つ、文章が誰かに届く。
一生、縁がないと思っていた。


どん底に落ちた人生、このままで終わるはずが
ない。諦めたくない。嫌だ。嫌だ。嫌だ。

どうしたらいい?
何を追えばいい?


誰か、何か。どうやったら答えが見つかる?


そんな嘆きたちだった。こつこつと紡がれた言葉が
1人に届き、影響の輪によって広がっていった。


これからもそうなっていく。


この言葉が、誰かを連れてくる。
知っている。


それぞれが自分のエネルギーや野望、不安と
格闘しながら人生を続けていくのです。


「何者か」になりたいと苦しむのか。
「何者か」になろうとしないで人生を楽しむのか。
「何者か」になることを超えて作品を創るのか。
虚構の劇団、解散公演「日本人のへそ」
鴻上尚史「ごあいさつ」より一部抜粋





【お知らせ】


エッセイのお題の募集、始めました。
匿名で記入できるので気軽にどうぞ📩


即興ふたり舞台に興味がある方、募集します。
ただ観たい方でもOK。



【撮影情報】

12/7(水)  MONOSHOW 

出演:忍翔
お客さんが持ってきた物を使った即興1人芝居。



12/23(金). 30SHOW 

出演:忍翔×忍翔と初対面のお客さん3名


15分×3人
初めましてのお客さんと創る、即興2人芝居。




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