GLOBALG.A.P.が認めた、植物工場の「四方よしの農業」とは?
こんにちは。スプレッドnote編集部 ユーリストロガノフです。
昨年、スプレッドの植物工場 亀岡プラントとテクノファームけいはんなで「GLOBALG.A.P.」(グローバルギャップ)という農業に関する国際的な認証を取得しました。
ちなみに、筆者が
「ギャップって、知ってる?」
と友人に尋ねたら、「うん!」と力強く頷いていました。
「価格の割に着心地とデザインが良いから、好き」と、私の予想を大きく裏切った回答をくれました。
思わず「あ」となりましたが、まあ、世間一般的にはそっちの方が先に思い浮かぶのは普通ですよね。
ところが、農業界隈の人には、
「GOOD AGRICULTURAL PRACTICEの頭文字」の方がピンとくるはず。
「農業生産工程管理」と少し難しい呼ばれ方もされていますけど、直訳すると「良い農業のやり方」になります。
では一体、どんなやり方が、良い農業なんでしょうか?
GAPの始まり
GAPの始まりは、第二次世界大戦直後の欧州までさかのぼります。
戦後の急激な人口増加に対応するため、農業の近代化が進みました。
これは「緑の革命」と呼ばれています。
作物が高品質で多収になるという良い面がある一方、農薬の過剰利用などによって環境や人の健康への悪影響が表面化してきました。
さらに、農業機械の導入によって、農業従事者の負傷・死亡事故も多くなっていました。
このままではいけない。
自然環境を大事にしなくては。生産者の労働安全や人権を保護しなくては。
こういった基本的な考え方から生まれたのが、GAPという「思想」でした。
GAPは環境負荷をなるべく減らし、働きやすく安全な環境を作る取り組みを通じて、「人や地球に優しい農業の実現」を目指しています。
ちなみに、こちらは1962年にアメリカの生物学者 レイチェル・カーソンが書いた「沈黙の春」という本。
農薬などの過剰利用の危険性を訴え、環境保護運動のきっかけになったと言われる、世界的ベストセラーです。
GAPの種類とGLOBALG.A.P.
GAPの原点についてご紹介しましたが、GAPの思想を取り入れた「認証制度」というものがあります。
JGAPにASIAGAPにGLOBALG.A.P. など、世界中に実にたくさんのGAPが存在しているんです。
その中でも、今回スプレッドが取得したGLOBALG.A.P. は「食品衛生」の考え方も取り入れていて、
世界的に最も普及が進んでいるGAPの一つです。
GLOBALG.A.P.のおしゃれなロゴ。人と自然、農作物が共存しているよう
GLOBALG.A.P.と植物工場の親和性
環境に優しく、働きやすく衛生にも配慮した農業を認証するのがGLOBALG.A.P. なので、この3つのポイントがちゃんと行われているのかを審査されます。
一見すると高いハードルのように思えますが、
スプレッドの植物工場では審査を受ける前からクリアしている項目が多くありました。
たとえば、代表的なチェック項目である「農薬の管理」ですが、
スプレッドの場合は農薬を使っていません。
また、水資源を意識した「責任ある水管理」という項目もありますが、
スプレッドは水を循環させてリサイクルしているので、こちらもクリアしています。
さらに、衛生管理と作業の手順をマニュアル化していて、誰にでも働きやすい環境を作っています。
衛生管理は業界随一と自負するキビシイ基準で行っています。
詳しく知りたいという方は、以下の記事をぜひご覧ください。
弊社の担当者によると、審査員の方にとって自動化植物工場の審査は初めてで、
いい意味で衝撃を受けられていたそうです!
サステナブルな農業を実現するテクノファームけいはんなの自動収穫
以前から働きやすさを追究してきた結果、
亀岡プラントでは10年以上のベテラン社員や60歳以上の社員が多数いるんです!
そしてテクノファームけいはんなでは負荷の高い作業を自動化。
誰でも無理なく働ける、さらに持続可能な農業を目指しています。
「良い農業」で作られた野菜は、エシカルな野菜
私たちの植物工場の原点は、農業による環境負荷や農業人口の減少、
生産力の低下などの問題をどうにかしたい、持続可能な社会を作りたいという想いでした。
そう考えれば、GAPの理念「良い農業のやり方」とすごくマッチするんじゃないのかな、と思ったりします。
なので、今回のGLOBALG.A.P.認証を得たのは私たちにとってすごく意義のあることなんです。
地球環境、働きやすさ、安全性。しかもおいしい!
まさに三方、いや四方よしの農業!
さらにスプレッドの植物工場野菜『べジタス』は、
そんな農業で作られたエシカルな野菜といえますね。
エシカルなものにご興味のある方も、以下の取扱店舗でチェックしてみてください!
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