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ニューヨーク聖地巡礼旅(第2章)/ 『Manhattan』

こんにちは。
皆さま、この暑い夏をいかがお過ごしでしょうか。
暑さにめっぽう弱い私は、『Diva』に出てくるベトナム人少女の恋人、ゴロディッシュの如く、絶賛巣篭もり中です。

前回の記事では、ニューヨーク聖地巡礼旅の第1章と称して『The Godfather』のロケ地を訪れたことを起点に、ゴッドファーザーシリーズについて綴らせていただきました。

では、今回は第2章。参りましょう。




今回ご紹介するのは、『Manhattan』です。
皆さんご存知ウディ・アレンの1979年の作品ですね。

いわゆる”ニューヨーク派”の監督であるウディ・アレン。
90年代までは、彼のフィルモグラフィのその殆どがニューヨークが舞台となっています。

私は特に、彼の初期の作品群が好きで、
その中でもこの『Manhattan』がお気に入りです。

あらすじを簡略に記しますと、

テレビのライターのアイザック(ウディ・アレン)は42歳ながら、17歳のトレーシー(マリエル・ヘミングウェイ)と付き合っています。また、友達であるエール(マイケル・マーフィー)は妻帯者であるものの、編集者のメリー(ダイアン・キートン)に心を奪われてしまいます。なんやかんやとことを経て、エールとメリーは付き合い破局し、今度はトレーシーとは別れたアイザックがメリーと付き合うことになるが…

これは、わたくしマチルダ自身の言葉による説明です。

というもの。
ちなみにアイザックは2度の離婚を経験しているという設定で、その1つ前の元妻をメリル・ストリープが演じています。

本作のキービジュアルとして有名なのが、クイーンズボロ・ブリッジを仰角から眺める場所に位置したベンチに座る、ウディ・アレンとダイアン・キートン。
私はこれを、
「ウディ・アレン/ マンハッタン画角」
と呼んでいます。

ウディ・アレンとダイアン・キートンが、真夜中にお喋りに興じるこの場所。
57丁目の東端にあるサットン・プレイスに位置しており、現在もほぼ変わらない風貌で存在しています。

今回私は、クイーンズ地区のホテルに宿泊していたので、歩いてクイーンズボロ・ブリッジを渡り、TRADER JOE'Sで購入した朝食を片手にここを訪れました。

99-1 Sutton Square, New York
近くのTRADER JOE'Sで購入したサラダ($4.6)と、小さなコーヒーショップで購入したコーヒー($1 )

恐ろしいほどの快晴。
物理的な太陽の眩しさと、念願叶って「クイーンズボロ・ブリッジ/ Manhattan, ウディ・アレン画角」を拝めたことの感動により、私の眼球はウルウルとシバシバを繰り返していました。
シーザーサラダ、美味しかったです。


以前の記事で言及しましたこの旅の副題、

〜リトル・イタリーの神秘、
あるいは、ウディ・アレン/ マンハッタン画角を求めて〜

の後半部の回答が、今回の記事ででございました。





私とウディ・アレンの出会いは、恐らく中学生の時に観た『アニーホール』が最初なのでは無いでしょうか。
ニューヨークの街を足速に歩きながら"理屈っぽい"話を展開する彼の作品に、洗練された服装やインテリアに、強い憧憬を抱きながらここまで来ました。

私個人の意見として、
作品というものは、それが完成した瞬間から作り手とは乖離し、独立した1単体となると思っています。

敢えて枚挙してみますと、ポランスキー、ウィル・スミス、ビル・マーレイ、リュック・ベッソン、ウディ・アレン然り…
彼らが取り沙汰されている事柄が事実であるとすれば(私が実際に目撃したのはウィル・スミスのそれだけなので)、それらの行為は、決して許されざることだと強く思います。
しかし、彼らが紡いだ作品や、それに付随する私たち個人の記憶を、否定する必要はないと考えます。

私が、『タンスと2人の男』に魅せられ『戦場のピアニスト』に心揺さぶられたのは事実ですし、実写版アラジンのジーニーを見て元気を貰ったのは事実ですし、スカヨハと夜の東京を楽しみながら、すっとぼけた顔でピンク色のホテルで働く姿を愛さずにはいられなかったのは事実ですし、『LEON』が生涯大切な作品であるのは紛れもない事実です。

そして、愛してやまないニューヨークの街とその街で躍動するウディ・アレンの作品、とりわけ『Manhattan』が存在した場所を訪れることができたのは、忘れられない大切な思い出となりました。
私はこれからもきっと、彼とニューヨークの物語を愛し続けると思います。


何やら少しばかり感傷的になってしまいましたが、
今回はここら辺で、
〜ニューヨーク聖地巡礼旅(本編第2章)/『Manhattan』編〜
とさせていただきます。

最後まで読んでくれた方がいらっしゃいましたら、紫のバラを送りたいぐらい嬉しいです。
ありがとうございました。



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