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扁桃腺摘出手術入院三日目 ~扁桃腺の抜けた穴、食事とは修行ナリ

【9月24日】
6時まで 途中トイレにも起きず ぐっすり眠りました。
昨夜 看護師さんが「夜中1時に点滴交換なんです」と言ってたので間違いなく起きちゃうと思ってたのに
全く記憶にありません。
扁桃腺切る手術の当日、昼間さんざん寝て しかも点滴入れたまま朝まで爆睡とは、
オノレの図太さにおののきます。

顔を洗いに鏡に向かうと 今までで一番のむくみ。
やっぱり水栽培されると人間むくむのねェ。
7時に検診。104-143という高血圧をたたき出して測りなおし。それでも80-134。
うーん やっぱり高め。手術後だとこんなもんなの? 体温36.5℃。

今日から飲む薬として 食前の鎮痛剤と食後の抗生物質が追加で処方されました。
どちらも粉薬。
もともと粉・顆粒の薬は飲むのがヘタなちゅん。
普通に水を飲むだけでもムセ返る現状でトライしたら どんな惨状が…。
オブラートがないか尋ねるも、それらは各自売店で買ってもらわなくちゃいけないとのこと。
仕方ない、一番失敗しなさそうな 舌の上に薬を出して水でゴックンする方式で……成功! ぅぅぅ苦ーい。
後で1階のローソンにオブラート買いに行こう。
買い物の用事ができるのは嬉しい。

(それで購入したのが この↑お子ちゃま向けオブラートゼリーである。「おくすり飲めたね」の言葉に励ましと褒め成分を求めてます)

さぁ、さぁ、一日ぶり お待ちかねの朝食だ。

全粥300g、ほうれん草みそ汁、とろくすん(と献立カードには書かれてたけど どう見ても煮豆)、菜の花の辛子和え、梅干し、牛乳
(461kcal、たんぱく質18.8g、脂質10.3g、塩分2.6g)

あら? 流動食じゃない。
センパイブログでは重湯の色違いみたいな皿が数種類お盆に乗ってるディストピア写真があって ソレを覚悟してたんだけど。
お粥だって箸で持てそうよコレ。
まァ 噛んで味わうヨロコビがあるのはイイことだ。いざ 実食!

幸い喉の痛みは先に飲んだ鎮痛剤で喉風邪レベルに抑えられています。
まずはお粥を一口。
口は開けられます。咀嚼できます(粥だけど)。飲み込みOKです。
ぉお、食べれる、食べられるぞッ。
続いて みそ汁。ほうれん草とお揚げを口に入れてモグモグ…
おっと、もう少し噛みたかったのに意に反して喉の奥に送り込まれてしまいました。
扁桃腺を取った所に空間があいていて 食べ物が口の奥に行くと そこからスルンと喉に落ちてしまうようです。
気を付けないと気管に吸い込みかねません。危険危険。
その点に気を付ければ 普通に食べ進められます。
煮豆 OKです。
梅干しに一瞬警戒しましたが お粥に混ぜると傷口を刺激することなく美味しくいただけました。
ただ…菜の花の辛子和え、アンタはなんでココにいるんだ。昨日 喉を切った人間に辛子なんて悪意以外の何でもありません。
一口食べただけで喉に危険を感じて残しました。(←食うな)

食後の薬を飲む前に オブラートを買いに1階のローソンへ。
点滴ポールをカラカラ押しながら店内を3周くらいして目当ての品を発見。
普通の物品と病院グッズが混在してる院内コンビニって眺めてて飽きません。
紙のオブラートは実は使ったことがなかったちゅん。
CMなどで前から気になってたオブラートゼリーを購入。
お子ちゃま向けパッケージに照れつつ ピーチ味を選びました。
混ぜたりするのに必要かな とスプーンも一緒にお買い上げ。

部屋に戻り うがいカップにゼリーをちょびっと入れて粉薬を投入、
フタをするように再びゼリーを入れます。
ぅぅぅオレンジ色の顆粒が不気味にゼリーと混ざってる…。スプーンですくって飲み込みます。…苦ェエッ!
薬の苦味がゼリーのピーチ味をやすやすと凌駕し 全体的に苦いゼリーと化してます。
これ、ただ単に薬を増量しちゃったってコトじゃないの?
とはいえ 普通に服用→飲み込みに失敗して薬大噴出&むせ返り地獄 よりはマシと考えて 今後もお世話になります。

食前にロキソプロフェンNa錠60mg(鎮痛下熱剤。錠とあるけど粉末。なぜ砕く)
食後にメイアクトMS小児用顆粒10%(感染予防抗菌剤。小児用なのに激苦)、プレドニン×6錠、バクタ配合錠。
アズノールうがい液でうがい。

