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【中目し】職場近くの飲食店レポート 池尻大橋「鶏舎」

こんにちは。カスタマーサクセスチームの八木です。
今日はですね、まず前提としてSprocketの所在地のお話をします。Sprocketの入居しているビルの住所は目黒区です。東急東横線もしくは日比谷線の中目黒駅の改札を出て、山手通りを渋谷方面に向かう途中にあります。

Sprocketの入居するビルを通り越してさらに山手通りを進むと、東急田園都市線の池尻大橋駅にたどり着きます。住所が目黒区なので、中目黒が最寄り駅というのはしっくりくるかもしれませんが、実は池尻大橋から歩いてもそれほど距離は変わりません。少し中目黒が近いかもしれませんが、ほぼ同じと思っていただいて大丈夫。

そんなわけで、今回のブログでお送りするのはシリーズ第6弾となる【中目し】となりますが、池尻大橋もわりと会社の近くなんだぜ?ということをお伝えしたく前段の紹介をさせていただきました。今回ご紹介をするのは池尻大橋にある「鶏舎」です。早速ご覧ください。

【過去の記事はこちら】
#1【中目し】職場近くの飲食店レポート ~焼売酒場 なかめ~
#2【中目し】職場近くの飲食店レポート ~Hong Kong Dining 香家~
#3【中目し】職場近くの飲食店レポート ~初場所~
#4【中目し】職場近くの飲食店レポート ~東京酒BAL 塩梅~
#5【中目し】職場近くの飲食店レポート ~GOLDEN BROWN~

読み方でつまづく

食事で知らないお店に入るとき、「何を提供しているお店なのか」「いくらくらいなのか」というメニューや金額は気になりますが、まずはじめに目に飛び込むのはお店の名前ではないでしょうか。

「鶏舎」と書いてなんて読むのか。音読みで「ケイシャ」とも読めますが果たしてあっているのか不安になります。実は「鶏舎」と書いて「チイシャ」と読むようです。中華料理店と聞けば納得するかもしれません。ラーメンのスープに使う「鶏油」を「チーユ」と読んだりしますものね。

一見(いちげん)さんはうっかり「ケイシャ」と呼んでしまいそうですが、読み方がわかればもう安心。このお店、この界隈では有名店らしく昼も夜も行列ができます。特に6月~9月には長い行列ができるようです。

なぜこの季節限定なのかというと・・・人気商品「冷やし葱そば」というメニューがあり、このメニューで涼をとりたいというお客さんで賑わうのでしょう。でも涼をとりたくても、この季節は普段以上に行列に並ぶ必要があります。余計に暑い時間、外気にさらされてようやく食す「冷やし葱そば」は格別ともいえるのかもしれませんが、余計に並ぶ時間のせいで「差し引きゼロじゃない?」と思ってしまうのは私だけでしょうか。

暑い中、結局涼しいメニューが頼めないのでは元も子もないので、季節限定メニューの取り扱いがあるか、事前に確認をすることをおすすめします。

「冷やし葱そば」の取り扱い中の証拠ともいえる窓に貼りだされたメニュー

暑いけどその分長めに並ぶ。冷たい蕎麦を食べたくても、暑さの我慢を強いられる。先ほど申し上げた通り、差し引きゼロ疑惑もあるため、頻繁に通うのもはばかられますが、やはり「この季節にしか食べられない限定メニュー」と言われると惹かれてしまうものです。

玄人を装いたくなる心理

うっかり店名を「ケイシャ」と呼ぶこともないし、限定品の良さを知るからこそ来る客なんだぞ、と見栄を張りたくなるのはなぜでしょう。「〇〇で見た人気のお店の限定品だっ!ひゃほーい!」と大衆心理に乗っかって食べに来たと思われたくない。この心理状態、いったい何と戦っているんだ。

