いわゆる論理的思考を超えたマーケティングを!
ビジネスの世界では特にロジカルシンキングが重要視されていますよね。
・思いつきで話すな。
・根拠を述べよ。
・ファクトと意見を分けてね。
・データの信頼性、妥当性、変動性が大事。
そして、マーケティングの世界ではSTPや4Pなどの考え方をベースに以下の事項を明確に定めていくことが基本形となっています。
・顧客は誰か
・どんな価値を提供するのか
・それをどうやって届けるのか
これはこれで非常に重要なことで、この原則をふまえずうまくいっていない企業や事業が多数あるのは経験上事実だと思います。
しかし、さらに事業を数倍以上に飛躍させ、増えてきた競合から頭一つ抜け出すには上記の思考だけでは息詰まることがあるように思います。
なぜなら、理性的なロジックの積み上げは他社と同じ結論に行き着き、正しいけれどもどこか当たり前過ぎるアプローチになりがちだからです。
そんな状況を打開していくアプローチの一つとして、アート的思考があげられると思います。
アート的思考とは以下のような別の言葉でも言い換えることができるかもしれません。
✅ 非合理性を取り入れる
✅ 異種の要素の多様な組み合わせを考えてみる
✅ ビジネスの各要素に遊び/エンターテイメントの要素を付加してみる
具体的にビジネスの世界でこれらのアプローチを取り入れている事例をみてみましょう。
教育、スポーツ、オーケストラという3領域です。
教育
こちらは教育の世界に新風を巻き込んだリクルートのスタディサプリに付加できる機能としての「サプモン」です。
モンスター育成ゲームの要素を小中学生の学習に取り入れてモチベーションと継続性を向上させようという試みですね。
ゲームメーカーのセガの子会社である株式会社セガ エックスディーは、先日ゲーミフィケーション×CRM SaaS、「GameBox」を 2021年4月にリリースすることを発表しました。
これは、企業のSNSアカウントや会員アプリ、オウンドメディアといった接点へゲームを埋め込み展開することで、様々なマーケティング KPIに貢献して企業のロイヤリティを作っていくソリューションのようです。
スポーツ(プロレス)
コンテンツ業界のブシロードは、新日本プロレスに次いで女子プロレス団体のスターダムを2019年に買収しました。
そしてこのスターダムが題材になった漫画『輝け!スターダム女子校』を 3 月 8 日発売の『月刊ブシロード 4 月号』より連載しています。
コンテンツ業界と、肉体派のスポーツ団体は従来は真逆の世界と考えられていました。
しかしブシロードはIPデベロッパーとしてのノウハウを活かし、選手のキャラクター化とストーリー性などにより、見事に融合させてビジネスとして成長させることができることを新日本プロレスで証明しました。
スターダムが今後どういう展開になっていくか実に興味深いものがあります。
プロレスがこのように再生できるとすると、相撲の世界もアップデートすることが可能に思われますが、どうなるでしょうね。
オーケストラ
まずはこちらの映像をご覧ください。
なんとヘリコプターカルテットとピンポンオーケストラです。
ビジネスとしては厳しいかもしれませんが、発想としては面白い❗
アートの世界はいかに新たな意味ある視座を提示できるかが価値ですからね。
まとめ
昨今各業界でのDX化がブームですが、単にデジタル化するだけでなく、そこにユニークな視点を加えたビジネスモデルを構築することに事業を飛躍させられる可能性があるように思います。
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