青いテレキャスばっか選んじゃうマン

Base Ball Bearの楽曲レビュー、歌詞考察・解釈を中心に何かしらを書いたりし…

青いテレキャスばっか選んじゃうマン

Base Ball Bearの楽曲レビュー、歌詞考察・解釈を中心に何かしらを書いたりします。 青色を含むテレキャスターを3本所有しています。 ギターやエフェクターも好きだし自分のスクーターや車も愛してるし、映画や小説や哲学も好きな20代男性

最近の記事

Base Ball Bear鑑賞『GHOST TOWN』 アルバム『二十九歳』と社会人の「普通」

 23歳くらいでこのnote書き始めたんですけど(最初ははてなblogでした)、だいぶ序盤からペースギャン落ちで、まだ大した記事数ないのにもう今28歳ですわ。今では年2~3回更新のカスnoteになってしまった。本当はもっと更新したいとは思っている、今年29歳になる社会人です。そんな私が今回はアルバム『二十九歳』から『GHOST TOWN』の解釈やレビューを書きたいと思います。  まず、アルバム『二十九歳』について大まかなテーマやコンセプトを知りたいなら、このインタビューがお

    • Base Ball Bear鑑賞 ベボベにおける”到達点part.1”(ライブは「サービス業」なのか?)

      「明日というか日付変わって今日は武道館ですね。」というタイミングで書きはじめつつ、寝てしまって起きて仕事して武道館観に行って、さらに終了2週間後のアップになりました。今回の投稿は歌詞の解釈とかじゃなくベボベのライブに関する総論って感じです。 タイトルが若干紛らわしい感じになってしまったので念のため先に書いておくと、今回の武道館ライブも最高でしたし、僕はベボベのライブを単なるサービス業だとは感じていないので、その前提で読んでください。 ベボベ3度目の武道館ライブ直前に何を聴

      • Base Ball Bear鑑賞『東京ピラミッド』 アルバムの曲順という概念

         今回から副題をつけてみました。下北沢GARAGEが閉店するということで、この文章を書き始めたのはBase Ball Bearのガレージラストライブの配信を見たばかりのところです。とても良かった。GARAGEに行けたことが無かったのは残念ですけど、配信やってくれてたいへんありがたかったですね。  今回はここ最近改めて良さを再確認した『東京ピラミッド』について。インディーズ時代のシングル『YUME is VISION』の3曲目に収録されている曲です。『YUME is VISI

        • Base Ball Bear鑑賞 - 『若者のゆくえ』

           なんだか久しぶりに文章を書きたくなりましたよ。今26歳で相変わらずサラリーマンやってるんですが、最近は色々なことがどんどん起こって、ほんの1年くらい前を思い出しても今の自分なんて全然想像できないですわ。  この曲を聴いた中学3年生(?)の自分はもう12年くらい前になってしまって、そりゃもちろん今の自分のことなんか1mmも想像つかなかったでしょうね。でも今の自分から中学3年生のときの自分が感じていたことや考えていたことを思い出してみると割としっかり思い出せるし、あのときからも

        Base Ball Bear鑑賞『GHOST TOWN』 アルバム『二十九歳』と社会人の「普通」

          試される(8thアルバム《C3》#1)

          (2020/9/29にはてなブログに書いた記事の転記です。) なんだかわからないけど久しぶりに頭の中のことをちゃんと書いてみようという気分になったので、《試される》のこととか書こうと思います。 もともとは大学卒業間近にアルバム《光源》の考察とか言って始めたのに、全然進まないもんですね。はてなブログがサービス終了するまでにBase Ball Bearすべての曲の考察をしてみたいけど多分無理ですね。関係ないけど少し前に魔法のiらんどもサービス終了したし。試されるまでもない課題

          試される(8thアルバム《C3》#1)

          CITY DANCE(1stミニアルバム《GIRL FRIEND》③)

          noteに移行したタイミングで曲順の縛りをなくしたので、せっかくなら大ジャンプして古めの曲の考察をしてみようと思いました。 収録曲が4曲だけだし、アルバムタイトルがリード曲と同じなのでミニアルバムとしてはあまり認識されにくい《GIRL FRIEND》ですけど、1stアルバム《C》の凝縮版みたいなものだと思います。《C》の完成までの電波塔ジャケット時代はベボベもメジャーデビューしたてで東京のバンドとしてやっていくぞっていう感じで、アルバムタイトルのCというのも〈City〉〈s

          CITY DANCE(1stミニアルバム《GIRL FRIEND》③)

          kodoku no synthesizer(4thアルバム《新呼吸》⑩)

          この記事からリアルタイムに戻りました。これまでのものは過去にはてなブログに書いたもののコピペです。今は2019年4月29日、入院中で病室のベッドにいるところです。入院してるのにポケットwi-fiとスマホが速度制限かかってYouTubeも見れずに暇なのでベボベ鑑賞ブログ書きますよ。曲はアルバム《新呼吸》より《kodoku no synthesizer》です。 (前回のはてなブログの投稿から)1年ぶりくらいになってるけど、書くの途中でやめちゃう理由って無理にアルバム曲順で考察し

          kodoku no synthesizer(4thアルバム《新呼吸》⑩)

          文化祭の夜(6thアルバム《C2》⑤)

          ブログに手を付けずに100日が経過してしまったのでここらでちょっと書いとこうと思ったんだよ。1か月ほど前、(LIKE A)の記事にこのブログ初めてコメントを貰ったんだよ。ありがとうございなんだよ。  100日前の自分とは全然違う環境におるよね僕は。授業のない大学生4年(5年(4年))生という立場から社会人1年目のド下っ端という立場になり、実家から遠くはないけど一人暮らしを開始し、メガネをやめてコンタクトにし。違う環境にいれば違う悩みを抱えるようになるような、でも思考の根っこの

