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結婚して3拠点生活を始めます

「史菜の彼氏、仏じゃん」

これは、わたしが1000回以上友人から言われてきた言葉である。その仏彼氏が彼氏である内にnoteを書こうと思って、パソコンに向かっている。

エピソードを羅列するとわかりやすい。
・「誕生日をお祝いするから今度の3連休は空けておいてね!」と言いながら、仕事が終わらず全く構えない私を「大丈夫。まだ笑顔が出てるから余裕あるじゃん。まだできるよ」とずっと隣で応援していた。
・「会社辞めて、とりあえずアメリカ行ってくる!(全部決めた後の事後報告)」と言った私に、「(史菜の人生と自分の人生)2つの人生歩んでるみたいで、なんだかワクワクする」と言ってのけた。
・結婚しようと決めた時に、「どこに転勤してもついていく💖なんてこと絶対できないよ?私は好きな時に好きなところへ行きたい」と言った私に、「そんなこと6年前から分かってるよ。じゃないととっくに別れてる」と言う。
・先輩がイタズラで急に電話をかけて「おい、お前やっちゃったらしいな。聞いたぞ」とカマをかけても、「どうしよう、何も思い当たるフシがありません・・・」と悩む。
・「史菜が美味しそうに小籠包食べるかわいい写真を見つけたから、NHK送っておいたよ」と急に連絡してくる。(お前がかわいい)
(朝の連続テレビ小説「まんぷく」のエンドロールでは視聴者が「美味しそうにご飯を食べる写真」が流れる)

仏彼氏は、私の小さな変化にもすぐ気づくのに、私は何にも気づかない。
彼に仕事で大変なことがあっても、実は数ヶ月前ね〇〇が大変でね、と後から事後報告されて「そうだったの〜!!?びっくり!」となる。

先日友達が、こんな物語を作ってくれた。
「彼氏さんは天使だったんだけど、神様に貢ぐための果物を運んでいる最中に飢えて死にそうな人を見かけて、その果物を与えてしまったがゆえに、罰として『お前、一回人間界に行ってこい!』となったんだね。きっと。だから人間じゃないよ。」
誠にしっくりくる表現でお気に入りだ。

そんな優しさにすがりながら、寄りかかりながらの6年半。ついに結婚することになった。結婚するからこそ早く自立したい。結婚しても、それぞれが個人として地に足をつけていたい、と思う。
誠に自分勝手で、動物占いでは唯一翼の生えた「ペガサス」(自由人の象徴らしい)な私だけど、何も考えてないわけじゃないんですよ。(多分)

「結婚しても一緒に住まずに私は富山・石川・東京の3拠点生活をしていきます」というと、「それって結婚する意味なくない?」とか「へぇ・・・(理解できない顔)」とか、「旦那さん、それで本当に良いって言ってるの?」とか「子供できたらどうするの?」とか言われる。
でもこれが、6年半一緒に過ごしてきて、考え抜いて出した答えでした。
いや、「全く考えられてないけれど、この人といればなんとなく、なるようになるんじゃないか、何か起きたらその時はその時」と思えたから結婚した、の方がしっくりくるな。
(子供ができたらできた時に考えれば良いし、そもそも「結婚=子供」じゃないだろ、という気持ちがすごくあるけどこれはまた別のお話)

仏彼氏も、人間。
きっと私のことでたくさん我慢していることもあると思う。だからたまに、石川県の方を向いて「ごめんね」と小さく謝っている。

平成最初の3月26日に、埼玉と富山で2組の夫婦が誕生しました。
平成最後の3月26日に、その2組の夫婦から生まれた子供達が結婚します。

すてっぴぃ@来月、仏彼氏は仏旦那に

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