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あなたが生きづらいのは「完璧な美」を求めているからかもしれない

モヤモヤが溜まっているので吐き出させてほしい。

最近、ある動画をみた。美容整形に大金をつぎ込んだ女性が、整形理由を問われている内容だった。

彼女は、

「誰が見ても、きれいだと思われたい」
「完ペキにきれいになりたい」

と答えていた。

美容整形をしてきた身としては、「完ぺき」に似た思いがある。

「誰からも綺麗と言ってもらえるくらい、完ぺきに美しくなりたい」
「完ぺきでなければ、美しくない」

強迫観念ともいえる思いを込めながら美容整形をしていた時期が、つい1〜2年前にあったので、彼女が発した言葉に引っかかった。当時の私は顔を変えることに集中するしか、昔の傷を癒せなかった。もしくは、孤独を埋められなかったのかもしれない。

私だけの話ではなく、整形をしたいほど「顔を変えたい」と悩む女性の中には、少なからず「完ぺき」を求めていると思う。

どこかのモデル? 海外のハリウッド女優?
黄金比率に当てはまっている、アンジェリーナ・ジョリー? マリリン・モンロー?

どれも「完ぺきな美」だろうか。

世界中を探したら「いや、アンジェリーナ・ジョリーは好みではない」とか「完ぺきではないよ」と、答える人は1人くらいはいるだろう。あるいは、私が「完ぺきな美人」と思う女性がいても、他者に見せるとあまりいい顔をされない......ということも実際にある。

というように、「完ぺき」はその人によって違い、完ぺきに対するレベルも異なる。つまり「完ぺき」は抽象的な言葉であり、そう呼べる物体はこの世に存在しないのだ。

であれば、私たちが抱える「完ぺきな美」は、不確かな問題になる。

不確かなものを目指し、果たして私たちは幸せになれるのか。それが幸せなのか。私は「Yes」とは答えられない。非常に心にモヤモヤが積もるばかりで、物申したい気分だ。

そこで、私の意見をこのnoteにまとめていくことにする。

美容整形で女優やモデル並みになれるのは、ごくわずかの人間だけ

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整形をすれば、まるで別人に。女優やモデル並みに美しくなれると思ってはいないだろうか。

容姿を変えたいと願う女性は、「整形さえすれば、こうなれるかも」と、女優やモデルの写真をみながら、未来を想像するだろう。

私も、整形前はそう思っていた。

「美容整形すれば、美しくなれる」
「美しくなりさえすれば、私の人生は変われるはずだ」

あまりにも自分の人生が孤独で、つまらなくて、苦しくて、藁にもすがる思いで。

だから、整形は何でも解決できる「何でも屋」のように考えていた。

▲10年の変化

本格的に整形に力を入れはじめたのは、20歳になってから。25歳の現在になるまで、おおやけにしにくいほどの金額を顔面にかけた。

これから整形をする人の夢は壊したくはないが、顔が変わるにつれて、整形前に考えていた「整形をすれば〇〇になれる」が、非現実的な思考だと理解できた。

整形をくり返した者の現実的な意見として、話してみよう。

整形をすれば女優やモデル並みの容姿になれるのかというと、答えは「NO」である。

整形は魔法ではない。できること、できないことに限度がある。それに、顔の造形を変化させるのにも限界がある。

生まれ持った頭蓋骨の形、大きさ、横幅は整形で変えられない。パーツの位置も変えられない。たとえば、手術で「眼を内側に寄っているように見せよう」ということはできるが、「眼自体を内側に動かそう」とはできない。

残念なことに両親から受けついだDNAは、整形をしても切っても切れないもので、結局はもともと生まれ持った顔のポテンシャルが高さによって、整形が映えるのか、映えないのかが決まってくる。

整形をしても女優やモデル並みにきれいになれるのは、ごく一握なのだ。

美しさには様々な形があることを知れば、楽に生きられる

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では、美容整形をしても女優やモデル並みの容姿が手に入らない人は、美しくないのだろうか。私は、そうではないと思う。

年齢を重ねると、美しさにはさまざまな形があることに気がつく。

顔でいえば、パーツが左右非対称であること。これは「個性という美しさになる。左右差が、表情の豊かさにつながる。左右対称も美しいが、整いすぎているとどこかロボットを感じさせる。

あとは、生き方。

一本筋の通った生き方をしている人
好きなものを好きだと突き詰めている人
我が子を手塩にかけて育てている、毎日頑張っているお母さん
顔がしわくちゃになり腰が曲がっても、家族を心底愛しているおばあちゃん

