歩く大人も幸せになる
こうしてパソコンに向かってカタカタとやっていると、”少し歩きませんか” と身体が言ってきます。「今いい所なんだよね」と気づかないふり。
しばらくすると今度は、”お願いです。歩いてください” と訴えかけてくる。「でも今、集中しているから」 と、ぶっきらぼうに生返事。そんな風に身体の訴えを無視し続けていると、 ”いい加減歩けやごらぁ。ぶっ○○ぞ!!” と脅されます。
あれっ、私だけですか? 身体はどうやら歩いてほしい。でもなんで、身体はこんなにも歩きたがるのでしょうか。
アフリカで誕生した人類は、陸続きだった大陸を歩きに歩いて、世界中に広がりました。移動した理由は、好奇心とか、食料を求めてとか、色々な説があるようです。でももしかしたら、”ただ歩きたかったから”。そんな単純な理由だったのでは、と思ったわけです。
ただ歩きたかった。で、とりあえず近場を歩く。人間は歩くことで知能を発達させたそうなので、歩いているうちにどんどん賢くなっていく。すると、次第につまらなくなってくるわけです。もっと向こうは、どうなっているんだろう。もしかしたら、美味しいものがあるかもしれない。
身体は歩いて欲しかった。だから知能を発達させ、歩く目的を人間に与え、歩いてもらおうとした。”歩けばいいことがあるよ!” 身体はいつもそんな風にささやきかけてきます。
旅がしたい。旅行に行きたい。今でも、多くの人が移動したがっています。でもだからと言って、瞬間移動したいわけじゃない。
どこでもドアを開けたら、ルーブル美術館。”ほぉ、これがモナリザか” で、またドアを開けて戻ってくる。そんな体験、一度はしてみたい。でもやっぱりどこか味気ない。目的地まで行く道中も含めて、楽しみたい。
”ほらね。だから歩けるって幸せなことでしょ” 身体はいつも言ってきます。
でもまぁ、歩けば病気が治ったり、調子がよくなったり、最高の健康法なのは皆さんご存知の通りなので、別に理由はなんでもいいんです。
歩いて歩いて、疲れたら立ち止まる。
ふぅ~
ふと見上げると、空が抜けるように青い。
視線を下せば、小さな花が咲いていたりする。
”なるほど、確かに歩くと幸せになるな”
きっとそう思うはずです。
西宮 ながた整体院さんが、ずっと気になっていたことを教えてくださいました。
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