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アレルギー対応食品研究:調味料

こんにちは。アレルギーのつb……間違えた。デザイナーのつぼたです。今回はデザインの話ではなく「アレルギー」の話です。

私はアレルギーお化けとして有名(?)ですが、私のようなアレルギー持ちにとって、もっとも安全なのは出来合いのものを避け、素材を買って自身で調理して食べることです。ですが日本で使用されているほとんどの調味料には小麦と大豆が使われています。

そこで、アレルギー対応食品を色々と調べて買って使用してみました。ざっくりと、以下の順に説明していきたいと思います(目次が長くなったのでみやすい仮の目次です)。
1、しょうゆ
2、つゆ/だし
3、ポン酢
4、味噌
5、マヨネーズ
6、カレーのルー
7、小麦粉/米粉/パン粉
8、その他


1、しょうゆ

一般的な醤油は小麦と大豆と塩を原料にしているので、その二つを使わずにできている醤油は貴重です。フットボールアワーの漫才で「この国で醤油やめるリスクえぐいぞ!」というセリフがあるように、日本で生活する上で醤油がダメな時の料理のレパートリーは一気に減ってしまいますよね。……ですが、醤油というのはアミノ酸の液体です。本来の醤油は大豆や小麦の中のタンパク質を分解してアミノ酸にしているので、他の材料で代用した醤油があるので紹介します。

● そら豆醤油

メーカー:高橋商店
原材料 :そらまめ、食塩
つぼコメ:原材料が非常にシンプルで、賞味期限も長いのが嬉しいです。味に関しては正直なところ通常の醤油と違いが分からないほどのクオリティです。ボトルはビンなので重いですが、愛用しています。
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高橋商店『そら豆醤油』

● お米から作った純米しょうゆ

メーカー:有機屋
原材料 :酒粕(米、米こうじ)、米粉、天日塩
つぼコメ:そら豆すら使用していない醤油です。米と塩だけってすごいですね。アレルギーが多すぎる人にとっては最後の砦になるすごい商品です。デメリットは扱っているお店が少ないことです。私はこのnoteの最後の「購入できる実店舗」に記載した「BIO-RAL(ビオラル)」というお店で購入しました。味の違いはほとんどなく、後味はさっぱりスッキリという感じです。

有機屋『お米から作った純米しょうゆ』

● 四穀しあわせ醤油

メーカー:ちば醤油
原材料 :脱脂胡麻、食塩、粟、稗、黍
つぼコメ:粟=あわ、稗=ひえ、黍=きび、です。こちらも普通の醤油と違いが分からないレベルです。紹介した醤油3種類の中で量は丁度良いので、それが嬉しいです。
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ちば醤油『四穀しあわせ醤油』

2、つゆ/だし

蕎麦やうどんだけではなく、鍋や煮物、炊き込みご飯にもつかったりツユや出汁って結構使用頻度がたかいですね。ただ一般的なものは醤油ベースなものが多いので、小麦&大豆が使われていることが多いです。

● 四穀つゆ

メーカー:にんべん
原材料 :砂糖、しょうゆ様調味料(脱脂ごま、食塩、あわ、ひえ、きび)、魚介エキス、食塩、かつおぶし、酵母エキス、そうだがつおぶし、醸造酢、こんぶ
つぼコメ:
ちゃんとつゆなので重宝します。魚介エキスの味を感じるので、魚介の感じが苦手な人はダメかもしれません。
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にんべん『四穀つゆ』

● 四穀白だし

メーカー:にんべん
原材料 :食塩、砂糖、魚介エキス、かつおぶし、そうだがつおぶし、酵母エキス、しょうゆ様調味料(脱脂ごま、食塩、あわ、ひえ、きび)、醸造酢
つぼコメ:塩味が強く、かつおぶしの味もしっかりしています。ちゃんと美味しいです。ただ、開封すると痛みやすいのか、瓶が小さいのが少しめんどくさいなと感じます。
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にんべん『四穀白だし』