          文化祭の夜(6thアルバム《C2》⑤)

          曖してる(6thアルバム《C2》④)

           この曲初めて聴いたときは新たなダンス湯浅将平曲だと思ったんですけどね。  とか言ってしれっと書き始めようとしているけど3か月ぶりに書くって結構だ。この3か月でシューゲイザーバンドに加入して何回かライブをやって脱退してとかをしていて、ちょっとワチャワチャしていたのですけれども。  『曖してる』の考察、カッティング&スラップベースというサウンド的な特徴が強い曲だからサウンド面の考察にしようかなと思っていたのだけど、となるとルーツを結構調べないといけなくて相当難しいから他に上手い

          曖してる(6thアルバム《C2》④)

          美しいのさ(6thアルバム《C2》③

           1か月ほど前に今年一の泥酔をしまして、12時間ほど吐き続け申しました。アルコールはめちゃくちゃ弱いというわけではなく、平均より少し弱いくらいなのかと思うんですけど。それでちょうどトリキの金麦(大)1杯ごとに酔いの段階が上がっていくことを学びましたね。2杯目で既に丁度良くテンションが上がり、3杯目で話のオチを安易に下ネタに繋げるようになり、4杯目の途中で嘆きだし、4杯目を飲みきる頃には具合がかなり悪くなってたと思います。ちなみに私はビール系以外はほとんど口にしない人間だって昨

          美しいのさ(6thアルバム《C2》③

          こぼさないでshadow(6thアルバム《C2》②)

           大学まだ卒業はしてないけどもう授業が全く無く、映画観たりお笑い観たり本読んだり音楽聴いたり曲作ったりしまくっているのですが、それでも余白の時間があまりに多く色々なことを考えすぎて頭おかしくなってきていまして、気づけばもう1か月以上考察記事書いてなくてウケる。最近ハマっているものは安部公房と鳥居みゆきです。安部公房はメジャーデビュー前後に小出も読み込んでたらしいですね。鳥居みゆきも安部公房を愛読しているようで、小出と鳥居みゆきと二重にキッカケができたので読みました。『箱男』す

          こぼさないでshadow(6thアルバム《C2》②)

          「それって、for 誰?」 part. 1 (6thアルバム《C2》 ①)

           アルバム『C2』の考察に入りましょうかね。アルバム全体を通して歌詞がわりと尖ったことを言っていて直接的だと思うんで、そこを解釈としての言葉に置き換えて言語化してしまうとめちゃくちゃ薄っぺらく見えてしまうのではないかと思っとります。ギターのサウンドが優しい感じなだけに、鋭い歌詞はより際立っていると思います。ですのでアルバム『光源』のときのような「楽曲を通して小出・ベボベが何を伝えたいか」よりも、「伝えたいことを小出・ベボベがどのように表現しているか」に注目していきたいと思って

          「それって、for 誰?」 part. 1 (6thアルバム《C2》 ①)

          7thアルバム《光源》まとめ

          1.すべては君のせいで  初めてですごく月並みなことばっか書いていた上に、ここで書いた解釈を『Daring』の記事で微妙に修正します。PVの考察は悪くないが十分に説明できてない感じ。 2.逆バタフライ・エフェクト  曲の解釈というよりも湯浅脱退事件への湯浅視点からの推測がメイン。ただその上でそれを出来事としてどう捉えるかというのが曲の解釈になる。長い。 3.Low way  湯浅を欠いた直後のベボベの姿を推測し、それをもとに曲の解釈をした。湯葉を食べるミッシェルのように優

          Daring (7thアルバム《光源》⑧)

           今回はすっと本題へ。小出が何度か言っていた「青春を対象化出来た」という言葉はすなわち「苦い青春も甘い青春も、今現在新しい意味を持って自分の中で躍動している」みたいなことなんじゃないかと思った。で、これはそういう曲。  中学高校のいわゆる青春時代にやっていたことって何の意味があるんだって思ったことは誰しもあると思います。ド陰キャラもウルトラリア充もマジなヤンキーもマジメちゃんも誰でも。体育祭とか文化祭とかはもちろんだし勉強とか部活とかクラス内の振る舞いとか。元々は部活は部活の

          Daring (7thアルバム《光源》⑧)

          リアリティーズ(7thアルバム《光源》⑦)

           今回はめちゃくちゃ話逸れまくりだ。ただ逸れるのに無理もなくて、いつも最初に聴いたとき一発目でウルトラ感動しちゃうとどうもそこから先に進めないみたいなとこあるんですよね。いやすごく好きな曲であることは確かなんですけど。  まずは、最近ベボベLOCKS!のWEBラジオなんて昔あったなーと思って検索検索してみたんですけど、あれまだ聴けるんですね。超久しぶりに聴いて第1回で小出が「今年で23になります」って言っててマジかってなりました。今の俺と同い年じゃんかっていう。そんで当時ま

          リアリティーズ(7thアルバム《光源》⑦)

          SHINE (7thアルバム《光源》⑥)

           15年培ってきたギターロックバンドとしてのパワーに溢れてて当然好き。四つ打ちでギターが曲を引っ張るこの疾走感、一人のベボベファンとしてこういうスタイルに魅力を覚えるように価値観が形成されてきているんだと思う。でもベボベはそこからどうやって期待されるポイントからズラすかに意味を見出してきたバンドでもあると思う。特に3.5th以降は。例えばこちらも大好きなPOLYSICSなんかはむしろ逆で「リスナーのもつ価値観から作品をどうズラすか」ではなく、「リスナーの価値観自体をどうズラす

          SHINE (7thアルバム《光源》⑥)