食事と服薬にくたびれてゴロゴロしていた9時頃、
壁をトントンとノックして「ちょっとイイかね」と隣のベッドのお婆さんがこちらに入ってきました。
「ちょっと話しとかないと」って、このお婆さん やっぱり私にも話さずにはおられないんだ!
婦人科の治療から始まって薬の副作用で骨髄の造血が上手くいかなくなって…という導入部が新参者のちゅん。のために付け加えられましたが、
その後は看護師さん全員に繰り返されてすっかり覚えてしまったエピソードが続きます。
ハイ、あぁ、ふーん、相槌と頷きアクションがじわじわと喉に響きます。
ひとくさり話し終えて「で、そちらは?声出ないってことだけど 風邪?」
あ、こっちの話もいるのね。
自分は腎臓病で、扁桃腺から出ている抗体が腎臓を攻撃しているので 昨日扁桃腺を取る手術をしたんですよ、と まだ十分に出ない声で説明しました。
手術とあっては声が出ないのも当然と思っていただけたか、お話はそこで打ち切り。
お婆さんは30分くらい後に退院していきました。

あの年代のお年寄りって やっぱり色々不安もあって誰かと話したくて仕方ないんでしょうね。
ちゅん。の母親と同じくらいの年代だったなァ。
もっともこちらはメールで
「グリーンベレーとネイビーシールズの概要を教えろ」
と突然言ってくるようなお達者ぶりですが。
母上…入隊するおつもりか。

10時頃から熱っぽくなってきて横に。
そのまま眠ってしまい 昼食間近になって起きます。
水分補給の点滴に加えてエ○ルゲンのような止血剤も午前中だけ点滴したのですが、
コレを入れられるとちゅん。はちょっと具合が悪くなってしまうようです。
加えてnyoがC.C.レ○ンのような鮮やかな黄色に…。
この点滴の色がそのまま出るはずはない とのことなので、一体なんなのか謎です。

苦いロキソプロフェンゼリーで目覚まし。
麦茶で口をすすいで昼食。

全粥300g、白身魚のタルタルソースがけ、ひじきの炒め煮、トマトマリネ、果物
(584kcal、たんぱく質23.1g、脂質20.9g、塩分2.02g)

出たな、センパイブログで「赤い悪魔」と呼ばれ恐れられていたトマト!
しかもマリネだから酢の援軍付きだぞッ。
勝負!と取りかかりましたが、やはりじわじわと傷口にダメージが。
喉だけでなく舌の痛み、口を開けるときにまで苦痛が及んできたので 半分食べたところで諦めました。
トマト半分とひじき(←キライ)を残して完食。
デザートのバナナを食べるのに口が開きにくくて困った困った。
食後 再び苦いメイアクトゼリーをごっくん。
アズノールでうがいをしたら トマトの種がコロンと出てきました。
あ、ひょっとしてコレが扁桃腺取った後の穴に入ってた? 痛むはずだそりゃ。
消毒以外にもうがいは重要です。

14時、検診。体温36.8℃、血圧80-132。高いわァ。
痛むから血圧上がるらしいです。ストレスなのねェ。

16時半、点滴終了。わーい自由だーヽ(´∀`)ノと喜んだのも束の間、明日も点滴はあるそうで。(´._.`)シュン

17時、検診。体温36.4℃、血圧90-134。
午後遅くになってから C.C.レモンだったnyoが普通の色になりました。

またしてもnyoの話の後に夕飯。
食前にロキソプロフェンゼリーごっくん。
よく考えたらスプーン使わずにコップから直接流し込めばイイんだ。

全粥300g、スパニッシュオムレツ、胡麻和え、クラムチャウダー
(482kcal、たんぱく質19.8g、脂質13.9g、塩分2.33g)

ふむ、見た感じ喉の脅威となりそうなブツは含まれてないな。
しかし イマイチお粥のおかずになりそうな品がないような…
しばし考えて クラムチャウダーをお粥にどぱーッ。
うん、薄味のシチューライスみたいでイケる。
所業がバレないようお粥椀をよく舐めておこう。
食後にメイアクトゼリーとランソプラゾール錠。アズノールでうがい。
錠剤もだいぶ上手く飲み込めるようになったぞ。
扁桃腺の穴を考慮しながら口に水を含めるようになりました。

夕飯後 塗り絵など。
ベッドの真上から照らす照明があるので手元の光量はバッチリです。
しかしまだ少し熱っぽいようで 目のピントと細かいペン先のコントロールが効かない感じ。少しハミ出しちゃった。

21時55分、窓から見える港から松山行きのフェリーがゆっくりと出航していくのを見送って就寝。
フェリーが出て行ってしまった後の夜景は少し淋しいです。
この日はこれでおしまい。

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