● アレルゲン28品目不使用 ブイヨン

メーカー:マギー
原材料 :食塩、デキストリン、酵母エキス、砂糖、たまねぎ、香辛料
つぼコメ:ブイヨンやコンソメは色々と入っていることが多いので、これは嬉しいですね。この商品はコンソメではなくブイヨンなので、他の具材や調味料と組み合わせることで美味しく食べられます。
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マギー『アレルゲン28品目不使用 ブイヨン』

● 丸鶏がらスープ(中華だし)

メーカー:味の素
原材料 :食塩、デキストリン、チキンエキス、鶏油、野菜エキス、チキンエキス調味料、酵母エキス、こしょう、肉風味調味パウダー/調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、乳化剤
つぼコメ:
アレルギー対応食品というわけではありませんが、主要な食物アレルギー食材が含まれていない(鶏肉は含まれています)ので結構便利です。煮物などに使うと美味しいのでよく使っています。
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味の素『丸鶏がらスープ(中華だし)』

3、ポン酢

ポン酢の語源はオランダ語の"pons(ポンス)"を語源とする食酢加工品の一種です。元々は「かんきつ果汁と酢でできた調味料 = ポン酢」としていました。これに醤油などで味付けされた調味料を「味付けポン酢」や「ポン酢醤油」と呼びますが、最近ではこれも「ポン酢」と呼ぶようになっています。ここでは「ポン酢醤油」を紹介しようと思います。

● そら豆ポン酢

メーカー:高橋商店
原材料 :
そら豆醤油、すだち果汁、砂糖、ゆず果汁、昆布、かつお節
つぼコメ:
一般的なポン酢と違いがわからない美味しいポン酢です。
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高橋商店『そら豆ポン酢』

● 四穀ぽん酢

メーカー:にんべん
原材料 :砂糖、食塩、果汁(ゆず、だいだい)、魚介エキス、醸造酢酵母エキス、しょうゆ様調味料(脱脂ごま、食塩、あわ、ひえ、きび)、こんぶ、酵母エキス
つぼコメ:
一般的なポン酢と比較すると少し風味が薄く、多めに使わないとあまりポン酢っぽさを感じないなーという印象があります。その反面、魚介の味が強いので海産物との相性は良いと思います。
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にんべん『四穀ぽん酢』

4、味噌

味噌は醤油と並んで日本食とは切り離せない調味料です。ですが、醤油と同じく大豆が原材料です。

● 大豆を使わないおみそ調味料

メーカー:山崎醸造
原材料 :米こうじ、玄米、食塩
つぼコメ:
ちょい風味が弱めです。白味噌のような風味もある気もあります。
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山崎醸造『大豆を使わないおみそ調味料』

● あわのみそ クリーミー

メーカー:マルカ味噌
原材料 :うるちあわ、食塩
つぼコメ:
名前の通り、味はチーズの様なクリーミーさがあります。味噌汁だけでなく何かにつけて食べるのも美味しいかと思います。
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マルカ味噌『あわのみそ クリーミー』

5、マヨネーズ

マヨネーズは食用油・酢・卵を使用する半固体状調味料です。ですが、卵以外に大豆・りんごなどを原材料に使用しているものも少なくないです。

● 日清マヨドレ

メーカー:日清オイリオ
原材料 :食用植物油脂、醸造酢、還元水飴、食塩、濃縮洋梨果汁、濃縮にんじん汁、野菜エキス、酵母エキス、加工でん粉、増粘剤(キサンタンガム)、調味料(アミノ酸)、カロテン色素、香辛料
つぼコメ:味自体は一般的なマヨネーズとほとんど変わりません。アレルギー対応にしては原材料が多いなという印象と、原材料の関係なのか名称が「半個体状ドレッシング」です。開封してしまうと商品名と原材料がわからなくなってしまうのがデメリットですね。家族がいる場合は全員がこれを使うか、マジックで何かを記載した方が良さそうです。
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日清オイリオ『日清マヨドレ』

