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あなたに評価されたい!と言われる人の特徴

こんにちは、ナザレです。
今回は、評価者の資質について考えていきます。

さて、皆さんはどういう人に評価して欲しいと思っていますか?

会社に評価者はたくさんいます。
経営者、人事部、部長、課長、係長、主任などなど・・・、いろんな役職者が評価者となっています。
でも、その人達が評価者として優れているのか、それは役職とはあまり関係がありません。

役職者は仕事能力を認められて、役職を得るものです。
場合によっては、単に勤続年数が一定水準に達したから昇格する、といったこともあります。
つまり、評価できるかどうかを基準にはしていないわけです。
そもそも、非役職者の時は評価される側だったので、いきなり評価する側になったとしても、果たしてどうしていいものかわからないまま評価しているものなのです。

もちろん、どのように評価していくのかについての会社側のレクチャーはあります。
それがなかったら最悪の会社です。そういう最悪の会社もあります・・・。

しかし、レクチャーする側にも評価する力があるのかと言えば、かなり疑わしいと感じます。
部長は評価者としての経験は長いかもしれませんが、それが最適な方法で評価しているかどうかとは関係がありません。
皆さん、我流でやっているわけですから、その自分のやり方をそれらしく体系化して新任役職者に教えているだけだからです。

大企業の場合は、それなりに歴史もあり経験値もあります。
自分たちでどう評価するか探究したりしているので、それなりに納得感のある評価を得られる場合もあります。
それが可能なのは、大企業だからで、良い評価をするためにいろいろと試行錯誤する時間と人員を割り当てられるからです。

では、中小企業、とりわけ10名程度の会社の評価とはどんなものでしょうか。
そもそも評価基準はなく経営者が独断と偏見で決定していくケースは多いです。
もしくは、年功序列的なイメージで、とりあえず毎年昇給させるなどもよく聞きます。

さまざまなスタイルがある評価制度なのですが、どういった人に評価してほしいか。これが問題ですよね。

あまり専門的な評価者としての勉強をしていない人が評価をしていることは、先ほど述べました。
だから、この点について悩んだとしても仕方ありません。
うまく評価する能力はないとして、それでも評価という仕事はあり、評価される人がいます。
であれば、せめて「この人にならこう言われても仕方ないよね!」と思う人に評価してほしいと考えている方は多いのではないでしょうか。
私自身もそう感じています。

では、どんな人(上司)に評価してほしいのか。
①自分より仕事ができる人
②愚痴や不平不満を言っても、きちんと受け入れてくれる人
③困ったことがあったら、時間を使って問題解決してくれる人
以上、3つあると考えます。

①の自分より仕事ができるというのは、とても重要です。
申し訳ないですが、自分より仕事ができない人に評価されて納得しろというのは難しいことです。
もちろん、実は自分より仕事能力がある人だったというケースは大いにあります。自分は気づいてなくて、でも周囲は自分より上司の方が能力が高いと思っている場合はかなり恥ずかしい思いをしてしまいます。
まさに、裸の王様です。気をつけましょう。

②の愚痴や不平不満を受け入れてくれるというのも重要です。
前向きな考え方をすることは美徳だと思われており、愚痴が多い人はダメな人だと言われます。
後ろ向きな考え方は、自分だけでなく周囲の人にも悪影響を及ぼし、組織をマイナス方向に導いてしまうというのが最近の風潮です。
愚痴や不満を言うこと自体をダメだといい、めんどくさい奴だとレッテルを貼るわけです。その結果、評価も下がっていくのです。
しかし、愚痴や不満を解決してこその上司(評価者)でしょう。
部下の不満を解決できないで、一体何を解決すると言うのか。それがマネジメントだと言えるのか。
上司が不満を解決できれば、部下は手のひらを返すように尊敬しまくるはずです。
そういう尊敬できる上司に評価されるのであれば、多少「ん?」と思うことがあったとしても許せるでしょう。
だって、尊敬できる上司に言われたら、納得するしかないでしょう?

③困ったことがあったら、時間を使って問題解決してくれる人と言うのは、②とほとんど同じです。
自分を救ってくれない人の言うことをきく人はいないのではないでしょうか。
自分のために時間を割いてくれていると思えば、自分もその人のために時間を使って貢献しようと、自然に思うものです。

この3つを兼ね備えている人は、「そりゃそういう人がいたらいいよね」と皆が思うものだと思います。
特に珍しい条件でもありません。
しかし、その珍しくもない条件を兼ね備えている人がいないがゆえに、評価の納得感がなかったり、ミスマッチが起こったりするのです。

この中で実現が難しいのは、①でしょう。
仕事ができるかどうかと言うのは、一朝一夕でなんとかなるものではありません。
自分ができると思っても、相手は思っていないということもあり得ます。

でも、②と③はすぐに着手できることだと思います。
部下の不満を聞き、仕事を教え、問題を解決する。
これこそ上司の仕事です。
正直言って、②と③ができれば、自然と①もできるようになります。
できるようになるというよりかは、できると勘違いしてくれると言ったほうが正しいかもしれません。
自分が頼りに思い、尊敬している人が、自分より仕事ができないと思うのはとても難しいですしね。

3つの条件をクリアした人であれば、部下は悪い評価であっても納得してくれるでしょう。

正しい評価をすることが大事なのではありません。
相手が納得できる評価をすることが一番大事なのです。
そして、納得できる評価をするためには、評価手法に関しての勉強をすることも必要ですが、それよりも「この人に言われたら仕方ない、従おう」と思わせる人になることの方が重要なのです。
3つの条件をクリアすることで、評価する資格を得るとも言えるのです。

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