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ディレクショントレーニング9【姿勢②】

どうも、いぬのパグです。
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します!
というか気付けばもう2月…!?え、いや3月だ…月日が過ぎるのは早すぎる…!

雑談

2023年、軽やかに突入しましたね。(軽やかに3月にも突入していました。)少し雑談を。
初詣に行っておみくじを引いたら大吉が出たのですが、その内容が凄まじかったので皆様にも共有いたします。

する事なすこと幸いの種となって、心配事なく嬉しい運なので、脇目振らず一心に仕事・大事に励みなさい。ただし色や酒には溺れるな」

願事 望みのまま(人の言葉に迷うな)
学問 安心して勉学せよ
相場 買え、今が最上
恋愛 この人より他になし
病気 早く全快します
商売 利益あり進んで吉
旅行 よし(連れの人に注意)
争事 勝ち、退くが利
出産 やすし、安心せよ

「いや、そんなことある…?」ってくらいのとんでもなく素晴らしい運勢ですよね。「相場 買え」ってもはや命令されているのは、流石に笑っちゃいますね。あと「色や酒には溺れるな」ってある程度牽制されているのも良い。

そういえば今回、神社で参拝する際に

今年は〇〇と△△、それから××を
頑張って成功させるので、見守っていてくださいね。
(※正確には「見とけよ!」くらいの勢いでした笑)

と強気に、と言いますか「〜できますように」と願うのではなく決意表明してみました。そしたら早々に「大吉」、気持ちも軽やかで、なんだか今年はGoodな1年になりそうだな〜と予感しています。

強気なわたし

結局は他力本願でなく自分でなんとかすること・その意志が大事で、まるッと楽しむことができたら、きっと物凄くGoodなんだと確信しました。

皆様にとっても良い1年になりますように!
いや、いい1年にしましょう、一緒に!

さてさて本題。

演出表現について

今回は、実装における演出表現についての注意点・心構えを、上司からいただいたお言葉を交えながらお話していきます。

ちょうど今から少し前、携わらせていただいていたのが、化粧品の新規ブランドサイトの案件で、担当としては以下のようになっています。

  • デザイン:他企業

  • 実装:スプーン

この案件でのエンジニアは、私の半年後くらいに入社された方で、私はそのエンジニアとお仕事をご一緒するのは初めてでしたので、少し緊張気味にスタートしました。

進めていく中で、エンジニアから

「ここの演出は、デザイナーから細かい指定がないのですが、パグさんはどのようなイメージをされていますか?」

という質問をいただきました。
エンジニアさん側からこのように細かく質問・相談をいただくのはやはりありがたいですね。自分だけではカバーしきれない点がもちろんありますので、視点が増え素直に嬉しいです。

確認したところ、確かに一部だけ細かい演出の指定がされていなかったため(他の箇所ではリファレンスを用いて指定がありました)、一度私の方でリファレンスを探してみることにしました。

演出の表現指定に関して、
デザインをいただいてエンジニアに渡す前に全箇所確認はしておりましたが、脳内再生で「なんとなくこんな感じだろうな〜」と進めてしまっていたなと、少し反省しました。

なんとなくこんな感じ

きっとエンジニアが意図をうまいこと汲み取ってくれるだろう!」と甘えすぎてしまっていたのかもしれませんね。そのバランスって難しい。

一旦リファレンスを探し終えて「こんな感じでどうでしょうか…?」と共有し、演出の擦り合わせはできました。
問題はそのあとです。

今回の課題

スクロールに併せて、横から1行ずつテキストがスライドインしてくる演出に関して、PCの1行がSPでは2行になる場合があり、順当に実装するとSPでは2行(または3行)が同時にスライドインしてくる仕様になる。
(※コードはこのように書いています → 〇〇〇〇)

とのことでした。イメージは以下です。

PCのイメージ/01(1行ずつスライドイン)
PCのイメージ/02(1行ずつスライドイン)
SPのイメージ(1文が一気にスライドイン)

そこで

SPにおいても1行ずつスライドインさせることは技術的には可能ですが、
コードが複雑となるため、その演出にこだわりがないなら簡易化したい。

というのがエンジニアからの提案でした。

はじめに自分の中で、どう対応すべきか考えてみました。

私の考え①

うーーーん。SPにおいても1行ずつスライドインしてくるのが理想で、見え方も綺麗になりそう...!一気に2行インしてきたら不自然じゃないかな…?

SPでも1行ずつスライドインできる方法、簡単にコードがかける方法があるなら、上司にも一緒に模索してもらおう。

と考えました。そしてその旨を上司に伝えました。

すると、上司から返ってきた返答は以下でした。

上司の言葉①

結論、エンジニア○○さんの提案のかたちでよいと思います! 
実装方法としても提案してもらったかたちで取り扱うのが自然ですし、
演出表現としても見え掛かりとして大きな差はないように思います。

そして補足として、以下の言葉をいただきました。

上司の言葉②

こうした演出の際の細かい仕様については、デザイナーからの要望に引っぱられ過ぎず、あくまで「方針のイメージ」として受け止めて、見え方の調整は実装上自然なかたちの上で調整を図っていく方がよさそうです。
※対応をデザイナーに説明して、納得してもらえればOK。

また、演出についてはデザイナーさんの意思レベルを確認するのがステップとして望ましいかもしれません。

絶対にこの動きでいきたい・変えがたい計画はどこなのか
逆に
ある程度柔軟に実装側の現実性(処理負荷や実装コスト)の視点で、
調整提案をしてもよいところはどこなのか

