数土 直志(すど・ただし)

ジャーナリスト。アニメーションを中心にエンタテイメント産業について、見て、聴いて、そして伝えています!

興収75億円「千と千尋の神隠し」中国大ヒットのなぜ

日本では2001年に公開された宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』が、2019年に中国であらたな旋風を巻き起こしています。2019年6月21日、日本公開から18年経って初めて劇場公開されましたが、これが大ヒットになりました。
公開当初の好調は日本のメディアでも報道されましたが、その後も勢いは衰えていません。公開から4週間目の7月15日には現地の興行収入は4億8000万元(約75億円)に達しました。

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中国の存在感後退のなぜ? アヌシーアニメーション映画祭から

前回に引き続き、6月初旬にフランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭の気になったトピックスを取りあげます。
 2019年は日本特集で盛り上がりましたが、2年前に同じくゲスト国として注目を集めたのが中国です。今回の日本と同様、見本市会場に大きなブースを設け、中国から多くの参加者がありました。

 それから2年経った今年の中国は、どうでしょうか。正直、あまり存在感を感じさせません。映画祭の参

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Netflix再考‐日本アニメの変化 アヌシー映画祭から

6月10日から6月15日までフランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭にいってきました。アヌシーは最も歴史が古く、最大規模のアニメーション映画祭として長く知られてきましたが、近年はハリウッドの大作映画や日本アニメを積極的に取りこむことで、世界のアニメーション業界で圧倒的な存在を誇っています。
 今年はゲスト国に日本が選ばれました。日本作品が多く上映され、企画セッションや話題も豊富でした。

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キャパ限界問題を超えるには? アニメライブビジネスのハードル

「いまアニメビジネスで最も熱いのは、体験型の消費である」。そんなテーマを掲げて、先日COMEMO xアニメビジネス NIGHT OUT「アニメ&ライブエンタテイメントの最前線」を開催しました。
 アニメプロデューサーの平澤直さんと僕が登壇、『ラブライブ!』も手がけた音楽プロデューサーの木皿陽平さんをゲストに招きました。木皿さんには、アイドルアニメのライブイベントがいかに成長していくなどを語っていた

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アニソンライブも海外輸出時代「ラブライブ!」がLAで2DAYS

毎年7月にアメリカ・ロサンゼルスで開催される大型イベント・アニメエキスポ(Anime Expo)は、以前にこのCOMEMOでも紹介をしました。期間中の延べ動員数が35万人を超える国外最大の日本アニメのイベントです。
この開催に合わせて、人気アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』のアイドルグループAqoursのライブが現地で開催されることになりました。休養を明けたばかりの小宮有紗を除く8人が、現地で

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“アニメ”の概念も変わる令和 コミュニティづくりが鍵

先日、EJアニメシアター新宿で開催された「トンコハウス映画祭」(https://tonkohousefilmfestival.com/)の前夜祭に行ってきました。
トンコハウスはカリフォルニアのバークレーにあるアニメーションスタジオで、創業者が堤大介さんと日系のロバート・コンドウさん。Hulu(日本)と共に『ピッグ 丘の上のダム・キーパー』を作ったり、日本とも深いつながりがあります。映画祭はトンコ

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