● 米マヨ

メーカー:ヤサカアレルノン食品
原材料 :米、米油、米酢、食塩
つぼコメ:パッケージがオシャレだし、分かりやすいです(最近パッケージが変更されたっぽいです)。味はコクが少なくスッキリとした味ですが、ちゃんとマヨネーズという感じがします。デメリットは賞味期限が短い点と、扱っている店舗が少ない点、そして『日清マヨドレ』と同じく開封してしまうと商品名と原材料がわからなくなってしまう点です。

ヤサカアレルノン食品『米マヨ』

6、カレーのルー

日本の国民食とも言えるカレー。カレーって小麦ベースで、大豆油だったり、色々入っていることが多いです。だからと言ってイチから作るのは面倒臭い。そんな時に便利なのがアレルギー物質不使用のカレーのルーです。

● 特定原材料7品目不使用 バーモントカレー 中辛

メーカー:ハウス
原材料 :米粉、砂糖、食塩、デキストリン、やし油クリーミングパウダー、ポークエキス、乾燥マッシュポテト、カレーパウダー、ローストオニオンパウダー、玉ねぎエキス、ガーリックパウダー、はちみつパウダー、酵母エキス、マッシュルームエキス、豚コラーゲン、トマトパウダー、香辛料、粉末りんご果汁/増粘剤(加工デンプン)、乳化剤、調味料(アミノ酸等)、着色料(カラメル、パプリカ色素)、香料、酸味料、(一部に豚肉・りんごを含む)
つぼコメ:通常版『バーモントカレー』と同時に食べ比べていないので、「アレルギー対応です」と言われないと気づかないレベルです。ちゃんとおいしくて、ハウスさんありがとう……と感謝。
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ハウス『特定原材料7品目不使用 バーモントカレー 中辛』

● みんなのとろけるカレー(アレルギー特定原材料等28品目不使用)

メーカー:エスビー食品
原材料 :ペーストルゥ[食用油脂(ひまわり油、パーム油・なたね油混合油脂、なたね油)、でん粉、砂糖、食塩、カレー粉、酵母エキスパウダー、トマトパウダー、香辛料、野菜ペースト(植物油脂(綿実油、なたね油)、玉ねぎ、人参、かぼちゃ、トマト、ブロッコリー、ほうれん草、キャベツ、スイートコーン、モロヘイヤ、ごぼう)、フルーツペースト(植物油脂(綿実油、なたね油)、デキストリン、還元澱粉加水分解物、マンゴー、パイナップル、パッションフルーツ)、ローストキャベツパウダー/加工デンプン、カラメル色素、酸味料、香料]。特製辛みアップスパイス[こしょう、コリアンダー、赤唐辛子、カルダモン、クミン、クローブ、シナモン]
つぼコメ:そのまま作ると少しコクが弱いかなーという印象があるので、食べられる範囲の隠し味を追加するのが良いかもしれません。辛味調節のできる「特製辛みアップスパイス」がついているので便利です。
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エスビー食品『みんなのとろけるカレー(アレルギー特定原材料等28品目不使用)』

● カレーの王子さま 顆粒

メーカー:エスビー食品
原材料 :ばれいしょでん粉、デキストリン、果糖、カレー粉、かぼちゃ、植物性油脂加工食品(デキストリン、パーム油)、てん菜糖、食塩、ポテトフレーク、ショートニング(パーム油)、さつまいも、粉末水飴、野菜香味パーム油、玉ねぎ、野菜エキスパウダー(玉ねぎエキスパウダー、白菜エキスパウダー、酵母エキスパウダー)、酵母エキスパウダー、調味料(アミノ酸等)、乳化剤
つぼコメ:こちらも美味しいですが、すこし物足りなさがあります。スパイシー系が苦手な子どもには丁度良いかもしれません。
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エスビー食品『カレーの王子さま 顆粒』

● 28品目不使用ヴィーガンカレールゥ

メーカー:光と風
原材料 :パーム油、米粉、ポテトフレーク、でん粉、食塩、粗糖、オニオンパウダー、トマトペースト、カレー粉、酵母エキス、黒糖、人参パウダー、うこんペースト、にんにくペースト、ジンジャーペースト、昆布パウダー、しいたけパウダー
つぼコメ:普通のルーと同じく美味しいです。これを入れるだけでカレーらしい”とろみ”がでるので、その点もいいなと思います。