年齢を重ねれば、若さゆえの美しさは失われていくのは、自然の摂理。子どもの時点では「成長と言葉を変えるが、人は生まれた瞬間から必ず「老い」にむかって進んでいる。

だから、よく「歳をとるのが怖い」と感じる。自分からそう思う時もあるし、周囲の女性からもそういった声を聞く。まだ私には若さはあるけれど、この先女としてのフィールドを降り、生理が止まり、だんだんと老いを感じていく将来を想像すると、とても怖い。

しかし、「老いても女性は美しくあれる生き物だ」と考えるようになってから、年を重ねるのも悪くはないと思いはじめてきた。顔の造形や、容姿だけが美しさではない。老いるまでに重ねてきた人生や、内面でも美しさを表せられるではないか、と。

もし、完璧な美に囚われ苦しいのなら、美しさの価値観を広げてみるのもいいかもしれない。

たとえ、顔が女優やモデル並みに整っていなくてもいい。太っていようが、ガリガリであってもいい。完璧でなくてもいい。

美しさを判断するのは、容姿だけではないのだから。

あなたなりの「美しさ」を見つけてみよう

不思議と自分の嫌なところを、他人から褒められる。

私は中学・高校のころに成長期特有の食欲にくわえ、過食病に悩んだ時期があった。おかげで、体重は45kgから73kgまで増加。

その後、高校・大学に進学し、体重の変動もありつつ68〜69kgをウロウロ。21歳からはじめた筋力トレーニングと、摂取カロリーと食事管理を続けた結果、現在56kgで安定している。

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▲身体のラインが分からないよう、ダボダボの服を着ている激太り時代。醜い自分に愛想をつかし、身なりを整える気力もなかった。毎日同じ服しか着なかった。

しかし、私は56kgになっても自分を「太っている」と感じる。細いとは言えない脂肪を身につけた身体は、コンプレックスのひとつだ。

その一方で、友人や周囲の人からは「いい身体ね」「セクシー」と前向きな言葉をかけてもらえて驚く。どうやら自分の嫌な部分も、他人からみれば、魅力的にみえるらしい。

もちろん「よく言えば」かもしれないし、その場の雰囲気をよくするための社交辞令」かもしれない。けれど、前向きな言葉をかけてくれる事実があるなら、少なからずそう見えるわけであって......。よく見えているなら、素直に捉えてもいいのではないかとも思う。

ちょっとダイナマイトボディーの持ち主の、私の友人に対しても同じことが言える。

彼女と話すたび、ダイエットの話題が出ない日はない。そして彼女は、「自分の太っている身体がイヤ」と、よく言う。暴飲暴食をした日には「太っているくらいなら、死にたいとさえ思う」と、スマホ越しに伝えてくる。

そう言うくらいなのだから、細い身体に憧れているのだろうけれど、私は彼女に痩せてほしいとは、微塵たりとも思わない。

むしろ彼女は骨盤が大きいので、ラテン系のような豊満なお尻がある。身体のシルエットはどこか可愛らしさがあり、愛らしい。愛嬌があわさって、人懐っこさも出ている。

そのせいか、彼女の周囲には常に人が集まっている。

毎日自宅で「パソコンが唯一の友達状態」になっている私なんかより、人懐っこく、愛らしい彼女の姿がとても魅力的にみえるのだ。

自分の嫌な部分が、他人からみれば魅力にうつる。それこそがあなただけの、私だけの、美しさになり得る。

▲最近の体型は右側です

最後に

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メディアに出ているモデルや女優。流行りについていけないほど、年々新しい人が出てきている。

「1000人に1人の美女」
「美人すぎる〇〇」

と称され、造形的な美しさは神のように拝められる。メディアで取りあげられているモデルや女優は、完ぺきな美しさの象徴。まさに「美の頂点」だと思いがちだ。

それをみて「あそこには入れない私は、美しくないんだ」と思うかもしれない。でも、よくよく考えてみてほしい。

確かに彼女たちは、一般人には知りえない相当な努力をしているはず。しかし、たまたま遺伝子の配合がよく、たまたま容姿がよく生まれただけで、私たちと「同じ人間」なのだ。

整形をしても、完ぺきな美しさは手に入らなかった。どれだけ頑張っても、女優やモデル並みにもなれなかった。それは、それでいい。努力をした事実に、変わりはない。

忘れてはならないのは、

美しさには多様な形があること。「美しい」と感じるのは、顔の造形や容姿だけではないこと。

どんな容姿でもいくつになっても、自分なりの美しさを持てること。容姿が優れた人たちが、特別に価値があるわけではない、ということだ。

えっ? 美しくなれなかった、ブスのひがみ?

どのような価値観で生きるのかは個人の自由であり、どんなところに美しさを見出すのかも個人の自由。

一体、どんな風に生きたら楽になれるのか。
どうしたら自分の魅力や、美しさを伸ばしていけるのか。

完ぺきな美を求めて生きづらい女性こそ、今一度考えてみてほしい。

容姿に悩むすべての女性に、幸あれ。


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