ガラスに貼られたメニューにある通り、「冷やし葱そば」は「スープ付き」「葱大盛」の2つのオプションが用意されています。このお店に足繫く通う常連ならばこれらのオプションを躊躇うことなく頼むのでしょうか。大衆心理に煽られてきた客と思われないように振る舞うには、このオプションは頼むべきなのでしょうか。悩ましいです。いったい何と戦っているんだ。

「冷やし葱そば」葱大盛と、スープのセット

どうやら「葱大盛」と「スープ付き」という選択は正しかったようです。これが最も王道の食べ方のようです。周囲の客と同じメニューを頼んだことでの安堵感、これこそが「常連っぽいだろ?」というポーズに見えるであろう安心感なのでしょうか。

いや待てよ。限定品なんだから、周囲と同じだと限定感が薄まらないか?限定だからこそ、限定された楽しみ方・食べ方をすべきではないか?いやいや、限定品だからこそ大事にオーソドックスに食べるべきではないか?本当に今日はいったい何と戦っているのだろうか。

限定品に対峙する心構え

人はどうして「限定」という言葉に弱いのか。季節限定も然り、追加生産の予定のない販売個数を絞った限定品、一部の限られた条件を有する人でなければ手に入れることのできない限定品、地域限定品、本日限定の特売品、一言で「限定品」といっても色々あります。もっと言ってしまえば身の回りは限定品だらけではないでしょうか。

限定品っていわれると、どうしても消費行動を煽られて手を出してしまいます。人間の深層心理に入り込んで、ゆすられている気すらします。「今この瞬間に手に入れなければ、二度とお目にかかる機会がないかもしれない」という脅迫された心理状態が消費行動に変わるのでしょうか。

世の中の至るところに限定品があるというのに、こうして日々このような強迫観念に晒されていると思うと恐ろしいですね。

限定品はありがたいものか

現代において、お礼に用いる言葉として最も頻繁に、且つフランクに使われる言葉は「ありがとう」でしょう。でもこの「ありがとう」、語源を辿るとちょっと考えさせられます。

古文で「ありがたし」という言葉を見たことがある方も多いかと思います。漢字で書くと「有難し」となります。古文を現代風に意訳する時は「滅多にない」と置き換えます。文字通り「有る」ことが「難しい」状態、これが転じて「滅多にない」という意味に繋がったそうです。

滅多にない。そう、つまり限定品じゃないの!となるわけです。滅多にないから「ありがたい」のに、そこら中にはびこる限定品情報はありがたいのか?と問いたくなります。頻繁に起こることはむしろありがたくないはず。それなのに繰り返される「限定」にうっかり手を伸ばしてしまうこの人間心理。まだまだ解脱への道は遠いのでしょう。煩悩だらけです。

シンプルに目の前に出された美味しそうな「冷やし葱そば」を、今の季節しか食べられないことに「ありがとう」の気持ちをもって美味しくいただくのが正解なのかもしれません。

編集後記

結局何と戦っていたのか。その正体は煩悩なのか?煩悩なのかもしれないけど、でもそもそも解脱を目指してたっけ?まわり回ってよくわからなくなりました。

というのもですね・・・実は今回のご紹介したお店、私が行ったわけではないんです。同僚が行ったお店の情報だけを共有いただき、ブログ題材として私が料理させてもらいました。行ってもないお店のレポートで恐縮です。毎回何かしらの期待を裏切る「中目し」シリーズのオチとしてご理解いただけると幸いです。

今回は、限定品って言葉に人間は弱いな~と思いを馳せながら書きました。限定って言葉で巧みに忍び寄る商魂っていうのも怖いな~と思いました。怖いな~と思いつつもつい手を出してしまうこの心の弱さ。心の弱さなのか。相手は戦いを挑んできているわけでもなく、戦おうとしているのは私だけではないのか。結局よくわからなくなりました。

でもね、ひとつだけ答えが見つかりました。限定品に群がってしまう大衆心理に共感いただけた方も、そうでない方も、誰もが唯一無二、特別なオンリーワンなんです。つまり誰もが限定品!あなたも私も限定品!

というわけで、終わりがよろしいのかよろしくないのか。
次回をお楽しみに。

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