光と風『28品目不使用ヴィーガンカレールゥ』

7、小麦粉/米粉/パン粉

アレルギー持ち最強の敵にして、パンやお好み焼き、たこ焼き、ラーメンなど現代において避けることが難しいのが小麦粉です。ちなみに米粉は小麦粉とほぼ同じくらいの金額です。

● 小麦粉の代わりに使える米粉

メーカー:玉三/川光物産
原材料 :米粉(うるち米)
つぼコメ:
米粉は各社から出ているので紹介する必要はないと思いましたが……アレルギー対応食品のパッケージって微妙なデザインが多いのですが、このパッケージは可愛いなと思ったので紹介しました。米粉は米粉なので、味の違いはわかりません。米粉でたこ焼きを作ると丸めにくさはありますが、出来上がりは結構もちもちして美味しいです。

玉三/川光物産『小麦粉の代わりに使える米粉』

● 米パン粉

メーカー:タイナイ
原材料 :米粉(うるち米)、食用米油、てんさい糖、生イースト、食塩/トレハロース、pH調整剤(酢酸Na)、増粘剤(HPMC)
つぼコメ:
米粉はよく見かけますが、米粉のパン粉というのは結構めずらしいです。あると揚げ物などの時に便利なので有り難いですね。
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タイナイ『米パン粉』

8、その他

上記で紹介した以外にも便利な調味料があるので紹介します。

● 1歳からのお好みソース

メーカー:オタフクソース
原材料 :野菜・果実(トマト、にんじん、たまねぎ、デーツ、かぼちゃ、ぶどう、プルーン、セロリ)、糖類(佐藤、水飴)、醸造酢、食塩、マッシュルーム、キャベツエキス、白菜エキス、香辛料
つぼコメ:
「甘口」とあるように結構甘めで子供は好きだと思います。ちゃんとソースですが、お好み焼きとかに合うかどうかは微妙かもしれません。また、この容器のデメリットなのか開封してしまうと商品名と原材料がわからなくなってしまう点は残念です。
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オタフクソース『1歳からのお好みソース』

● ひよこ豆で作ったクリスピーフライドチキンミックス

メーカー:ヤスマ
原材料 :ひよこ豆粉、食塩、こしょう、セロリシード、ガーリック、オニオン、パプリカ、ローレル、セージ、ナツメグ、クローブ、シナモン
つぼコメ:
唐揚げ粉やミックス系のものは色々入っていて面倒臭いですが、これはひよこ豆ベースなので気にせず使用できます。
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ヤスマ『ひよこ豆で作ったクリスピーフライドチキンミックス』

● ハーブソルト

メーカー:無印良品
原材料 :食塩、オニオン、こしょう、ガーリック、バジル、オレガノ、マジョラム
つぼコメ:肉料理や魚料理など幅広く使えるハーブソルトです。ちょっと高めですが美味しくて汎用性があるので愛用しています。食品を扱っている無印良品の店舗ならどこでも売っていると思います。

無印良品『ハーブソルト』

購入できる実店舗

BIO-RAL

「BIO-RAL(ビオラル)」は、からだに優しい素材や製法、健康や自然志向にあわせた『ライフ』のプライベートブランドです。
→ 店舗情報

ORGANIC PLAZA

「ORGANIC PLAZA(オーガニックプラザ)」は有機農産物や有機加工食品を多数取り揃えている、地域密着型のオーガニック専門店です。
→ 店舗情報

Natural House

「Natural House(ナチュラルハウス)」は「SLOW LIFE」のコンセプトを元に運営を行っている国産オーガニック専門店です。
→ 店舗情報

最近は研究が進んでいて、食べる前に皮膚(特に肌荒れや怪我をしている場所)に触れてしまうことでアレルギーが発症してしまうことが分かってきました。それでもアレルギーというのはまだまだ根本の解決が難しいものなので、早く解明されて完治できるようになってほしいですね。

SPOT DESIGN 坪田将知

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