吉本興業にとって最大のチャンスがやってきた

ここのところ芸能界は揺れに揺れまくっていますが、芸能界だけでなく、どんな業種も根本的に変えなければならない時期にきている、ということを教えてくれている、わかりやすいサンプルだと思うんですね。

会社トップの人が社員も芸人もファミリーだと言うのはよくわかります。
でもそれは極めて少人数の頃はそうだとしても、現在の社員数、契約している芸人の数からしたら、ファミリーではなくビジネスパートナーなんです。
これは組織が大きくなるときに変わっていかなければならないものの一つで、これだけ人数が増えれば、その思想は隅々まで届くことはありません。

東京に進出したときに、最初はワンルームでホワイトボード一つで始まったとしても、今さらそこに戻るのは難しすぎます。
それよりも、それぞれの芸人さんたちがワンルームからスタートする、つまりそれぞれが独立に近い形で活動し、吉本興業がエージェントとして契約するのが美しいのではないでしょうか。
芸人と会社との契約(マネージャーを必要としない場合)もあるだろうし、芸人とマネージャーが組みになっての契約もあるかもしれない。
つまりマネージャーも社員ではなく、芸人と一心同体になると言うこと。

そして会社側は法務や経理など実務的なことをサポートし、活動についてはいつでも相談にのると言うスタンスで、契約内容に応じて利益の中から決められた金額を支払ってもらう。

ざっくりとですが、こういう組織が成立するようになれば、日本の芸能界も大きく前進すると思うので、最大のチャンスを迎えた吉本興業が最初に土台作りをしてほしいと思っています。

極楽とんぼの加藤さんが言うように、経営陣に対して誰も物が言えなくなるというのはよくあること。
そして変わらなきゃダメだとみんなが感じていても、変わるというのはとても勇気のいることだしリスクも大きい。
でも今は凄い勢いで世の中が変わっていくときなので、図体が大きいと小回りがきかず、共倒れになる可能性が非常に高いんです。

これは吉本興業単体の問題ではなく、業界全体のことなので、みんなで工夫し協力しあって変えていく必要があると思うんです。
気を使ったり忖度している場合じゃないんです。

政治、経済、宗教、教育、医療など全て、今までのやり方ではダメだということはみんなわかっています。
ただダメだダメだと言っていてもなんの解決にもなりませんし、特定の誰かや企業を叩いたり、不毛な議論をしている場合じゃないんです。
勇気を持って今までのものを壊し、新しい仕組みを作る時がきてるのではないのでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?