この2つをそれぞれヒアリング等で把握しておくと、
判断軸を持つことができ、エンジニアからの質問にも徐々に回答できるようになってくると思います。

私の考え②

クライアントの言葉は絶対ではない
というのは、入社してから一貫して上司が伝え続けてくださっている言葉で、このnoteにも何度も登場している言葉だと思います。

絶対ではない

都度忘れているわけではないのですが、そのバランスが非常に難しく、ついクライアントに引っ張られ過ぎてしまうことも多々あります。

しかし今回のお話で、
バランスが難しい」と自分が思い込んでいたのは、ひとりで全て考えようとしているからだと気づきました。そしてその時は「判断軸を持たず(持てず)に考えている」ことが多いです。

ひとりで全て考える

自分のなかで道筋立てて(判断軸を持って)考えることができるよう、その「材料(必須の計画は何か、実現可能性)を集めながら行動していくこと」がこれからは必要だと感じました。
闇雲に人に聞き回るのではなく、ある程度自分のなかで考えを持った上で相談していくことも、ここではやはり重要ですね。

また、私は「提案していく」ということがすごく好きなので、デザイナーにもクライアントにも納得してもらえるよう、言葉を選んで考えつつ、きちんと丁寧にかつ取捨選択しながら、エンジニアやクライアントの意思を繋いでいけたらいいなと思いました。

正直なところ

初め、上司からこの言葉をいただいた時には少し落ち込みました。

ちょっと落ち込んだ

上司とは違う考えをし、行動しようとしたことを純粋に「失敗だ」と思ったからです。そのことを後日、フランクに友人に話していると、

そうやって分からなくなったり、迷ったりした時はちゃんと誰かに相談していく進め方で大丈夫だと思う。それは失敗でも間違いでもないよ。

と声をかけてくれて、また

そうやって一度は悩んで選んだことに対して、振り返って考えられるのはパグの良いところでもあるから。重く受け止めなくていい、というわけではなくて、落ち込まなくていいよ。

と言ってくれて、すごく気持ちが軽くなりました。

私は、一度した失敗(と自分では感じたこと)を、割と引きずるタイプです。寝る前にふと思い出してしまって、連鎖して、

ああ、こんなこともしてしまった
そういえばもっと前にはこんなこともあった

と考えてしまうこともしばしば。

こんな思いを2度としないように
人に迷惑をかけないように

と引きずっているのだと思います。ですが、今回の出来事と友人からの言葉を大事に、その「引きずる」をいい意味で武器にしていきたいです。

上司の言葉③

その後、上司から、

演出に動きについてはみんなそれぞれの脳内再生となり、演出実装や作成経験に豊富な方でないとコンセンサスが取りづらいよ!
※コンセンサス:意見・認識の一致

ということも教えていただきました。

ついつい自分がやってしまいがちなこととして
社内で演出の実装をお願いする際(案件で、デザインを丸々させていただいたことがありました)、もちろんリファレンスを伴って演出ついて指示していましたが、

変な擬音語を多用したり、
通話でサクッと伝えられたり
していました。

社内のエンジニアさんは、意図を汲み取って形にするのが本当にお上手な方ばかりなので、つい甘えて頼りがちになってしまいます。そしてその一方で、社外の方と連携・連絡を取ることに、変に・かなりのハードルの高さを感じてしまっていました。

(例)
・「ぽぽぽぽぽ」と左から順番に出現するイメージで
・回転寿司のようにループするイメージで

スプーンではありがたいことに、デザインは他企業様で、実装だけを担当するというご依頼いただくことも大変多いです。

そして今回の案件で「他企業のデザイナーと連携すること」を体験して、その大変さを身をもって感じました。だからこそ、例え他企業のデザイナーさんであっても、その架け橋としてのディレクターになることで、制作をスムーズに進めていけるように努めたいです。相談を重ね、認識合わせを確実にしていくコミュニケーションを積極的にとっていくこと。社内・社外問わず気軽にスピード感を持って動けるようになりたいです。

学んだこと

そして今回の案件を通して、
ちゃんとデザイナーやエンジニアを「信頼して、信頼してもらって」という関係がディレクターには必要性を感じました。

なぜなら、ディレクターひとりでは仕事はできないからです。

そう言って仕舞えば、どんな仕事に当てはまってしまうかもしれませんが、

あなたを頼りたい」と手を差し出して、
頼って欲しい」って差し出された手を掴んで、
はたまた袖の中に引っ込んでいる手をお節介焼いて掴んで
一緒に進もう」と手を固く握り合う。

この人だから頼りたい」「この人だから頼って欲しい」と思ってもらえるようなディレクターになりたいものですね。


私は長い期間を経てそういった強固な関係を築いていくのは好きですが、初対面などではかなり物怖じしてしまうので、今の経験が浅いうちに敢えて持ち前の「末っ子力(人に頼るのが上手い)」でどんどん壁を壊して

深い関係を構築し、知識や経験が伴ってきたら、頼る・頼られるの両方ができるようにどっしり構えていたいです。

この先、自分でできることがどんどん増えていくとは思いますが、各所各所で頼る・気持ちよく甘えるということは忘れないでいたいです。

ディレクターは考えることが本当に多くて、上司のとてつもないスムーズでかつ色々と考えられ計算された立ち振る舞いにはよく圧倒されますし、
「こうなりたい!」と心が奮い立たされます。

焦らず少しずつ、自分のペースで。

いつも締めで言っている言葉ではありますが、これだけは肌身離さず、お守りみたいに持っておきたい言葉ですね。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございます!
それではまたお会いしましょう!


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